マリア様がみてる あなたをさがしに

作者：今野緒雪　コバルト文庫

え～例によってネタバレ回避のため
（といってもうちにそんなネタバレ気にするファンが
いるかどうかわからないですがｗ）
一応反転いたします。

事実上の完了宣言かな。

表紙からして明らかに「ついに」という
ファンのほとんどをやきもきさせていた
紅薔薇の妹問題に決着か、という状況でしたが…
結論から言えば、限りなく終わったというべきの
灰色決着というやつですかねｗ。
この流れからもう1回ひっくり返すことは
まずありえないですが、
100%の確定でなく99.5%という感じでの終わりでしたw

内容としては今回は3者のデート。
正直なところ面白さと言う点では
前年のデートの2/3。
大きな理由としては志摩子さんのデートがつまらない
やはり急に思い入れを感じない一発っぽい
キャラを持ってきてのデートというのは、
ある意味でアンリアルな世界での
リアルさをかもし出していますけど、
それが面白いかと言われると難しいところですね。
それでも苦心した感じはありましたが。

ただ、黄薔薇のデートは面白かったです。
逆にしっかりと固まったキャラ同士の
ハチャメチャ道中にはとりあえず満足。
まあ、その格差みたいなものを
あえて表したのかもしれないですけどね。

で、問題の紅薔薇。
本当にやっと瞳子がこの1年間の
彼女にとっての感情の全てと
彼女自身の秘密を祐巳に明かしました。
終わってみれば何のことはない
解凍系ツンデレさんだったというわけですが
待たされるだけ待たされたツンだっただけに
次以降どれだけのデレになるのか、
それともツン分が多いままにいくのか…
そのあたりが楽しみで楽しみで仕方ありませんw
これが信者というものですねw。

そんなわけで、とにかくやっと全てが終わったと
心から言い…きるにはちょっとだけしこりは残るものの
ほぼ片付いて心からほっとしました。
とりあえず次は今回の後日談で
その後に1回は短編集を挟んでくるか
そのまま祥子さまの卒業に行くかわからないですが…
なんだかんだで期待しますw。

評価：☆7(内容という意味では☆7。解決という意味では☆9)

マリア様がみてるあなたを探しに 集英社 このアイテムの詳細を見る