加えて、変速機を機械式から電動式にすることで、スイッチを軽くタップするだけで変速してくれるので、これまでのように変速レバーを強く押すストレスから解放されることになるのです。また、ディレイラーの動きも電動なので正確性も高く、素早いレスポンスで快適なシフトチェンジができるのも大きなメリットのひとつです。レースだけでなく、ロングライドでも最適なギア選択による効率的な走りで疲労を軽減できるはずです。これまでも、試乗会などで電動コンポの使い勝手の良さや操作性の良さは知っていました。ただ、価格のことを考えて敢えて見て見ぬ振りをしてきたのです。

さらに電動コンポーネントは、私のように掌が小さい人にも操作が容易になるというメリットもあります。私のように掌が小さく指も短いと、ブラケットをしっかり握るポジションでないと変速し辛いのですが、電動コンポはボタンスイッチを押すだけなので、下ハンを持っていても変速が容易になるはずです(105のDi2ではサテライトスイッチとスプリンタースイッチは使えません)。

また、今のDi2は前後のディレイラーが連動(シンクロシフト)していて、急な登りでフロントをアウターからインナーへ落とした時に、リアのギアも自動的に落としてくれる機能が搭載されています。この機能があることで、登りや下りで左右同時のレバー操作が不要になるのです。この変速段数はあらかじめ設定で変更も可能なので、自分の脚力に合わせたギアが自動で選択できるのです。この機能の追加によって、リアだけを電動化することが出来なくなっているのですが…