Kanedaiのブログ

ぼくの きょうみのあること おもったこと

信濃毎日新聞の記事

2013年06月13日 | Weblog
信濃毎日新聞 6月13日付けの斜面より

歩道にたまった黒い物質は乾燥した泥のようにも見える。
放射線検知器を置くと、毎時2・2マイクロシーベルト。子どもが指でなぞった跡が2カ所ある。
昨年、東京葛飾区で市民らが見つけた。
放射線量は長野の60倍近い
京大原子炉実験所助教の小出裕章さんが松本市の講演会で、
冒頭の場面の写真を紹介した。
子どもたちの日常に放射能が侵入している現実だ。
物質は放射能が濃縮したカビとの見方もあるが、正体は不明。
都内で1キログラム当たり29万ベクレルを検出した場所もある
原子力の恩恵を受けてきた世代は厳しく責任を問われる―。小出さんの指摘だ。
1966年に商業用原子炉が初めて稼働して以来、
原発が生み出した核分裂生成物は広島原爆の90万発分に相当する。
われわれはそれを無毒化したり完全に隔離したりする方法をいまだ持ち得ていない
子どもは大人より被ばくによって将来、がんになり死亡するリスクは高い。
細胞分裂が活発な時期に被ばくすると、放射線で傷ついたDNAが多く複製されてしまう。
ゼロ歳児は60代の千倍もリスクが高い、との推計もあるという
小出さんは最後に戦争責任に触れた。
敗戦後、国民の多くは軍部にだまされたと考えたように、
今度も多くの日本人はだまされたと思うかもしれない。だとしても無罪ではない。
未来の子どもたちから問われるだろう。
その時おまえたちはどう生きていたのか、と。

大切な記事だったので掲載させて頂きました。

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