撲殺天使ドクロちゃん(9)

作者；おかゆまさき　電撃文庫

第2期アニメが決まるとともに、
ストーリーにもついに展開が訪れた9巻目

今回は珍しく4話ともがつながったお話。
といっても正確につながっているのは後半2話だけですけどね
もともとこの作品は、
将来イケナイ発明をしてしまうことになる桜君を
抹殺するために天使を差し向けた未来世界。
ただ、その天使は桜君を変えることで未来を変える
というよ～く考えればありがちな設定から
スタートしたこの作品ですが、
もともとそんなことよりも、天使がトゲつきバットを
もって撲殺するという最大のオリジナリティをもってたために
それをすっかり忘れかけていたわけでw。

そんな本来の話を今回は取り戻すというお話。
再び桜君抹殺に動いたルルティエ(未来)の下した決断は
きれいなジャイアンよろしく
光の桜君という完璧な存在であるキャラを送り込むことで
影の桜君という今の存在を社会的にないものにする、
というお話できたわけですが、
これをどう跳ね除けるか、という一連の流れは
つくづくにこの作品らしさが出てたわけで。
もとよりこの作品にサプライズは求めてないので
いかに楽しめるかが重要なんですが
今回はそれを十分に味わえたかなと。

このまま後1～2巻で終わるのか
もう少し続くかはわかりませんが…
是非にいいEDをまっとうしてほしいものです。



評価：☆8

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