秋木涼風居士の学びの旅

学ぶことや日常気がついた事について、そこはかとなく書きます。

裸の蟲とは何ぞや?

2008年12月28日 01時01分42秒 | デザイン・美術


漆原 友紀女史の「蟲師」が10巻で終了してしまったので、いと悲し。たんたんとした静かな終わり方でした。せめて外伝がほしいところです。


とにかく、次回作を期待します。


本屋で散歩していると、円高のせいか洋書の値段が下がっていました。そこで、英語版のMUSHISHI1を購入(中には他の洋書を20~30冊を買っている強者もいました)。


現在、円高ですが秋木にとってはこういうところしかメリットがないところが悲しいです。考えつくのは海外旅行くらいですが、行く金も暇もありませんし。才覚のある方は、海外で買い付けとか企業買収でもするのでしょうが。


ちなみに難しい蟲師という漢字は海外ではどう翻訳をしているのでしょうか?ネットサーフィンで見たところ「mushi-shi」とか「mushishi」と表記している国が多いようですが(Bug Masterなんてのもありましたが)。


Мущищи :ちょっと硬い感じです(ロシア)


蟲師:そのまんま(中国)


:韓国語は構造的には日本語に近いそうですがは全然わかりません。


(アラビア)アラビア文字がなんとなく文字的にイメージが合っている気がします。しかし難易度が高そうですが


online Arabic keyboard:アラビア語変換

元来、虫と蟲は違う文字した。虫という文字は、常用漢字音訓表では、音読みで「チュウ」訓読みが「むし」となっていますが、まむしの形にかたどった象形文字が元です。音読みで「キ」訓読みで「マムシ」と呼んだそうです。大漢和辞典によると、「虫。一メイに蝮(マムシ)。三寸博く、首(頭の)大なること辟指(親指)の如し、其の臥せる形に象る」とあります。元々蛇ならばアラビア文字のくねくね感と似ているのも道理。そういえば爬虫類とも書きます。

蟲は虫が集まった形の文字です。昆虫や動物の総称として使われたようですが、昔から蟲が略されて虫として混用されたようです。

中国では魚類(鱗のある動物)を鱗蟲、鳥を羽蟲、獣は毛蟲、亀を甲蟲、人間を裸蟲などと言うそうです。鱗蟲の長は龍、鳥蟲の長は鳳凰、毛蟲は麒麟、甲蟲の長は亀、裸蟲の長は人だそうです。これは明らかに陰陽五行道と関連がありそうです。麒麟を白虎にすれば、四神相応となりますし。

私のような専門外の素人には込み入りすぎており、ちょっと調べた程度では、判断が難しいところもありますが、面白いものデス。漢字研究の大家白川静氏あたりの本を読んでみるのも良さげです。

朝暮三文氏の怪作「実験小説ぬ」によると蟲は

「虫の総称。有足の虫を示す字だが、うじ虫の意もある。虫が騒いだとて牛から見れば取るに足りぬこと。たとえ有足でも足下にも及ばない。まして、うじ虫ならなおさら」などとも。

漢字一文字を取ってみても奥が深いです。

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