CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

自転車への青切符を考える(1)

2024-03-09 14:42:19 | 自転車通勤

 先日、自転車の違反にも青切符が導入されることが閣議決定されたというニュースが流れました。施行は2026年までにということですが、今国会で法整備されれば来年には試行されるはずです。
 この法整備は交通事故における自転車関連の比率の高さだといわれています。2022年度の交通事故に自転車が関わる割合は23.8%と過去最高を記録しているのは事実ですが、この国は自転車後進国だという視点が欠けているように感じています。自転車先進国のヨーロッパでは近年サイクリストを守るための法整備が進められているのです。
 欧州では多くの国で自転車は車道を走ることが法律で決められています。また、自転車専用レーンもしっかりと整備され、車道を走行できない場合には歩道ではなく自転車専用レーンを走ることが義務付けられている国も少なくありません。
 この国の道路交通法でも自転車は軽車両で車道の左側端を走行することが原則なのですが、何故か歩道を走ることが黙認されてきたという歴史があるのです。実際に令和元年のデータでは自転車関連事故の内「自転車対歩行者」「自転車相互」「自転車単独」事故件数はほぼ同数という結果が出ているのです。これは、法整備の問題ではなく、自転車に対する意識の問題なのではないでしょうか?
 勿論、狭い国土の車社会で自転車が車道を走る危険性を考慮してのことだとは思うのですが、そのベースにある自転車がママチャリだったことが、自転車が歩道走行することを黙認する一因になっていたように思います。ママチャリの走行速度は16km/h程度とされてきましたので、歩道を走行していてもさほど危険ではないという認識がどこかにあったのだと思います。
 ただ、時代が進むにつれ自転車は進歩し、今では電動アシスト自転車も増えつつあります。日本では自転車は自動車と違い速く走ることができないという誤った認識がどこかにあり、歩道を走っても大きな事故には繋がらないという安易な気持ちがあったのではないでしょうか?実際には変速機のないママチャリでも普通に20km/h以上は簡単に出ますし、下りならば原付バイクよりスピードが出てしまう乗り物なのです。変速機付きのスポーツタイプの自転車なら平地でも30km/hや40km/hで走ることも可能だということを正しく知る必要があるのです。

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロードバイク乗りの老化とい... | トップ | 自転車への青切符を考える(2) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

自転車通勤」カテゴリの最新記事