新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

ガンバレ!旧統一協会の「天敵」鈴木エイトマン

2022年09月13日 11時41分17秒 | 旧統一教会

沖縄県の県知事選挙に関しては、自公が推す佐喜真淳が選挙前に「統一教会」とのズブズブの関係が暴露されたことで現職の玉城デニーが圧勝するのではという予想通りになったので特に取り上げなかった。
 
しかし、国防は政府の専権によって決定され執行されて然るべきであるとする戦前型の「国権主義」が現政権にも引き継がれておりこれを転覆するには、沖縄県民とその知事がいくら頑張っても限界があるという事実は依然として変わらない。
 
統一教会ズブズブ惨敗。玉城デニー氏圧勝という沖縄県民が出した回答
 

■沖縄県知事選は玉城デニーが大差で再選/茂木幹事長の「辺野古基地建設」強硬路線は躓くのか?
9月11日投開票の沖縄県知事選は、20時の投票終了と同時に沖縄2紙の電子版もNHK全国放送も「当確」を打つほどの大差による玉城デニー再選という結果をもたらした。
確定得票数は、「オール沖縄」の玉城33万9,767票に対して、自公が推す佐喜真淳27万4,844票、保守系無所属の下地幹郎5万3,677票で、佐喜真と下地の票を足しても1万票余り玉城に及ばない。ということは下地の参入で保守地盤の一部が食われて佐喜真にマイナスという事前の分析があったが、佐喜真の主要な敗因はそこではないということになる。
また、同時に行われた県議補選では、自民党、参政党、無所属と競ったオール沖縄候補=上原快佐前那覇市議が当選した。これは、故・翁長雄志前知事の息子の翁長雄治前県議が那覇市長選出馬のため辞任したことに伴う補選。翁長が辞職する前は与党24、野党・中立23で、もし上野が負ければ玉城知事が県議会の少数与党を率いることになったのだが、辛うじて多数与党を維持することに成功した。
確定得票数は、上原快佐4万4,302票に対して、社会大衆党の糸数慶子の娘ながら無所属で立った糸数未希3万7,944票、自民が推したエステサロン経営者の下地ななえ3万7,259票、参政党から出た元那覇市議の仲松寛1万1,968票。「辺野古ノー」のオール沖縄系も同イエスの保守系も分裂した形だが、前者計8万,2246に対して後者計4万9,227と、前者がダブルスコアに近い差で勝っている。この結果は、次の“決戦”とされる10月23日投開票の那覇市長選で翁長有利に作用する。
反面、やはり同時に行われた普天間基地の地元である宜野湾市長選では、佐喜真元市長の後継者で辺野古容認派の現職=松川正則が2万9,664票を獲り、「オール沖縄」の新人=仲西春雄に1万票以上の差をつけて再選を果たしている。これは、普天間基地を抱える同市としては当然の結果で、同市の市民にしてみれば辺野古でもどこでも移転先ができて1日も早く普天間が閉鎖されることを望んでいる。
■正面から問われた「辺野古建設」の是非
今回の知事選が4年前の前回と異なるのは、自民党が辺野古基地建設について口を濁すのを止めて、正面切って「容認」を訴える方針に転換したことにある。
その転換は実は7月の参院選ですでに始まっていて、オール沖縄の現職=伊波洋一に挑んだ自公の古謝玄太は「辺野古容認」を訴えたにもかかわらず、伊波の27万4,235票に対し27万1,347票と、わずか2,888票、率にして0.5%の差にまで肉薄した。これを見て茂木敏充自民党幹事長は「辺野古から逃げなくても、もう一押しで勝てる」と、この知事選に勝負を賭けた。
それに対して玉城は演説の中で、
「辺野古新基地建設は完成できない。普天間の危険性除去は部隊を県外・国外に移し、オスプレイやヘリが上空を飛ばない日常を取り戻す。玉城デニーは絶対にぶれない。再び、県知事としての役割を担わせてほしい」
と、普天間の県外・国外移転と辺野古の建設中止を強く訴えた。その挙句の圧勝であるから、この結果は何にもまして辺野古問題についての県民世論の決着を表したものと言えるだろう。茂木は賭けに敗れたのである。
■しかし辺野古問題の先行きは多難
そうは言っても、茂木が大人しく引き下がるかと言えばそんなことはない。第2次安倍政権・菅政権を通じて政府・自民党が貫いてきたこの問題についての基本姿勢は、こと国防に関わって「国民主権」とか「県民世論」とかいうものが通用するはずがなく、政府の専権によって決定され執行されて然るべきであるとする戦前型の「国権主義」であって、岸田=茂木政権も基本的にそれを引き継いでいる。これを転覆するには、沖縄県民とその知事がいくら頑張っても限界があり、中央政界での力関係の変化が必要となる。
そのような中央にも及ぶ政治的条件を欠いたままの知事が辺野古建設反対の世論を託されても、正直なところ出来ることは限られていて、すでに翁長雄志前知事以来、行政的・法律的の範囲内で県がやりうることはほとんどやり尽くしている。県レベルでそれを超えていくものがあるとすれば、行政的・法律的な合理の範囲に収まらない、運動的・情念的な非合理のパワーで、それが本来「オール沖縄」に期待されたものであったのだが、オール沖縄はそのようなものとして育ってはいない。
それでも県知事が、東京を通さずに直接に米国政府と交渉を開き、辺野古中止のみならず在沖の全米軍基地の段階を追った返還を実現するという大田昌秀知事時代の自立的な発想を追い求めることは、少なくとも論理的には不可能ではないが、米バイデン政権が先頭を切って「台湾有事」論を扇動し、その場合に尖閣から先島、沖縄本島までが中国による軍事攻撃に曝されるといった虚妄が罷り通っている現状では、ほとんど不可能で、これを押し開けるには県が先頭を切って「台湾有事論」「中国脅威論」の横行と戦わなければならないが、玉城にその問題意識はない。
■佐喜真は「統一教会」ズブズブ
佐喜真の「統一教会」とのズブズブの関係が暴露されたことは、彼にとって大きな打撃となった。4年前の県知事選の時には彼の「日本会議」系の右翼勢力との近しい関係はすでに問題にされていたが、「統一教会」との関わりはまだ表面化していなかった。岸田政権による安倍国葬無理押しのお陰で自民党と同教会との深々とした癒着が赤裸々に曝され、その中で佐喜真が台湾での同教会のはしたない儀式にまで参加していたことも明らかになって、釈明の声明を発表しなければならないところにまで追い込まれた。
敗戦の弁で佐喜真は、統一教会との関連が報道されたことが「若干影響はあったと思う」と認めたが、「若干」どころではない、致命的とは言えないかもしれないが、ダメ押し的な影響があったと思われる。
とりわけこの件は、公明党=創価学会の支援活動を鈍らせ、その中でも活動力の中心をなす女性部の離反を促した。これは、沖縄だけの問題ではなく、安倍・菅・岸田政権を通じて反中国的な軍事的タカ派路線が強化されつつある中で、公明党がどこまで連立に付き合っていけるのかということに関わる先駆的な指標を成している。
佐喜真の惨敗を見て、統一教会との関わりをいい加減に扱っていると政治家として没落しかねないのだと思い知れば、今後は国会議員のみならず地方の首長や議員にまでその恐怖が広がっていき、それが来春の統一地方選をも大きく左右することになる。その過程で公明党は、何をどこまで我慢して連立を続けるのか、自民との心中を避けるための決断を迫られるのではないか。

 
さて、目を本土に向けると、日増しに高まる「安倍国葬」反対の声が後を絶たない。
 
JCJが国葬反対声明 『弔意を強制する行事』
首都圏の首長らは国葬反対どころか出席を明らかにしているのだが、地方議会などはまだ真っ当なところも少なくはない。
 
鎌倉市議会、国葬の撤回を求める意見書を賛成多数で可決
 
『半旗掲げぬ』と投稿 安倍元首相と旧知、長野・佐久市長に聞く
 
そして現役医師の和田秀樹が「安倍氏の国葬が適切とする理由」に違和感を抱く原因を考察し、さらに岸田文雄の説明が炙り出した「自民党の本質」暴いていた。
 
結果は度外視。安倍氏国葬の理由が『日本経済の再生に尽力』の噴飯
 
■結果とプロセス。安倍元首相の経済政策は悲惨としか言えない
エリザベス女王が亡くなった。
すでに日本の天皇陛下が参列の意向を示すなど、おそらく世界中の元首クラスが参列するだろう。
女王には申し訳ないが、国葬とはこんなものという見本が示されることになるのだろう。お天道様が見ているというか、ショボイ参列者しかいない国葬が断行されるのは、日本の恥だということを、教えてくれるタイミングでの女王の死だった。
女王の死の直前に岸田首相が国会で国葬の理由を語った。
「諸外国における議会の追悼決議や服喪の決定や、公共施設のライトアップを始め、各国で国全体を巻き込んでの敬意・弔意が示されていること」という理由が挙げられているが、だったらなんでエリザベス女王とアベ氏の国葬で、こんなに参列者に差がつくのかをぜひ説明してほしい。
さて、この国会説明について、モーニングショーを見ていたら、日本の経済を再生させたなどということが理由の一つに挙げられていた。
これまで何回も書いてきたように、結果を見る限り安倍元首相の経済政策は悲惨としか言えないものだ。
最後の方はコロナがあったものの、震災などもほとんどないのに経済成長率はゼロに近いし、一人あたりのGDPは落ち続けて韓国にも抜かれる体たらくだ。私は、それが旧統一教会の思惑だと疑っているが、いずれにせよ、結果的に日本経済をボロボロにしたのは確かだ。
私が国会議員だったら、「あなたはこの数字で満足しているから、国葬にするわけですね」とつっこんでやりたいところだったが、いろいろと調べてみるとそうは言っていないようだ。
「東日本大震災からの復興や日本経済の再生に尽力した」ことが理由だそうだ。
いかにも日本的だが、結果がどうあれ、努力した人が偉いという発想だ。
日本が韓国に抜かれたのは結果であって、一生懸命努力していたし、旧統一教会が介入したわけではないかもしれない。ただ、結果としてそうなったことは、やはり問題視されないといけないだろう。
ここが企業と政治家の違いだろう。
企業なら結果が悪ければ責任を取らされるが、政治家は結果が問われない。
だから、今のようなコロナ政策を続けていられると言える。
彼らにとって結果というのは、国の経済を発展させたとか、外交成果で、たとえば領土問題とか、拉致問題とか、あるいは不平等条約とかを解決したことではなく、努力をしたことであり、それ以上にいみじくも岸田氏が国葬の理由にあげたように、「国政選挙を6回にわたり勝利したこと」なのだろう。
選挙に勝てば、日本が韓国にGDPで負け、日本の土地や会社が中国や韓国に買われ、日本の女性も中国人や韓国人に買われるような国になってもいい。これが自民党の本質だ。だから外国の宗教にでも、日本の宗教にでも魂を売る。
我々、医者の世界では、いくら努力をしていても、たとえば手術がヘボだったり、心のケアでかえって患者さんの具合を悪くすれば、藪医者の扱いを受ける。手術を失敗して、「あの先生は日ごろ、努力しているので」などといういいわけは通じない。ありとあらゆるプロスポーツでも、あいつは努力しているということで結果を出せないで名選手と言われることはない。

ところで、昔から「やや日刊カルト新聞」という名前は知っていたが当時は胡散臭い記事が満載という記憶が強かったのだが、安倍晋三の銃殺により全国的に旧統一協会の名前と今までの悪業が明るみにでて、それとともに「やや日刊カルト新聞」主筆の鈴木エイトがいまや時代の「寵児」となっている。
 
とりわけ、今までは政権寄りの性格が強かった某テレビ局にはたびたび出演している。
 
鈴木エイト氏が語る旧統一教会と政治家の“ズレ”…本質は『社会の見方が変わっただけ』
 

安倍元首相銃撃事件の発生から2カ月。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と政治、とりわけ自民党との癒着を知らぬ人はいなくなった。ともに火消しに必死だが、底なし沼の様相だ。一連の報道をリードしてきたのがこの人。20年にわたる統一教会との攻防、そして現状について聞いた。
 ◇  ◇  ◇
──モーレツな世間の風当たりに自民党も統一教会も大揺れです。自民党は全国会議員に教団との絶縁を求めてはいますが、いまだ調査に乗り出さず、議員の「点検」の「集約」で幕を引く構えです。
茂木幹事長名で議員に配布された2枚のペーパーの1枚目で「党として組織的な関係は一切ないことは既に確認済み」とクギを刺し、2枚目にまとめられた質問はたった8項目。「秘書などのスタッフ派遣を受けているか」「便宜を図ったことがあるか」「表に出せない資金提供を受けたことがあるか」「当局の捜査に待ったをかけたことがあるか」──など、聞くべきことが設問にない。自由記述欄もない。質問を超える報告は一切するな、組織性をにおわせることは決して書くな、と枠にはめ込んでいます。
──本気度の低さは隠せません。
 統一教会との関わりが浅い議員については、この報告で終わりにしていいとは思います。ですが、関係が深いほど、自分の首を絞めるようなことを言わないし、言えない。欺瞞に満ちています。
 ──積極的な情報公開や後追い報道などにより、自民党国会議員の100人以上が統一教会と関わりを持っていることが判明。参院選で教団の支援を受けた井上義行議員は「賛同会員」をやめたと発表しましたが、スパッといけるものでしょうか。
 萩生田政調会長の対応が典型的です。当初は「適切な対応をしていきたい」などと言葉を濁し、追い込まれて「教団との関係は断つ」と修正し、ゴマカシを重ねている。教祖の妻を「マザームーン」と呼ぶ山本朋広衆院議員、イベント出席でネパールへ飛んだ山際経済再生相にも言えることですが。萩生田氏の場合、現役信者も関係を証言しているのがポイントです。
 ──2003年に衆院議員に初当選する以前の八王子市議時代から「教団と付き合いがある」という証言ですね。
 現役信者は統一教会からある程度コントロールされている。通常、マイナスになることは口外しない。なのに、なぜか? 教団の狙いは体制維持。宗教法人解散命令の請求に発展しないよう取り計らってくださいよ、というメッセージが込められている。さもなければ手持ちのカードを切る、ということでしょう。
 ──萩生田政調会長は文教族の代表格です。カードというのは?
 教団は教会に出入りする萩生田氏の映像なんかも撮っているはずです。関わりを示す証拠として。もっとも、やり過ぎて政治生命を終わらせてしまったら共倒れになる。首根っこを押さえているのが今の状態です。萩生田氏は表では「関係を断つ」と言っていますが、裏で教団側と話し合った上で、カタをつけようとしている形跡があります。
 ──不利な情報が出てこなければ手打ち、出てきたら関係揺らぎのサインということですか?
 そうです。自民党の政調会長は党の政策を取りまとめ、政府に強い影響力を持つ。要職の地位を維持した上で寄与してもらうのが統一教会にとってベスト。本来、疑惑の中心は安倍元首相ですが、亡くなった。今後は元首相におっかぶせて逃げようとする議員が出てくるでしょう。菅前首相は追及されていませんし。
■コンビニ感覚で使い、使われてきた
 ──山際大臣や山本議員は菅前首相のお膝元でもある神奈川県が地元です。
 山際氏は09年の落選で後援者が離れて統一教会とつながり、後援会は教団丸抱え、事務所スタッフはほぼ教団関係者だという情報がある。ワイドショーで「山際事務所に統一教会関係者がいるという情報がある」とコメントしたら、クレームをつけてきたようですが、裏付け情報は今後も出てくると思います。山本氏についてもしかりですが、コンビニ感覚で互いに気楽に使い、使われてきた。事件発生まで非難されなかったので関わりが問題なのではなく、社会の見方が変わっただけだと捉えているフシがあります。
 ──ズレはそこですか。
 統一教会がメディアに圧力をかける理屈もそこなんです。反社会的団体とみなさず、普通に扱っていたじゃないか、と。それはそうなんですよね。関連団体が主催する「ピースロード」なんかは地方局が後援した例はザラにある。正体を隠していたのだから仕方ない面はあるし、問題が掘り起こされてから教団を追及することに矛盾はない。統一教会が鬼の首をとったように「関わりを公表する」と大騒ぎするのはお門違い。だいたい、都合が悪くなるとつじつま合わせに走る組織なんです。
 ──というと?
 21年9月に教団のフロント組織「UPF」(天宙平和連合)が主催したイベントに安倍元首相がビデオメッセージを寄せた件をめぐり、1カ月後に統一教会本部で行われた日曜礼拝でUPFジャパンの梶栗正義議長が手柄話を披露したんです。「8年弱の政権下にあって6度の国政選挙において私たちが示した誠意というものも、ちゃんと本人が記憶していた」と。梶栗氏は教団の政治団体「国際勝共連合」の会長も兼務しています。
■勝共連合会長に見るゴマカシ体質
──元首相に依頼し、了承を得たのは梶栗氏だったという裏話。映像と関連記事を文芸春秋デジタルで公開していますね。
 教団のオフィシャル映像を入手して配信したんですが、よほど具合が悪かったのか突然、著作権を主張し始めた。NHK「クローズアップ現代」(8月29日放送)のインタビューで梶栗氏は自分が内諾を得て、上部組織のUPFや関連媒体のワシントン・タイムズを通じて正式依頼したと釈明していましたが。教団との直接的な関わりを隠し、発言と矛盾しないように糊塗したんでしょう。
 ──子供だましです。
 2世信者による正体隠しの街頭勧誘を報じて、統一教会から訴訟を起こされたこともありました。教団側が「家庭連合を名乗り、伝道活動だと明かしていた」と主張したので、未公表の撮影映像と文字起こしを法廷に提出して反論した。すると、「長髪の変な中年男がいきなり割って入ってきたら、本当のことを言うわけがない」とか言うんです。都合が悪くなるとコロコロ変わる。二枚舌、三枚舌の組織なんです。
■カルトの滑稽さを取っ掛かりに
 ──俗な反論ですね。
 安保法制に反対する「SEALDs」に対抗し、教団側は大学生の2世信者を中心に「国際勝共連合大学生遊説隊UNITE」を結成。改憲賛成の遊説をしていたんですが、実際には教団側が2世信者に行わせていたにもかかわらず大学生の自主的な活動だと称していました。これには政権の意向や指示があったとみています。実態を暴こうと取材を重ねる中で入手した内部メールには「エイトが来るかもしれない、、、、とのことですので、対策関連の内容です」「UNITEと勝共連合についての関係です。外的には二つの看板を背負っての活動です」などと書いてあった。なぜ2枚の看板が必要なのかという観点から安倍政権との関わりを記事にしたら、UNITEは晴れて勝共連合の傘下団体になった。そうやって取り繕うんです。
 ──身の危険を感じたのは一度二度ではないとか。
 殴られたこともありますが、それほど怖い思いはしてないですけどね。02年に偽装勧誘の実態を報じるテレビ番組を見て、統一教会を追い始めた頃は尾行されましたが、真後ろをつけるので気づきましたし。交番を通り過ぎたあたりで振り返ると、あっちも立ち止まる。取っ捕まえて交番に突き出したら、「統一教会本部から言われてつけました」と白状するんですよ。
 ──一人一人の信者は真面目とは聞きますが……。
 そうなんです。指示を実直に遂行している。だから、こっちもレジャーとしてやっている部分もある。最近はむしろ、政治家絡みの方がおっかない。教団と関わりが深い自民党議員の街頭演説の取材中にマイクを外した議員から「〇〇さん、早く××の家に帰った方がいいよ」と、僕の本名と自宅がある地域を言われたことがありました。自宅周辺を撮影していたり、大きな荷物を抱えて座り込む不審者がいることがあるので、地元の警察署に重点パトロールしてもらっています。鈴木エイトは誰も見向きもしなかったネタをストイックに追い続けてきた孤高のジャーナリスト──みたいな扱いをされるんですが、楽しんでもいるんです。カルト問題には滑稽な部分がある。おどろおどろしい面を強調すると一般の人は取っつきにくいので、ユーモアを交えて伝えているつもりです。カルトを笑い飛ばすことは脱会者のリハビリにもなる。フラッシュバックに苦しむほど恐ろしかった団体は、笑いの対象になるチンケな集団だと見直せる。それで楽になれることもあるんです。

 

 
 

「朝日や大手メディアの記者など、鈴木エイト氏に弟子入りして一からジャーナリズムを学んだ方がいい。」という声もあり、自ら取材活動するメディア記者が少なくなった現在では、本気で「弟子入り」すれば、現代のヒーロー「エイトマン」になれるかもしれない、とオジサンは思う。  

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