四万十川レコード 公式ブログ

四万十と言う小さな町に生まれ、思春期に音楽に目覚めそして今も、長い長い音楽の旅をしています。

30分

2013-07-23 00:14:55 | コラム
わずか30分の商談でした。

今日は前回のブログに書いた通りホンヤミカコさんの
ニューアルバム等の作品を、音楽配信会社に流通させる
為の打ち合わせに行って来ました。

音楽のダウンロードシステムの会社に音源を配信する組織を
アグリゲーターと言うそうです。
この言葉は以前に元レコチョクの社長の今野さんから学びました。

そのアグリゲーター組織では日本最大手のトップと今日は会って来ました。
まぁ結果は…
僕の考えていた事の全てが叶います。
良かった、無能な人?にならなくて(笑)

僕が音楽業界に居た頃にはまだなかったこのシステムを使う事は
ある意味僕の念願でした。
またホンヤさんと作ったアルバムをヒットさせる為には
是非とも僕が実現しなければならない課題でした。




思い起こせば「四万十川レコード」と言うレーベルを
立ち上げてからずっとこの問題と取り組んでいました。

動画だけだとYouTubeの持っているダウンロードシステムと
契約すればこれは実現出来ます。
またインディーズでもそう言う事をやっている組織はあります。
その事は随分前に分かっていました。

しかし問題がありました、それは著作権ですね。

YouTubeと言う組織は海外のメディアです。
彼等のルールだとどうしても日本の著作権システムに
引っ掛かってしまいます。
またマチュア向けの組織だと著作権の徴収が出来ません。
それが僕は嫌でした。

実際にYouTubeの先輩の人でそう言う配信をしている人がいます。
その契約形態を見て僕は??と思っていました。
厳密に本人の著作権を守る事が出来ていません。

と言うか彼らはアマチュアですので日本のパブリッシャー
(音楽出版社)を通しての契約が出来ていません。

でもホンヤさんはプロで日本著作権協会の正会員です。
と言う事は僕もその権利を守った上での音楽配信をしなければなりません。




これは結構難しい課題でした。
メジャーレコードとの契約をしていればこの問題は簡単にクリア出来ます。
それは全てのシステムがそう言う事と連動しているからです。

実際にホンヤさんのメジャー時代のアルバムの楽曲は
そう言う組織で購入する事が出来ます。

でも僕がやらなければならなかったのはそれ以降のアルバムで
彼女が原盤権を所有する音源をメジャーと同等の形で
皆様のもとにお届けすると言う作業です。

例えばレコチョクと言う配信組織はその名の通りレコード会社の
連合体の音源を配信する組織です。
言い換えればそこに加入していないものには門戸は開きません。

そこをどうやって開くか?と言うのが僕の課題でした。
でもその方法は…まぁ今野さんが教えてくれました。
ああ、やっぱり方法はあったんだと言う感じでした。

今野さんからその事を学んだ時間が30分。
そして今日、実際にビジネスとして契約するための打ち合わせも
冒頭に書いたようにわずか30分でした。




まぁこれは曲がりなりにも僕が著作権や原盤権のプロとしての
経験があったのでそう言う事のへ予備知識が必要なかったからです。
先方からはシステムの説明と僕からはこれとこれは可能か?
みたいなやり取りで直ぐに全て決まりました。
本当にあっけなく僕の夢が叶った訳です。

後は先方がこの後決めてくれる担当者さんとの
実務レベルのやり取りだけです。
これはまぁ問題ないです、担当者から指示された通りのものを
僕が用意すれば良い訳ですから。

ホンヤさんも凄く喜んでくれました。
彼女はこの作業の重要性と意味を十分に理解していますので。
詳細の詰や契約がまだ終了していないのでこの段階では
書きませんが思った事は全部やれます。

おまけとして?松田のソロアルバムや「田んぼ」の曲も
ダウンロードシステムに乗せる事が出来そうです。
ただ彼らはプロではないのでレコチョク等では無理ですが。
それでも十分にカバーしてあげるだけの体制は作れそうです。




さあて、明日は朝から「大山詣」です(笑)
この夏のイベントの下見と打ち合わせに大山まで登って来ます。

思ったよりは諸々の準備に手間どいましたが作業の全てはほぼ完了しました。
これからは外回りの日々にしなければなりません。

暫く閉じこもり?生活だったので運動不足でもあります。
でも自分で納得出来るまでの準備が出来て良かったなぁと思います。
この時間が欲しくてフリーになった訳だし(笑)

…また人の力を借りてひとつの夢が叶いました。
僕は夢を叶えてくれるのは実は他人だと言う事を知っています。
だから夢は言葉にして人に伝える必要があります。

心の中だけで思っていても夢は叶いません。
「好きだよ」と言わなければ相手は気が付きません。
恥ずかしくても勇気を持って告白しないと両思いにはなれないのです。
まぁ僕はもう中坊ではないので告白する相手は女性ではなくて世の中です。

現在僕はとんでもない夢を周りの人間に話しています。
普通だったら「大丈夫?」と覗き込まれるような夢です。

でもね僕の周りの人達は僕の言葉に余り違和感を感じていません。
と言うか今の大きな目標のひとつになりました。
この夢が叶えば…
本当に皆さんは驚きますよ(笑)

その夢を叶えるのには幾つもの関門があるし運や偶然も必要です。
でも何となく僕はそれは出来る様な気がしています。
もしそれが出来たら…僕は本当に自分でも驚くと思います(笑)