
アルデンヌクラシックの初戦アムステル・ゴールドレースがいよいよ始まります。注目はアルデンヌ3連勝を目論むポガチャルに復帰戦でワウトを退けて勝利したレムコの久々の対戦でしょう。ここまではポガチャルのライバルはマチューでしたが、登坂の多いアルデンヌクラシックは欠場を決めているのです。

マチューがいなければ、おそらくポガチャルがミラノ~サンレモもパリ~ルーベも征していたでしょう。その最大のライバルがいないとなればポガチャルの独壇場になりそうなのですが、そこにレムコやピドコックがどう絡んでくるのかに注目しています。

ポガチャル自身も2023年にロンド・ファン・フラーデレンからアムステル・ゴールドレース、フレーシュ・ワロンヌと3連勝していたのですが、最後のリエージュ・バストーニュ・リエージュで落車リタイヤしているのです。今年こそアルデンヌのスイープを本人も狙っているでしょう。

ただ、今年はパリ~ルーベに初参戦しているので、その影響を少し心配しています。勿論、怪我明けのレムコやストラーデビアンケで落車に見舞われながらも、最後に付き離したピドコックではマチューほどの脅威にはならないと見ています。

ただ、アルデンヌクラシックの最高峰は最後のリエージュ・バストーニュ・リエージュですから、ポガチャルとしてもアムステルから全開とはいかないはず。他の選手がつけ込むとすればそこだけでしょう。

リエージュ・バストーニュ・リエージュは2021年に初勝利、昨年も優勝しているので、3度目の勝利がかかっているのです。現在モニュメントの勝利数が8とマチューと並んでいるので、リエージュとイル・ロンバルディアでマチューを付き離しておきたいところです。

2023年はパンクに見舞われながら23㎞の独走で勝利しているのですが、その時の2位がベン・ヒーリー、3位がピドコックでした。パンク程度のアクシデントでは逆転は難しいほどの力の差があるということなのでしょう。今回はレムコが出場するので、おそらくはワウトを加えての3つ巴の展開になりそうです。ただ、ワンデーレースでの最大のライバルはマチューは不在なので、ポガチャルがスイープしても何の不思議もありません。