写真撮影:2012.02.12
wind-shaped tree
Photo-01 国土地理院
偏形樹のことである。強風などが定常的あるいは高い頻度で吹き付ける風上側の枝の張り方が少なく、樹木全体が卓越する風下側に大きく傾く樹形を見せるものが偏形樹と呼ぶ。樹木のそのものの種名をさしているわけではない。
佐渡には冬の季節風の強度と出現頻度が高いために必然的に東側へなびいたような形の木が多くなるのです。皆さんの地域ではどうでしょう。山の尾根やいただき。海岸沿い等で気にして見ていますと出会いがあるかも知れませんよ。
Photo-02 この急傾斜は段丘崖です。
Photo-03 地形図では崖部分に広葉樹の記号がありました。そのとおりです。
coastal terrace
海岸段丘のことである。海に面した陸地の隆起や海水面の低下は、浸食した陸の縁辺部に階段状の地形を造る。現在見る風景として先のプロセスを経て沿岸部に形成されたテラス状の地形をさして海岸段丘という。
その地形における土地利用の特徴としては、崖の部分(段丘崖=だんきゅうがい)は森林又は裸地又は草地で、崖上の平坦面(段丘面=だんきゅうめん)は集落の分布や田畑として利用されます。今回の地形図ではその特徴が顕著に表れています。
さて、
abrasion platform という言葉があるのですが、和訳すると海食台と言います。陸に面した目先の海の海底部分に、波の浸食で平坦な海底面が形成されるのです。佐渡ではこういった所が、岩のりの繁殖地となったりしています。また、浸食されて陸側に崖が形成されます。こちらは海食崖(sea cliff)と言います。まれに崖面下部に洞窟なんかができるのですが、そちらは海食洞(sea cave)と言います。険しい地形の海岸線ではこのような地形が見られます。佐渡では今回紹介した海岸段丘や、海食台・海食崖のよく発達している場が多いのです。陸側の隆起がありますと、これらが次の段丘崖・段丘面となるのです。
Photo-04 段丘崖を斜めに登る道がなんとなくわかります。
Photo-05
【偏形樹・参考サイト】
http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/Photo/2000oct/2000oct.htm
今月の地理写真
http://www2.ocn.ne.jp/~ynhida/yamagatari/katari/kohide.htm
飛騨・美濃山語り/小秀山の偏形樹
【かんりにんより】
明日の地理佐渡は休刊です。
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写真撮影:2012.02.12
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2012年 地理の部屋と佐渡島 sadotiri
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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いやいや、良いものを見させていただき
ました。たくさんの小鳥たちの姿を拝見
していますが、本当は自分も撮りたいなぁ
といつも思っています。
昨日も、私の拙いブログで、「水辺の宝石:カワセミ(翡翠)の姿やメジロ、菜の花」などを見て、嬉しいコメント、ありがとうございました。
また、応援ポチに、心より、恐縮、恐縮、深謝、深謝、深謝です。。
厳しい風のためにそう大きく離れないと思い
ます。 しかし、樹木としての風格には遜色
は無いかも知れません。
まぁ、この後どうなるかが気になるところで
すけど、事態が切迫しなければこのままとた
かをくくって帰ってきました(笑)。
さて、いただいとことに..
①英国で偏形樹。これは大ありでしょう。
西からの風が強い国ですしねぇ。
②雪国植物園。僕は園内に入ったことが
ないのです。詳細は何とも言い難いですが、
少なくとも雪が融けねば何ともできません
ね。僕のいます佐渡南部でしたらあそこよ
りは遙かに開花は早いと思います。
活褶曲はたぶんななごうさんが言われている
イメージからは少し離れているものと思いま
す。地層中に見る波と言うよりはもっと規模
が大きいと思ってください。たとえばですが、
河岸段丘の平坦面は通常川の方に向かって下
り勾配となるのが、逆になっているなど、比
較的大きな範囲への作用と考えていただいた
方が良いです。
さて、マンションの建設地。褶曲構造だけで
したら僕は心配しないですね。ただ、断層の
有無は一応見たりしたくなります。問題は谷
だったところを埋め立てた場所という方が地
盤強度を考えますと気にしてしまいます。
北海道でしたら大ありですね。山でなければ、
あとは海辺が中心かなという風景でした。
日本海側の海辺では比較的あちこちで見られ
る風景だと思います。
大きくなれないですよね。
植物が育つには厳しい場所なのでしょう。
偏形樹はその象徴のように思えます。
海も山も厳しいですね。
今日お戻りなのですね。長岡の雪は大変でしたでしょう!
段丘崖と偏形樹、地理佐渡さんならではの観察眼、
詳しい説明と写真でよく理解できました。
以前、羊を追って英国を縦断したことがあります。
小さなシェットランド島では平地、
海岸は石畳のようで低木が見事な偏形樹であったことを思い出しています。
羊が海草を食べているのにも驚きましたが・・・。
ところで長岡の「雪国植物園」?って言いましたっけ?
新緑の頃に行った事があるのですがユキワリソウの時期に訪れてみたいと思ってました。
今年は深い雪の下でしょうかしら。
出過ぎかなとも思っています。
お許し下さい。
活褶曲と云う言葉を検索してみました。
良く崖面に見られる波の様な光景の事で良いのでしょうか?
これが見られる上に家を建てるのはどのような事になるかなー?なんて思いまして。
2年程前に大規模住宅建設のために山を削りマンションを建てて居ましたが、あそこは大丈夫かなと要らぬ心配をしました。
マンション購入者は地山だから大丈夫と云う考えが有ると思うのですが、あの波打つ崖の状態は見てないだろうなーと思います。
売る方も上手く隠しますから。大(笑)
酷い処では谷を埋めてそこにマンションを建てている大手売主も。
偏形樹と言うんですね。
良く北海道で見かけました。
厳しさが伝わってきます。
自然は凄いですね。
おはようございます。佐渡や越後の
沿岸部ではよく見る樹形なんですよ。
冬枯れの姿がなんとなく寂しくもあ
るのですが、風情はあります。
▲山小屋さんへ。
おはようございます。自然の造形で
すね。佐渡には色々な造形がありま
す。さて、雪颪ですが、多少降って
もそろそろ終わりだろうという感じ
で、今回はしないで帰る予定です。
ただ、今朝起きてみたら147㌢という
観測地でした。おいおいですよ(苦笑)。
▲日本男道記さんへ。
おはようございます。テラスとかベ
ンチと言ったりもしますね。地形用
語は面倒です。さて、雪ですが、昨
日まではこの程度ならと思っていま
したが、やはり予報は外れていない
ですねぇ。今朝になって150㌢に再び
迫ってきました。
▲Heyモーさんへ。
おはようございます。西側に向いた
段丘崖ですから、もろに季節風に向き
合う位置関係。素直に木の形に出てき
ますね。
▲hirugaoさんへ。
おはようございます。ニュースで見ま
したけど、豊岡市がそうとう降ったよ
うですねぇ。こちらも一日雪でした。
今朝の観測地は147㌢です。
▲nakamuraさんへ。
おはようございます。いやいや、nakamura
さんには補足を入れてもらいたい所ですよ。
確かに、高山のハイマツは確かに卓越する
風に偏らさせられますね。
▲だんだんさんへ。
おはようございます。お疲れ様です。
主婦は暇じゃないですね。それでも
落ち着いたとのことですから伺いま
しょう。
▲ななごうさんへ。
おはようございます。どうでしょう。
樹種にもよりますよね。佐渡南部でも
たくさんあるので気にしてみたいとこ
ろですが、結構沿岸部の樹種は限られ
ていますからねぇ。
▲the-fujiさんへ。
おはようございます。そちらには無い
とのことですが、その分同じ風向へ吹
いてくれる風の出現頻度が低いのと、
その強度が顕著じゃないのでしょうね。
日本海側はやはり冬の季節風が最も影
響すると思います。
▲つちやさんへ。
おはようございます。そうですね。つ
ちやさんにはありふれた感じで気にも
していなかったことでしょうね。
さて、岩のり。我が家は先々週かな。
沢崎産を楽しみました。
▲ディックさんへ。
おはようございます。地理院は色々な
サービスをしています。そのため最も
基礎的なサービスのこの部分には手を
回していられないのかもしれません。
今は色々仕分けられ、機関も人減らし
等をすすめられたりしていましょうか
らねぇ。
▲YAKUMAさんへ。
おはようございます。良いですねぇ。
河岸段丘。僕も長岡に帰りますと、そ
うなります。それも場所に寄りまして
は段丘面が活褶曲の様子を見せるもの
もあります。
▲siawasekunさんへ。
おはようございます。来週から後半へ
と向かいます。色々な風景をお届けし
ます。よろしくであります。
▲ななごうさんへ。
おはようございます。再びの訪問と
コメントありがとうございます。
エベレストの形成。確かにダイナミ
ックですね。でも、日本列島の形成
も負けていないんですよ(笑)。
40数億年前に地球形成から現在の世界の形成をアニメで表した様な番組でした。
エベレストが海底の隆起により現在の姿が有るのを見ますと、日本における地震なんてほんの一瞬の事でしか無いものですね。
素敵なショットと解説から、様子、雰囲気、伝わってきました。
眺めて、心和みでした。
ありがとうございました。
昨日も、コメント&応援ポチに、恐縮です。
地形図は、高校の時に地元のものを買って、家でよく眺めていました。
どんな風景か想像するのが楽しかったです。
我が家の近所では、河岸段丘が観察できます。
相変わらず、微妙なトーンの差が美しい写真で、思わず見入ってしまいます。
国土地理院も Googleのようにワンクリックでその付近の全体図にアクセスできたりするとすばらしいですが、「やめたい」と言っているようでは到底無理ですね。
良く通る所ですが見馴れた所は気にせずに通り過ぎます。
偏形樹も葉が落ちたので良く目立ちますね。
イワノリのことが出ましたが先日佐渡から送られてきました。
味噌汁にひとつまみ入れて佐渡の味を楽しんでいます。
日の出時は独特な雰囲気を感じますね。
風の影響でこのように成長してますが、どのくらいまで枝を伸ばせるのでしょうか?
重量配分で見るとそろそろ限界かなーなんて思いますが。リンクの方です。
段丘崖を吹き抜ける風の強さが凄いですね。
やっと帰宅後の雑事が落ち着きました。
女は次々に用事がもう~~、でして!
段丘崖の様子がよく分かりますね。
海風による樹の方向は、あちこちで見ました。
山小屋氏の言われる「エビの尻尾」
菅平の根子岳で発見しました、氷の塊で凄かったです。
地形講座、うれしいですね。どんどん増やして欲しい雪の朝・・・(笑い)。
高山のハイマツ等も似たような形をしています。自然に逆らわないのですね・・・。
神戸も今年初の雪が積もりました。
長岡はどうなのかと心配です。
段丘崖に有る樹木は海からの風が原因でしょうか陸方向になびいた形で成長していますね
段丘について色々勉強になりました。
特に、英語でテラスというとは、はじめて知りました。
さて、雪の状況はどうでしょうか?
長岡へは無理だったのでしょうか?
枝も風の方向には伸びることができない
ようです。
山では枝の張り方で方向を見ることができます。
北よりも南のほうが枝が長く伸びています。
それとはこの現象は違うようです。
なお、冬山で雪が凍り付いてできる
「エビのしっぽ」は風が吹いてくる方向に発達します。
自然界はいろんな現象があって楽しいですね。
さて、昨日も新潟にはたくさんの雪が積もったようです。
屋根の雪下ろし、気をつけてやってください。
>偏形樹
意味が解らなかったのですが納得です
強風の為に樹木が丘の方の傾いて様ですね
全てそうですね そして右上に向かったの
道も納得です ナダラカに昇ってますよね
今日も有難う御座いました