地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

Frankfurt/main

2013年03月31日 19時20分55秒 | 図・表・グラフ

ハイサーグラフ 理科年表・平成25年版より

 

フランクフルト アム マイン

 

 

 

ライン川支流のマイン川沿いにある港町である。

 

 マイン川はマインツという町でライン川と別れているが、フランクフルトはその分岐点からほど近い。マイン川はそのままさかのぼると、ダニューブ(ドナウ)川とマイン=ドナウ運河とで接続している。ここからわかるように、大西洋と黒海は内陸水路でつながっていて、船で往来できるのである。ここまで書いているのは、ヨーロッパの内陸部が河川と運河による水上交通がとても盛んであることを記しておきたいからである。

【流量の季節変化が小さい】
何故ヨーロッパには内陸水路網が発達しているか。これは第一に地形的に見て傾斜の少ない平坦面の多い地形(侵食平野)が広いことがある。つまり水路を遮断する滝もないし、流れの緩やかな川であることが一つ目の理由である。第二に流域が降水量の季節変化の少ない西岸海洋性気候が支配的であることである。今まで見てきてわかるように、西岸海洋性において明瞭な渇水期はない。流量の季節的変化が小さいのである。

【河況係数】
 河況係数(または河状係数)とは、一年で最大流量と最小流量の比をさしている。1に近ければ近いほど流量の季節変動が小さく安定した川と言うことになる。従って極端な渇水期を持つ川。つまり干上がる時があるということになるとその比は無限大となる。また、日本のように傾斜地の多い所では雨の降った時に一気に川の水が出てしまう状況にあるものも比は大きくなる。つまり、河況係数は地形的要素と気候的要素の両面が影響するのである。この値は一本の川でも観測地点でもって値がかわりもするが、信濃川の場合長岡市の隣町の小千谷市で117である(日本国内では1000を超す値が出ることも珍しくはない)。なお、スイスのバーゼル(ライン川沿いの河港の町)で18、ドナウ川のウィーンでは4とかという値が出てくる。驚くべき安定感である。

【水路としての河川】
 船は浅いところ、狭いところを通れない。今まで書いて来たことでご理解いただけよう。水路としての河川の幅と、流れる速度、そして水深がある程度保たれているのである。このてんは河況係数の問題というのであれば、ダムを上流に造り、有り余る水を包蔵すれば保てる可能性はあろう。ダムは治水・利水の両面を考えているのであるが、その限界はあろう。

【フランクフルトの気候】
 最後になった。フランクフルトの気候は典型的Cfb(西岸海洋性気候)である。気候的には穏和で、降水量の安定感は抜群である。なお、地形的にこの辺は古期造山帯に属すると言えよう。浸食が進み、もはや急流を生じるほどの傾斜を大河沿いでは見られない環境である。

 

 

 


【グーグルマップから】

 

google-map01 図中Aマークがフランクフルト

 

 

 

 

google-map02

 

 

 

 

 

google-map03 河港であることがわかります。


 

 

 

 

【フランクフルト・関連サイト】

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3
フランクフルト・アムマイン

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%88%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF
フランクフルト・国際空港

http://www.tripadvisor.jp/Tourism-g187337-Frankfurt_Hesse-Vacations.html
トリップアドバイザー/フランクフルトの旅行ガイド

 

 

 

 

【管理人より】

 サイト管理をマイペースでさせていただいています。色々なことをその間せねばならぬ状況でした。やはり不定期ではありますが、常に更新しなければとか、いただいたコメントにレスを入れなきゃとか、訪問を必ずしなくちゃとかと言う事から解放されますと、気が楽になります。いずれにせよサイト管理を今までとは全く異なる感じでやらせてもらっています。このことには僕にも慣れがいるのと同様に、皆さんのご理解が必要です。今後ともよろしくお願いします。

 

 

 


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geographical figure graph  list  044
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地理の部屋と佐渡島 2013.03.31(理科年表2013)
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ディック)
2013-03-31 22:29:55
ドイツのまん中ですか。それでもやはり寒そうです。

最近イギリスのテレビドラマ「主任警部アラン・バンクス」というのに嵌っていまして、イギリスを舞台にすると雨が多い、天候がからっと晴れず陰鬱な雰囲気なのですが、プロットが抜群なだけでなく、映像がすばらしい。あの陰鬱なイギリスの気候と風景でも、じつに味わい深く描き出します。
この舞台をこのグラフで表すとどうなるのだろうか、などと想像しています。
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フランクフルト (山ぼうし)
2013-03-31 23:15:49
広大で平坦な欧州大陸のことが良く分かりました。
河況係数というのも面白いですね。
小千谷で117とすると、当地の荒川でどの程度なのかな~
この辺りは川幅が広くないので、もっと高い数値でしょうね。

どんな頻度でも、マイペースが一番ですね。
私は今月、ちょっと頑張りました。
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フランクフルトと言えば (Onda)
2013-04-01 01:47:11
ソーセージを思い出してしまう単純な私です。
じっくり調べてみると面白い街ですね。
米軍放送AFNもあるんですね(笑)。
またまた行きたくなりました。

更新ですが...
マイペースでやるのが一番ですね。
私のホームページは今年で 15年目に突入しました★。
と言っても「月刊」なのでノンビリやってます。
そもそも自分自身の趣味の記録用として
始めたものなので
他人様からの反響は一切気にしてません(笑)。
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マイペース (つちや)
2013-04-01 05:02:21
お早うございます
大変忙しいようです。 今日から新年度ですね。
仕事がある方はまた新しい気持ちで頑張るのでしょう。

何ごとも無理はいけません。 
いったんブログのことは気にしないでマイペースで進んで下さい。
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ブログ (山小屋)
2013-04-01 05:22:03
ブログは楽しくなければ意味がありません。
しばらく休刊ということも必要かと思います。

時々でいいです。
佐渡の情報を発信してください。
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おはようございます。 (sidu-haha)
2013-04-01 06:44:13
名高い都市ですねえ~
運河と水路~とてもロマンティックな印象です。
美しい街なのでしょうね。
写真や地図で楽しむのも、いいものですよね。
行ったことのない都市をこうしてご紹介いただけると、
ワクワクしてきます。

年末年始~でご多忙なのでしょうね。
どうぞ、お気を付けて~
返信する
Unknown (the-fuji)
2013-04-01 07:05:55
日本の土地は起伏があり、降水量の変化があり当地とは随分違うようですね。

各社入社式ですね。各社長はどんなことを話すでしょうか、明日の朝刊が楽しみです。
私の時は、3月1日が入社式。伸び盛りで一日も早く人材が必要だったんでしょうね。270名程の入社式だと記憶しています。
60歳定年でしたが、これからは65歳になるようですね。アベノミクスが成功しないと、新卒の就職がますます大変になりますね。
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お気楽に! (日本男道記)
2013-04-01 08:21:18
おはようございます。

新年度のスタートです。
よろしくお願いします。

「ねばならぬ」観念を払拭してお気楽に行きましょう。
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お早うございます。 (koyuko)
2013-04-01 08:55:45
地理と歴史に弱い私は???だったのですが、少々分かるようになりました。

ブログはあくまで遊び、私はマイペースで掲載してます。

どうぞ、お気軽でよろしいのでは・・・と思います。
返信する
フランクフルト・ハイサーグラフ (ひろし爺1840のGooブログ)
2013-04-01 09:49:38
!(^^)!地理佐渡さんお早うございます!
奈良の東大寺大仏さんにコメントを頂き有り難うございました。

いよいよ今日から新年度4月のスタートですね。
昔訪れたフランクフルトの光景を思い浮かべました。

余り気にせず気楽にブログを楽しみましょ~!

('_')今朝は奈良大和路の旅で長谷寺参拝を動画とDBにしましたので御覧頂ければ幸せます!
!('_')!それでは水曜日にまたお伺いさせて頂きま~す!バイ・バ~ィ!
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