四万十川レコード 公式ブログ

四万十と言う小さな町に生まれ、思春期に音楽に目覚めそして今も、長い長い音楽の旅をしています。

1-1+1=?

2013-07-04 03:57:38 | コラム
1-1+1=?
小学校1年生の算数ではございません。
今の僕の仕事の状況です。
正確には5-1+5=位の状況でやる事が増え続けています。

はて?僕はたまっていた仕事は一応片付けてはいる筈だがどうして?
まぁこれは新しい仕事が順調に増えているからです。

やっと出来上がった(本物の製品は1ヶ月後あたりに仕上がりますが…)
音源のプロモーションを始めたからです。

ホンヤミカコさんの20周年記念アルバム「Ocarina chai」に収録された曲は
創作した時期がそれぞれ違いますのである意味統一感はありません。
でもそれが逆にバラエティに富んでいて面白いんです。
どの曲も彼女の一面でありますので。

ただそれを一曲一曲アレンジしてアルバムにするとどうしてもバラつき感が出ます。
そのバラつき感を統一する為に僕はバンド編成での録音を提案したんです。
バンド編成で「せ~のっ」で録音する事によって同じ空気をそこに詰めようとしました。
それが狙い通りに決まって不思議な感覚のアルバムになりました。




どの切り口からもホンヤさんだけどそれに参加ミュージシャンの感性が
加味されて広がりが出来ました。
僕はホンヤさんに常々
「アーティストやスタッフの仕事を助けてくれるのは作品の力です」
と言って来ました。
結局世の中に認知されたり広まったりするのはその作品に力があるからです。
そしてそれを創り出す事が一番難しくて一番の近道でもあるんです。

と言う訳でホンヤミカコさんとアルバムに参加して頂いたミュージシャンの皆さんは
そう言う仕事をして力のある音源を僕にくれました。
だから僕はこれを集中的に世の中に広める仕事を今やろうと思いました。
で、早速動いているんです。

アルバムの最後の曲に「おおやまみち」と言う曲があります。
何処から聴いてもホンヤさんの曲なんだけどアレンジをして頂いた
ギターリストの宮野弘紀さんがその世界観を凄く広げてくれました。
ある意味異質で不思議な空間を楽曲に入れてくれました。

元々この曲は1~2年前にある人からホンヤさんが依頼されていたものです。
それが今回のアルバムでやっと完成しました。
どの曲も力があるのですがこの曲に関しては僕は完成して直ぐに
「この曲は力があって良い曲に仕上がっている」とホンヤさんに言いました。




で、早速それを欲している人達の所にお伺いしました。
結果はわずか1時間余りのプレゼンであるイベントでのミニコンサート出演を
7月に1本と8月に2本の計3本の仕事が決まりました。
仮だけど11月にもう1本のコンサートスケジュールも頂きました。
そしてそれを告知するポスターやパンフレットにも掲載をとりました。
たしかパンフレットは10万部位作る予定だそうです。
これに彼女のプロフィールやアルバムの告知とコンサートスケジュール
を掲載する事が出来ます。

これは僕のプレゼンが優秀な訳でも何でも無くて作品の力なんです。
それこそ聴けば分かる!と言う程の完成度があったからです。
だから僕は先ずは楽曲をかけて打ち合せに参加した皆さんに聴いて貰いました。
まぁそれで後はバタバタと決まって行きました。
これも僕の力では無くてタイミングです。

実は僕はこの日の打ち合わせの時期には体調を壊していて寝込んでいました。
それを心配したホンヤさんは「打ち合わせの日を延ばしましょう」
と言ってくれたんですが僕は「それは絶対ダメです!行きます!」と言いました。
何故ならせっかくセッテイングされたタイミングが遅れてしまう事に危惧を感じたからです。

で、案の定、先方の方々が「絶妙のタイミングです!」と絶賛したほど
全てに於いてベストのプレゼンになった訳です。
これが遅れていたら今回の全ての仕事は間に合っていなかったのです。




僕にはこう言うタイミングに間に合う運があります。
余りの速さでバタバタと決めてゆく僕を横にいて見ていたホンヤさんは
とても驚いたと後で言いました。
「もの事には流れと言うものがあります。僕はその流れに間に合うタイミングで動きます。
逆にタイミングを逃したらせっかくのチャンスも無駄になるんです」と言いました。

ホンヤさんはアーティストなので少々の変更も周りが合わせます。
でもスタッフの仕事はそうではありません。
作り出したチャンスに間に合わせるという事が本当の仕事です。

そして今日はぼちぼちかな?
と思っていた20周年記念の楽譜集の打ち合わせをしました。
こちらの仕事の責任者はそれこそ20年前から彼女の音楽を理解して
支えてくれた方です。
僕も礼儀をま守りつつ考えていた事のプレゼンをしました。
結果は…ほぼ僕の考えていた通りの仕事+その先の仕事のビジョンまで決まりました。

でも先方の方はとても忙しいのでこの仕事だけをやっている訳ではありません。
それを確実にする方法として雑務やプランニングは全て僕がやります!と言いました。
だって先方さん任せにしてたら決まんないもんこれ(笑)
もうある意味強引に僕が進めちゃいます。
とは言ってもあくまで先方の意向に沿いながらの事ですが。




出会いやタイミングはとても大切です。
そしてホンヤさんはそう言う人脈を持っています。
しかし彼女はアーティストなので僕みたいな発言は出来ません。

まぁ僕はそう言う事をまとめてパワーに
ひとつの流れにしてゆく事が実は得意なんです。

さてフリーダム4日目の夜が明けました。
一昨日の夜は今回お世話になった宮野さんのライブを見に都内まで行きました。
やっぱり本物ミュージシャンのステージは違います。

ただし僕はホンヤさんほどにはステージにのめりこめませんでしたが(笑)
それは僕が演奏をする技術やそれを聴きとる感性が弱いからです。
と言うか単純に音楽のステージを20年も30年もやって来ている
ミュージシャンの方の音に対する理解力の足元にも及びません。
そんなもん最初からない話ですしね(笑)

まぁ餅は餅屋です。
僕に出来る事を僕は淡々とやって行くだけです。
それはアーティストには出来ない仕事ですから。

取り敢えず歯車は動き出しました。
後はその流れを止めずに上手に結果にして行かなければなりません。
あれもやります、これもやります!と全部自分で引き受けて
果たして僕は本当にそれが出来るのだろうか?とは思います。

でもその反面「此処までなら出来るな」と言う感覚はあります。
なんせ24時間を音楽に使えますので。
それこそ僕が一番欲しかったものを今は手に入れています。

確かに倒れたらそこまでだしまわりに迷惑をかけます。
でもそれで倒れるくらいの運や力しか僕にないなら…
とてもこれからやろうとしている事は叶わないでしょう。
何となく全部出来ると思っているんですけどね(笑)
…はて?これは妄想なのでしょうか?
それは結果が教えてくれるんだと今は思っています。