マスメディアの特別扱いからなのか、絵にかいたような「「豚もおだてりゃ木に登る」ことが起きていた。
「小泉進次郎元環境大臣 解雇規制見直しは「解雇促進に全くあたらない」「丁寧に説明」
呆れて反論するまでもないのだが、優しいネット民は親切に反論していた。
「今のままだと一度雇用をしたら、ずっと雇わなければならない。そのしわ寄せで今まで非正規雇用が続いていた」
— 毬谷友子 🕊 TOMOKO MARIYA (@mariyatomoko) September 11, 2024
本当に言ってる事の意味がわからないです。スミマセン https://t.co/38S4R5utzt
小泉進次郎氏が「今のままだと一度雇用をしたら、ずっと雇わなければならない。そのしわ寄せで今まで非正規雇用が続いていた」などと発言。とんでもない発言に絶句。非正規雇用が増えたのは自民党政府が派遣労働を解禁し規制緩和を繰り返してきたから。ふざけるなと言いたい。 https://t.co/k4O3LhxzAa
— 異邦人 (@Narodovlastiye) September 11, 2024
朝生で討論した際、竹中平蔵さんが言っていたセリフそのまま、裏返しただけ
— 宮本徹 (@miyamototooru) September 11, 2024
「今のままだと一度雇用をしたら、ずっと雇わなければならない。そのしわ寄せで今まで非正規雇用が続いていた」
小泉進次郎元環境大臣 解雇規制見直しは「丁寧に説明」 | TBS NEWS DIG (1ページ) https://t.co/WD3ErVnneP
さて、自民党の曹宇最候補者が出そろい、各自各様の意気込みを語っていたようだが、元NHK解説副委員長で政治ジャーナリストの島田 敏男は冷静に個々の候補者を品定めしていた。
「展望・自民総裁選(2) 「刷新感」競争の先にあるものは」
今回の自民党総裁選の特徴は、「次の選挙で大敗して野党になるのだけは御免だ」という危機感が党内に蔓延(まんえん)する中で行われる点だ。衆議院議員の任期満了が1年余り後(2025年10月30日)に迫り、それより早いであろう総選挙の壁を乗り越えるためには「刷新」が必要という党内の切迫した気分。これが総裁選という舞台全体の背景に描かれているように見える。 政治とカネの問題で旧態依然たる姿をさらけ出した自民党が、政権政党として延命を図るには表紙を替えるのが手っ取り早い。「なんで俺が辞めなきゃいけないんだ」と側近に漏らしたという岸田文雄首相も、表紙の顔を替えて生きながらえてきた自民党の伝統には逆らえず、8月14日の総裁選不出馬表明となった。もちろん最終的に不出馬を決意した時点では、今後の党内での影響力を残すためには今が潮時だという打算を自らに言い聞かせたことは容易に想像できる。 上位2人の決選投票は必至 現在の自民党の議席占有率は、衆議院で55%、参議院では46%である。参議院では連立政権を支える公明党の助けが無ければ立ちいかない状況で、衆議院でも50%割れということになれば「公明党=生命維持装置」にすがる瀕死の状態に陥る。 これを打開するための総裁選が、旧来の派閥のしばりが極めて弱くなった中で行われる。派閥の合従連衡で総裁が決まってきたのが自民党の歴史だ。それがパーティー券裏金事件に端を発した政治とカネの問題で表向き派閥解消が進み、いわば「箍(たが)が外れて」候補者乱立の様相となった。 総裁選の1回目投票は党所属国会議員票367と全国の党員・党友の投票結果を基に分配する算定票367を合わせ、総計734票で争われる。過半数を獲得すれば当選だが、だれも過半数に至らない時は上位2人で決選投票。今回は平成以降では例のない乱立状況で、決選投票に持ち込まれるのは必至だ。 ■「進次郎はよくできた子役」と安倍氏 報道各社の世論調査などをもとに自民党支持者の動向を分析すると、刷新を世代交代ととらえる人たちが小泉進次郎元環境相を強く推す。これに続いて「刷新感でなく本当の刷新を」と訴える石破茂元幹事長を推す大きな流れも存在する。小泉氏同様に世代交代を印象付ける小林鷹之元経済安全保障担当相はいち早く立候補表明に臨んだが、支える若手議員に旧安倍派が多く「裏金問題の隠れみの」の烙印(らくいん)を押された感がある。 週刊誌報道の中にはこうした調査分析の傾向をとらえた先物買いで「小泉新総理・総裁で総選挙に臨めば自民党議席はこうなる」と大胆予測するものもあり、小泉進次郎優勢が独り歩きしている。 しかし進次郎氏に対する評価は自民党内でもさまざま。「素直でよく勉強している」という声もあれば、「思慮深さに欠けている点は相変わらず」という声もある。ネット上では、総裁選出馬が取りざたされ始めた頃から「小泉進次郎迷言集」といった類のページが増殖している。 霞が関の現役幹部やOBの間では、政界のサラブレッドではあっても43歳の若さに危うさを感じる向きが少なくない。「“チーム小泉”が盤石ならば何とか総理・総裁が勤まるかもしれない。ただ、短命を覚悟しなくてはならないだろう」という冷ややかな見方も出回っている。父・純一郎元首相が、郵政民営化を実現するために敵を定めて攻撃する手法を駆使し、長期政権を築いたような政治家としての胆力を会得しているとは言えそうもない。 進次郎氏のある取り巻き議員は、「後見人と目されている菅義偉前首相が“チーム小泉”を授けてくれるから大丈夫だ」と言うが、自らの力でチームを作ることができるかどうかも未知数である点に全国の党員たちがどういう反応を示すかが鍵だ。 安倍晋三元首相は進次郎氏を重用していたが、首相在任中の後半に「進次郎は周りの大人が期待するセリフを上手にしゃべる、よくできた子役。だが、一人前の役者になるにはまだまだ修行が足りない。もっと勉強しなくちゃ」と厳しい評価を周辺に漏らしていた。安倍氏が凶弾に倒れて早2年が過ぎた。進次郎氏はどこまで成長したかが厳しく問われるだろう。 ■ベテラン石破氏の「弱点」 一方の石破茂氏。過去4回総裁選に出たベテランだが、5回目の挑戦で総裁の椅子を勝ち取ることができるかどうかというとそう簡単ではない。2012年の総裁選で第1回投票で党員算定票に支えられてトップに立っていたのに、決選投票で安倍氏の前に涙を飲んだ時の記憶がよみがえる。 石破氏の弱点として「国会議員仲間との付き合いが悪く、友だちを作るのが下手」ということがよく言われる。本人は「永田町周辺で議員同士が飲み食いしても日本のことは分からない」というのが持論で、替わりに全国各地から依頼が舞い込む地方議会選挙の応援や講演活動などには他に例を見ない熱心さで取り組んでいる。 つまり国会議員同士の人間関係作りへの関心が希薄だということになる。かつて自らの派閥=水月会を率いたことがあったが、次第にメンバーが抜けていった。抜けた閣僚経験者の一人は「頼みごとをされたので手伝ってあげたのに、『ありがとう、食事でもしよう』という普通ならあるはずの言葉がなかった」と石破氏の情の薄さを指摘する。 石破氏自身はそうした声があることは百も承知だが、料亭などでの饗応とか接待という自民党の伝統的政治文化に距離を置くことも「刷新」の要素だと考えている節がある。今更「食事でもしよう」と自民党議員に言ってみても手遅れだが、批判や揶揄(やゆ)を跳ね返すために自らの信念をどう表現して見せるかも国民にとっては注目点だ。 ■減点要素満載の各候補 では、この2人の他に決戦投票に勝ち進む可能性があるとすれば誰だろう。幹事長を務めてきた茂木敏充氏は立候補表明にあたって、先の政治資金規正法の改正で検討事項として残した政策活動費を廃止すると明言した。自民党の場合、政策活動費の配分は幹事長の専権事項で、これが党内掌握の大きなツールになってきた。それを廃止すると明言したのはなぜか。現在の党則では幹事長は3年までとされているので、今年11月で3年になる茂木氏が幹事長を続けることはない。従って「後の人はひとつ宜しく」と言い放って改革の印象付けに用いたとみる向きも少なくない。同じ旧茂木派から加藤勝信元官房長官も名乗りを上げたことで、影響力が削がれる面も否めない。 河野太郎デジタル大臣は派閥解消を拒んできた麻生派の支援を受けているが、一本足打法の感がある。マイナンバーカードと健康保険証の紐づけで拙速な対応をした一件がしこりとなり、全国的な支持の広がりに欠けている。 初の女性総理・総裁を目指す高市早苗経済安全保障担当相はどうか。岸田氏に挑んだ2021年の総裁選では安倍元首相という後ろ盾があり3位につけた実績がある。しかし安倍氏はもういない。確かに女性の進出を求める議員や党員は少なくない。だが今回、上川陽子外相の参戦ということになれば、そうした期待を抱く票を分け合う可能性がある。保守勢力の受け皿を自認する高市氏だが、小林鷹之氏も政策的には類似の主張を展開すると見られ、2位への浮上は簡単ではなさそうだ。 こうして見てくると、上位に名を連ねそうな候補者も減点要素が満載だ。現在の衆議院の勢力の下では、新しい自民党総裁が次の首相になることは間違いない。総裁選の結果で党内抗争が起きれば話は別だが、今の自民党内にそのエネルギーはない。 9月27日の投票日まで続く自民党というコップの中での論戦に注目しながら、その先の日本を託すにふさわしい人材がいるかどうかを厳しく見極めたい。 |
また、政治コラムニストの後藤 謙次は総裁選後について言及していた。
「展望・自民総裁選(3) 乱戦の「宴の後」はどうなる」
自民党総裁選に自らも出馬した経験があり、何度も総裁選に深く関与してきた竹下登元首相はこう語っていた。 「一度として同じ色合い、同じ匂いのする総裁選はなかった」 確かに時代背景、候補者の顔ぶれなどさまざまな要因、要素が絡み合う中で次の日本のリーダーを決めてきたのが総裁選だ。その長きにわたる歴史をひもといても、今回ほど想定を超える総裁選はなかったように思える。 ■「令和断層」での地殻変動 しかも今回は、自民党だけでなく、野党第1党の立憲民主党の代表選が重なり合う「ダブル党首選」という点でも異例だ。さらに総裁選に名乗りを上げた小泉進次郎元環境相は、出馬会見で首相に就任した場合の早期解散の断行を明言した。ダブル党首選はそのまま衆院選挙に直結する「選挙の顔」を選ぶことにもなった。 自民党と長く連立政権のパートナーとして与党の一翼を担ってきた公明党の代表は、山口那津男氏から幹事長の石井啓一氏に代替わりする。2024年9月は「令和断層」と呼んでもいいほど政治に地殻変動が起きているのかもしれない。 その変動を象徴するのが9月12日に告示される自民党総裁選だ。自民党は結党時から「派閥連合体」の性格を帯びていた。それぞれの派閥が総裁候補を送り出し、政権を奪い合う仕組みで動いてきたからだ。その背景には自民党の候補者同士で当選を争う中選挙区制があった。このため派閥の数を超える候補が総裁選に出ることはあり得なかった。それが1994年に衆院の選挙制度が現行の小選挙区比例代表並立制への移行により総裁選のあり方も激変した。 中選挙区時代には衆院選を勝ち抜くための最大の拠り所は派閥だった。しかし、現行制度になってからは、派閥の支援以上に党の執行部が握る公認権が大きな影響力を持つことになった。このため派閥の領袖が総裁に立候補し、「右を向け」と言えば、全員が右を向くような派閥は消えていった。 例えば98年の橋本龍太郎首相の退陣に伴う総裁選には派閥会長の小渕恵三外相と同じ小渕派大幹部の梶山静六元幹事長が激突した。自民党が野党時代の2012年の総裁選では町村派から会長の町村信孝元官房長官と1次政権で挫折した安倍晋三氏がともに立候補したことがあった。この総裁選では派閥の会長で現職総裁だった谷垣禎一氏が出馬断念に追い込まれている。 最近は派閥の会長が総裁になるケースの方が少ない。意外な印象を与えるが、岸田文雄首相は最後の派閥領袖総裁だった。今回の総裁選候補でも派閥会長は茂木敏充氏のみ。その茂木派でも茂木氏の他に幹部の加藤勝信元官房長官が名乗りを上げた。茂木派の源流でもある旧田中派の「一致団結箱弁当」は“昔ばなし”になってしまった。 ■無派閥続出を導いた岸田発言 むしろ今回は無派閥議員の意欲表明が目立つ。石破茂元幹事長を筆頭に高市早苗経済安全保障相、斎藤健経済産業相、小泉進次郎元環境相の5氏を数える。過去に菅義偉前首相が自民党史上初めての無派閥総裁だった。ただし、この時は自民党の4派閥の支援を受けており事実上の派閥選挙が展開された。ここが今回の総裁選とは全く様相を異にする点だ。 この異例の事態の元をたどれば岸田首相の発言に行き着く。派閥の崩壊は言うまでもなく今年1月の自民党の派閥主催の資金集めパーティーをめぐる裏金問題で首相が突如として岸田派(宏池会)解散を宣言したことに始まった。これをきっかけに自民党に存在した6派閥のうち麻生太郎副総裁が率いる麻生派を除く5派閥が派閥としての機能を停止した。さらに首相は全閣僚に対して「気兼ねなく論戦してもらいたい」と述べて、閣僚の総裁選出馬を容認したことも、立候補へのハードルを一層低いものにした。 首相の退陣表明は8月14日。閣僚の出馬容認発言は翌日の15日だった。つまり首相は退陣表明に合わせて閣僚を含めた多数の候補者が名乗りを上げる総裁選を“演出”した可能性がある。首相の出馬断念は頼みとした麻生氏の協力を得られず、茂木氏を加えたいわゆる「三頭政治」が立ち行かなくなったことが決定打になった。外形上は追い詰められての退陣に見えるが首相自身はむしろ「負けて勝つ」(首相周辺)の心境にあったのかもしれない。気が付けば首相が最も政治的に優位な状況に立つことになっているからだ。 ■崩れゆく派閥の秩序 既に第1派閥の安倍派は液状化して見る影もない。麻生氏も首相の再選支持が残された唯一のカードと言えたが、タイミングを見誤り、首相の退陣によって「岸田カード」を失った。結果として麻生派内にも異論が残る同派所属の河野太郎デジタル担当相の出馬を容認しなければならない状況に追い込まれた。 茂木派に至っては加藤氏が出馬に踏み切ったことで、1月の小渕優子選対委員長らの派閥離脱に続く再分裂の危機に瀕している。 第5派閥の二階派は会長の二階俊博元幹事長の体調が優れず、二階氏自身が今季限りで政界引退を表明していることもあって派として一致する動きはない。かつて同派の事務総長を経験した平沢勝栄氏は「野放し状態」と語る。二階氏側近で派閥の会長代行だった林幹雄氏は総裁選についてこう語る。 「総裁選の第1回投票で決着がつかない場合、決選投票をどうするかは今後みんなで検討する」 これに対して“無傷”に近いのは、岸田派と森山裕総務会長の森山派の2派閥だけ。岸田派からは林芳正官房長官が名乗りを上げているが、岸田派全体が大きく揺らぐ状況にはない。つまり首相の退陣劇をきっかけに岸田派を除く派閥が存続の危機に直面する。退陣表明から約1週間後、首相はこんな感想を側近に漏らしている。 「シナリオ通りだな」 首相はトップリーダーの立場ではなくなったが、存在感を維持する長老のひとりとして残る。まだ67歳の岸田氏に関しては早くも「首相再登板」(岸田派幹部)の見方もくすぶる。ただ首相にとって計算外だったのは菅氏の動きではないか。菅氏は小泉氏の擁立に激しく動いていたからだ。 「派閥政治に反対してきた菅さんが最も派閥選挙をやっている」 総裁選出馬に意欲的だった陣営幹部の証言だ。もっとも今回の総裁候補の背後には、麻生派の河野氏だけでなくベテラン、実力者の顔がちらつく。小泉氏に対しては菅氏に加え、「清和会」の再興に燃える森喜朗元首相も精力的に推している。いち早く名乗りを上げた小林鷹之前経済安保相は甘利明元幹事長の影がつきまとう。その点では表の権力闘争とは別の政権をめぐる主導権争いが展開されている。 ■異例の森・森山会談 このため乱戦、混戦の総裁選のあとの「戦後処理」をどうするかの問題が残る。小泉発言によって総裁選直後の解散総選挙が既定路線になりつつあるが、自民党政権の継続が保証されているわけではない。 自民党のベテラン職員は1955年の自民党結党直後の「8個師団」と呼ばれた時代に戻る可能性を指摘する。総裁選の各候補に集まった推薦人を加えた20人規模の議員グループが次の自民党の基礎を築くという訳だ。ただし8個師団の軸となった8氏を並べると、目がくらみそうになる。岸信介、石橋湛山、池田勇人、佐藤栄作、河野一郎、三木武夫ら、今も顔と名前が一致する実力者ばかり。 8月21日夜、都内のホテルで森元首相と森山裕総務会長による異色の会談が行われた。この会談のテーマこそが総裁選後の混乱収拾にあった。ここで森氏は小泉政権を念頭にこんな要請をしている。「党運営で中心になる人間がいない。そこをしっかりやってもらいたい」 今の自民党で非主流派とされながら、岸田首相が最も頼りにした幹部は森山氏を置いて他に見当たらない。自民党総裁は即日本の首相だ。政治には、1日の停滞も許されない。ましてやこれだけの候補者がひしめいた総裁選後の党内平定は生易しいことではない。「宴の後」に食べ残しや食器が散乱している状況だけは避けなければならない。 |
昔から「戦の後」の戦後処理を誤ると天下は続かないといわれており、傍から見れば楽しみでもある。
翻って、政権交代の中心になるべく野党第一党の代表選を無視することはできないのだが残念ながら、期待感が限りなくゼロに近い。
「刷新感ゼロの3候補と宣伝要員という茶番。立憲民主党の代表選が「ぜんぶハズレで当たりの入っていないクジ」でしかない理由」
■自民党総裁選だけじゃない。全部ハズレで当たりなしの立憲民主党代表選 まず初めに、今回のエントリーはすべて「敬称略」で書かせていただきます。それから、あたしは今でも「ツイッター」という名称を支持しているので「X(旧・ツイッター)」ではなく「ツイッター(現・X)」と表記しています…というわけで、9月9日(月)、あたしはツイッター(現・X)に次のツイートをしたのですが、たくさんの共感をいただきました。
このツイートを読んだ人の多くは「そうそう!」と思ったようですが、中には「自民党はともかくとして、立憲民主党は違うだろ?」と思った人もいたようです。でも、あたしに言わせれば、今回の立憲民主党の代表選の顔ぶれは、完全に「ぜんぶハズレで当たりの入ってないクジ」そのものなのです。 まず、2009年にみんなで勝ち取った民主党連立政権を維持することができずに、ノシまで付けて自民党へ返上してしまったA級戦犯の野田佳彦が、12年経ってホトボリが冷めたとでも思ったのか、涼しい顔してノコノコと出馬して来たことに呆れました。これだけでも「有権者を舐めんな!」と思いますが、野田佳彦は水面下で自民党とも日本維新の会ともつながっていますから、こんな人物が野党第1党の代表になったら、平然と日本維新の会と手を結ぶでしょう。 ■立憲民主党をここまで衰退させた元凶の泉健太 それから、次にあたしが呆れたのが、立憲民主党をここまで衰退させた元凶の泉健太が、必死こいて20人の推薦人を集めて出馬して来たことです。2022年7月の参院選で、立憲民主党は改選議席23のうち4分の1に当たる6議席も失うという惨敗を喫し、比例の獲得票数では松井一郎率いる日本維新の会を下回りました。何よりの痛手は、森ゆうこを失ったことです。ちなみに、自民党は8議席増やし、日本維新の会は6議席増やしました。 この結果は、すべて代表の泉健太の不手際が原因なのに、泉健太は1ミリも責任を取らずに代表の座にしがみつきました。まるで今の兵庫県知事のような往生際の悪さでした。 ちなみに、今回の代表選に出馬した枝野幸男は、2021年10月の衆院選で、109議席のうち約12%に当たる13議席を失った責任を取り、代表を辞任しています。そして、現在の泉健太が新代表となったのです。それなのに泉健太は、翌年の参院選で改選議席の約25%を失うという惨敗を喫しても、まったく責任を取らなかったのです。 もしもこの時、泉健太が責任を取って代表を退き、代わりに蓮舫を代表に立てた新体制に刷新していたら、立憲民主党のイメージは大きく変わっていましたし、自民党の裏金問題ももっとガンガン追及できたはずです。そして、森ゆうこと同じく貴重な党の要(かなめ)である蓮舫を東京都知事選などで無駄遣いすることもなかったですし、次の衆院選は余裕で政権交代を狙えたはずです。 泉健太は、同じ党の議員らからも「この人が代表では次の衆院選は戦えない」と見られているのです。これは、全国の多くの立民支持者の共通認識でもあり、あたしと同じく政権交代を望む野党支持者の大半は「立憲民主党は次の国政選挙までに代表を刷新すべき」と思っているはずです。それなのに、イケシャーシャーと代表戦に出て来るなんて、どんだけ空気が読めないのでしょうか。 今回、野田佳彦は「唯一の総理経験者」という看板を前面に押し出していますが、コレにしても、その野田政権で経産大臣をつとめた枝野幸男にしても、この時の印象が強いため、政治にサラッとしか触れていない大多数の国民から見たら、2人そろって完全に「過去の人」なのです。その2人の「過去の人」と、現在の代表でありながら党内からもダメ出しされてる泉健太が並んで代表戦を行なっても、そこに刷新感はゼロなのです。 |
理想的なのは、総裁選の「戦後処理」の不手際から自民党内に不平不満分子が多数発生し、さらに解散総選挙で落選した連中が離党して政界再編成につながれば政界の大掃除が期待できるかもしれない、とオジサンは思う。