Kanedaiのブログ

ぼくの きょうみのあること おもったこと

先生と先生

2012年03月07日 | Weblog
少しずつ暖かくなるこの頃
受験の時期も終わり
昼間 中高生をよく目にする
そして自分の中学生の頃を思い出した

社会科の先生が2人いた

片方の先生はこんな人だった
とても恐かった しばしば
友人が出席簿で思いっきり叩かれたりしていた
先生の授業は自習の時間が多かった
生徒が教科書を読んだりして自習している間
先生は黙々とワープロを打っていた
最初から最後までワープロ画面を見ていた
その先生の授業から
何を学んだのか 
ほとんど思い出せない

もう片方の先生はこんな人だった
優しかった
経済について教えてくれた
マルクスについて
労働について
憲法第9条について
中学生に分かるように
熱心に教えてくれた
日本の国旗 国歌についての
先生自身の思いも語ってくれた
その先生の内容は20年経った今でも
少し覚えている

さて
前者の先生は
今では校長になっているという
後者の先生の
行方は知らない

この構図から
生徒と向き合わず
一生懸命ワープロを打っていた先生が
認められて校長になる世の中に 気付き うんざりし
生徒と向き合って
先生自身の思想も交えて熱心に授業をしてくれる先生にこそ
教育の本質があると感じたのである

卒業式の時
国歌斉唱 国旗掲揚の時
誇らしげに起立した前者の先生
そして
着座した後者の先生
後者の先生が本当の先生だと思った


大阪をはじめ 右翼の橋下などが
この世に増やそうとしているのは
前者の先生であり
そんな骨抜きの教育をしている
先生が増えれば 増えるほど
日本の教育は破滅に向かうだろうと
真剣に思っている

中学時代の経験から
身をもって感じた出来事でした

追伸
教育だけでなく
現代社会において
本質に向き合わず
机上で済まそうとしている人間の姿に
不信を抱くのである
東電幹部然りである

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