Click 2 CR-IQ 日々_ver.3

ここは管理人CR-IQ(クリック)が、日々の出来事をメインにしつつ、思ったことを書き綴るblogです。

Kanon 第24話 「夢の果ての追復曲(カノン)~Kanon~」

2007-03-17 21:10:13 | 映像もの
さて、この最後は夢なのかな、現実なのかな…

全ての夢が覚めゆくなかで
あゆが願った最後の願い…
それは後に栞が示唆することとなってますが
多分「好きな人がずっと幸せに笑っていられるように…」
そしてそれは祐一ではなく
どういう経緯かはわかりませんがw
神様に届いたようで、
治らないはずの栞が完治し、
秋子さんは後遺症もなく日常に戻り、
舞と佐祐理さんも予定より早く治り、
という様々な「奇跡」という形によって
彼が笑えるようなお膳立てをしていきます。
まあ、ここが駆け足で描かれるのは
ある程度予定調和というのと、
既に彼女たちのシナリオは済んでいるのが大きいですね。

でも、祐一にとって起きてほしい何よりの奇跡というのは
こんなことでは晴らしきれず…
しかし、そこで秋子さんから
衝撃の事実、
「樹から落ちた女の子は死んではいない」
という事実を知らされ、急いで病院へと。
そこには、7年間の間ずっと目を覚まさないあゆが…

そしてここからが原作と違う解釈であり、
目覚めない彼女に対して
祐一をはじめ皆が彼女が幸せを取り戻すように
という考えでいいのかはわからないですが
妙に介護のシーンがリアルだったので、
多分取材したんだろうなあと思った僕は
アニメをもう少し素直な気持ちで見るべきですねw

まあ、それはともかくそれでも目覚めないあゆ…
冬が終わり、春が来て、夏が過ぎ、秋が訪れ
そしてまた彼女との想い出の眠る冬がやってきましたが
それでも起きないあゆ。
さすがに祐一もくじけそうになる時に
最後のキーを舞が伝えに…
なんで1年もと想わずにはいられないですけど、
でもこれは冬に動いた物語であり、
冬にそれを見つけないと意味がないのでしょう。
まあ、そのあたりはご都合主義でw

そして祐一はついに本当の最後のピース、
「本当は渡していなかった赤いカチューシャ」を
「学校」で見つけて泣き崩れます。
そう、本当に夢から覚めていないのは
実はあゆではなく、祐一だったと。
その渡せなかったという現実へと戻ってきた先に
待っていたのは…
ゲームでもあゆシナリオの最後の印象的な
すごくありふれているような待ち合わせ風景。
何度となく少しずつ形を変えながら
待ち合わせあった駅前のベンチというKanonにのせて
二人はまた歩き出します。
いや、正確にはあゆは車イスでしたけどね。
これってよく考えると本当にリアルですよね。
7年も寝たきりだった人間が
急に元気に歩き回れるわけがないわけですし。
そして、それを見越したかのような
「また昔みたいに元気に走り回れるかな」という
あゆの言葉。
さらに畳み掛けるように雪原をあゆが走るいつものED
この京アニにしては単調な動きが
全てはこのために繋がっているとするならば
実に策士というべきかw

さて、なんにしてもこれで2度目のアニメとなった
Kanonは終了。
全編を通した完璧と呼ぶに相応しい作画クオリティ、
2クールでもなお若干詰めこみ気味な部分はあれど
原作をきっちりと消化した上で昇華させて
6つのフラグをキレイに回収したまとめ方。
半年間、本当に楽しめました。
この後も、京アニの作品は
全てみたいものばかりなので
当然のように追いつづけようと思います


以下、チラシの裏。
さて…上に書いたのは表の解釈ですけど、
今回の24話について想うことというのは、
もう一つあって、それは
「どこからどこまでが夢?」というお話。
病気や怪我をしていた人の復活、
彼女たちのそれぞれの未来、
あゆが生きているという事実、
あゆを世話する風景
そして祐一がカチューシャを見つけるシーン…
この全ては確かに奇跡という言葉と
夢という言葉によって生み出されているものなんですけど、
でもこれが果たして「現実」なのかなあと。

そう想ったのはなぜかというと、
今回のお話の全てが、意図的に抽象的に
描かれているからこそでして…
23話から24話への意図的な時間の跳躍、
そしてカチューシャ発見から
あゆとの待ち合わせの間の時間の跳躍…
ここのどこからが現実で
どこからが夢かなんて
確か描かれていないし、触れられてないはず。
つまり、この幸せな世界ですらも
本当は実はあゆ、あるいは祐一の夢のなかである
という解釈は、トンデモになるのかなw。

以上、チラシの裏

Kanon 第23話 「茜色の終曲(フィナーレ)~finale~」

2007-03-11 22:12:19 | 映像もの
彼女が残す最後の願いは…

雪の中で倒れた祐一を救ったのは
まさかまさかの沢渡真琴本人でした。
確かにこの場面で出すというのは
実に効果的というか、
ある意味で彼女だからこそ意味があったというか。
本人は直接的な意味で
「Kanon」という作品に関っているわけではないわけで
でも、彼女という存在があったからこそ
「真琴」という存在があり、
その「真琴」の願いとして祐一を救うという
具現をなすためには、彼女しかありえなかったと。

そしてもう一点は聞き役ですよね。
一人で5つのフラグwを背負う
普通のゲーム版の祐一よりよっぽど重たい状況を
ついに今回吐露するわけですが、
それを独白でなく、
でも関り過ぎないレベルで聞く役というのが
ここでは必要だった。
それには、上記で書いたように
関わりが薄い、けれども無関係ではない
彼女でなければダメだったともとれるわけで。
そんな絶妙な位置をここで持ってきたのは
実に見事というべきか…

そして祐一は翌日、もう一度あゆと会うために「学校」へ。
雪の中でまた寝るというキケン極まりないなかw
あゆという「夢」そのものを見ていたわけで。
そしてその「祐一の夢」の終わりを告げに、
あゆが登場。
彼女の屈指の名台詞「忘れてください」という
Kanon最高の見せ場をこれ以上ない形で演出し
そして演技も素晴らしく、
非の打ち所なし。
ここは無粋な言葉などなくただ味わうのみ…

そしてあゆが消えた街で
名雪と「2度目」の再会。
彼女の傷はこれで全てが癒えるわけでもないし
依然として秋子さんが予断を許さないなかですが
それでも強くお互いに生きていくということで「おあいこ」
そんな前のアニメとは違う
彼女の秘める不憫さも表しつつも
これにて名雪ENDは終了でしょう。

さて、後は最終話を残すのみ。
全ての人たちが「夢」から覚める中、
最後まで「夢」を見ている彼女は
どんな最後の願いをその「夢」の中で
願うのか…
後は待つのみです。


Kanon 第22話 「追想の交響楽(シンフォニー)~symphony~」

2007-03-03 18:19:29 | 映像もの
改めてみると本当に重たい物語ですね…

Key作品は常に「死」と「愛」と「家族」というものが
つきまとう作品ですので
ダウナーの流れになると本当に重たいです。
まして、今の物語は
1/6ではなく1/1だからこそ…

残すところ3話となりましたが、
前回の衝撃の事故からの続きで
祐一と名雪の2人して先生の車にて病院へと向かう途中、
秋子さんが買っていたショートケーキが
まさに事故の壮絶さを物語るかのように落ちていたのは
アニメとわかっている僕ですらショックを受けるものなのに
まして実の母親のそんな場面を見た名雪の感情は…
多分、その後の「笑えなくなる」名雪というものを
表すための表現であるとはいえ
まあ気分いいものではなく。
それが京アニからすれば「成功」ではあるのですけどね。

そんなわけで、ショックを受けた名雪は
部屋にひきこもります。
彼女がショートケーキ買ってきてなどと言わなければ…
というそんな運命のいたずら自体を
自分のせいにするようなほどに
ダウナーになってしまうのも、
お母さんという最後の支えすらも
失うかもしれないという恐怖からなわけで…
彼女は本当にこの後立ち直れるのでしょうか。

そしてそんな事故を最後のきっかけに
7年前のあの日の全てを思い出す祐一。
我も忘れてちょうど寄ってくれた北川に
名雪を任せるという、よく考えれば
結構ひどいというか
そばにいる資格うんぬんを実証するかのような動きを
してしまっているわけですが、
想いの方向があゆに向かうのはまあ仕方ないかな。

そしているわけもないあゆを追い求めて
雪の中、「学校」へと向かうわけですが
途中で力尽きて倒れる祐一。
そのまま、ネロよろしくなんだか眠いんだと
なりかけたところで、
まさかのサプライズ…真琴の登場とは。
もちろんこの登場はその後に祐一を照らした
助けとなる存在への認知として、であるわけですが
いやあ、この場面で持ってくるとは…
冷静に考えると明らかにイミフwwなんですけど
これはこれでアリなのかな…
ちょっと納得いかない部分はありますが。

さて、基本的には後1話でストーリーの区切りがつくはずで
最終話は多分全員を浚うEDになると思われるのですが
どうFinalを迎えるのか…
ただ黙して待つのみです。


Kanon 第21話 「君のいない輪舞曲(ロンド) ~ronde~」

2007-02-24 16:06:35 | 映像もの
いよいよ重たくなってきました…

あゆがいなくなることで失意の祐一。
今にして思えばたかだか1ヶ月で
2人の仲良くなった子がいなくなり、
2人は入院しと、どう考えても
疫病神のレッテルを貼りたくなる主人公ですがw
さすがに今回はいつもより参っている様子で。

そしてそれを献身的に思い、元気付けようとする
名雪が本当にいろんな意味で痛々しくて…
多分届かないと思われるその想いを隠しながら
気丈に振舞う姿勢は本当にすごいと思うわけで。
まあ、でもそれをいい意味で台無しにするかのように
ぴろにアタックしたり、寝たりするわけですがw。
まあ、それが重たい話のなかの救いともいえますかね。

そして、あゆを探す手がかりとしての人形、という
あゆシナリオの根幹を成すアイテムが
今回もいいところを持っていった北川の手によって発見w。
でもまだ彼が全てを思い出すことはなく…
しかし徐々に物語の核心となる記憶へと
辿り着く流れになってきていますが。

そんな核心の直後といえる記憶を思い出すと同時に
ついに起きてしまったKanon史上最後にして
最も重たい不幸…秋子さんの事故でフェードアウトという
死ぬほど歯切れの悪い幕切れ。
事故の描き方すらリアルすぎてびっくりしたわけですが
これにより病みと闇の世界へ名雪が次回落ちるわけで
さらに重たくなりそうで…
こうしてみると、Kanonという作品は
つくづくに一つ一つがえぐいお話だと再認識。
ましてアニメはそれを一気に全部詰め込むわけで…

さて、後3話となりましたが
最後はどうか本当に幸せな記憶をと
思う次第です。

Kanon 第19話 「別れの夜想曲(ノクターン)~nocturn~」

2007-02-17 18:07:22 | 映像もの
あえていおう。これなんてエロゲw?

よもや前回のキスからそのままシーンが続くとは
実は思ってなかったので、
その後のこうなんともいえないもどかしさとか
二人の変な初々しさに悶えましたw。
おいらはこういうアマイアマイ展開が
本当に大好きですw。
でも、お風呂のあゆはちょっとエロs(ry

で、相思相愛な二人にすぐに気づきながらも
その感情を押し隠し、今までと同様に関ろうとする
名雪の姿には別に僕は見ているだけなのに
心痛むものがあったり…
祐一が気づいていないことこそが一番
その痛みを感じるゆえんですけどね。

そして、そんなことも知らずその相思相愛二人組は
本当にベッタベタなラブコメ展開を繰り広げやがってからに
こちらとしては殺意ふつふつですよw。
まあ、でも今回のあゆが全般的に
殺人的にかわいかったので許すw。
オレと言わされるあゆとか、
ボクといって連れて行かれるあゆとかは
やはり誰もが笑うところだと思います。

しかしこの幸せも長くは続かず、
というか続けていてはいけないものだからこそ…
彼らは徐々に真実へと足を踏み入れます。
あるはずのない学校、
切られた1本の木、
彼女は何を見、何を思い、
そして何故消えたのか…
その謎を残したままお話は続きます。
そして、さらに重たい展開が待ってますしね…