goo blog サービス終了のお知らせ 

CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

ミラノ~サンレモでのポガチャルの敗因を考える(1)

2025-03-23 12:35:59 | プロ・ツール
 ポガチャルにとって悲願ともいえるモニュメントのひとつミラノ~サンレモ。予測通りチプレッサで仕掛けたポガチャルでしたが、マチュー・ファンデルプールとフィリッポ・ガンナを振り切ることができませんでした。チプレッサを圧倒的な速さで駆け上がって行ったポガチャルでしたが、独走に持ち込むことが出来なかったのです。

 チプレッサを最速の9分で登坂しても勝てないというのは、ポガチャルにとってトラウマになりそうな負け方でした。敗因はいくつか考えられます。最も大きかったのはチプレッサへ入った時のチームの位置取りでしょう。ベテランを並べたUAEチーム・エミュレーツとしては痛いミスでした。

 チームとしてもチプレッサで9分を切ることを目標にしていたようですが、結果だけを見れば目標は達成しているのです。ただ、チプレッサの入り口で大きく位置を下げてしまった結果、エース・アシストのティム・ウェレンスとジョナサン・ナルバエスをここで使い切ってしまったのは痛かった。
 加えて、ナルバエスが早目にアシストを終えてしまったため、ポガチャルの発射のタイミングが早くなり、意外と脚を消耗していたことが、ポッジオでファンデルプールを引き離せなかった要因になっていたのかもしれないのです。ただ、個人的にはチプレッサの頂上で3名に絞られた時にポガチャルの勝利を確信していたのです。ただ、ポッジオで何度もアタックを仕掛けながら、ファンデルプールを引き離すどころか、ファンデルプールにアタックを仕掛けられるシーンまであったのは予想外でした。

 チプレッサとポッジオでこの二人に食らい付いたガンナはティレーノ・アドレアティコでも登れていたので新トップ・ガンナへと進化しているようです。それにしても、ポガチャルにしっかり食らい付き、ゴールスプリントでガンナとポガチャルを退けたファンデルプールは流石シクロクロスの世界チャンピオンを7度、クラシック・ハンターとしてパリ~ルーベを連覇中の名選手です。ロンド・ファン・フラーデレンも3度制していますので、3つのモニュメントで2勝以上を挙げているのです。ここ数年はポガチャルとファンデルプールでモニュメントをほぼ独占している状況が続いています。

 グランツールではヴィンゲゴー、エヴェネプール、ログリッジといったGCライダーにはかないませんが、ワンデーレースでは無類の強さを見せて来た選手です。ただ、個人的には昨年アルカンシェルを着ながらロンド・ファン・フラーデレンとパリ~ルーベをファンデルプールが征した時にもポガチャルの方が強いと思っていたのです。
 昨年はポガチャルがWツールでジロを選択したため、春のモニュメントで二人の直接対決はミラノ~サンレモだけでした。結果はフィリップセンのアシストに徹したファンデルプールはポガチャルに先着を許していたのです。ただ、ポッジオでのポガチャルのアタックを悉く封じたのは彼でした。ただ、ポガチャルの本気のアタックに付いていくとほとんどの選手は脚を削られ、徐々に遅れて行くのが常なのです。
 




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新たなシューズはXC-100 | トップ | ミラノ~サンレモでのポガチ... »
最新の画像もっと見る

プロ・ツール」カテゴリの最新記事