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父の田舎

2007-11-20 13:30:20 | ニュース
レポーター もよ   

 私の父は四国の高知県の村で生まれました。毎年夏になると家族と車にのって13時間かけて帰省します。父の実家はまさにど田舎です。周りは山と川ばかりです。コンビニに行くにも車で30分以上かかります。父の実家は小さなスーパーを営んでいますが、お客さんも全員顔見知りです。カラオケやゲームセンターなどの若者の遊び場も近くにはないのです。
 しかし私はこの父の実家が大好きです。ここには東京にはないとても温かいものを感じます。例えばご近所同士の交流です。私たちが帰省すると知り合いの人は「おかえり」と声をかけてくれます。知らない人でもすれ違う時は挨拶をしてくれます。また家の扉はほとんどの家がカギをかけていません。物騒な世の中で、こんなにも安心して暮らせる場所があるんだなと行くたびに感じます。
 また子どもたちはカラオケやゲームセンターがない代わりに夏は毎日のように川遊びをします。高い崖から飛び込んだり、川の深いところまで潜って石を取りに行ったりします。子どもたちは作られた施設などでなくても自然の中で自由に楽しく遊んでいます。その中で私たちも毎年混ぜてもらい、いとこや地元の子供たちからいろいろと川遊びのテクニックなどを伝授してもらうのです。
 高知から帰り、教えてもらったテクニックを東京の友達に自慢げに見せることが私の小学校からの誇りでした。
 東京で生まれ東京で育った私はもし父が高知ではなくもっと都会出身の人だったらこんな環境には巡り合わなかったかもしれません。地域の人みんなが仲良く、信頼しあえる関係をきずき上げています。私は毎年高知に帰省する度に心の癒しとなり、また東京での自分の生活を見つめなおすいい機会であるとも思っています。

モデレーターのコメント

 自然の中で人々が豊かな交流をしながら生きてきた素晴らしさが失われつつありますが、それがまだしっかりと生きているのは素晴らしいことですね。ぜひ今後ともなくならないで欲しいです。そのよさを実感しているレポーターとして自らこうした良さを守り発展させていくことが求められています。


ピースキー
(1)生命の尊重  (3)助け合い  (5)環境保護 

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1 コメント

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Unknown (たけのこ)
2008-05-02 15:38:09
田舎はいいですよね。人間は自然と共存しているのに、都会生まれ都会育ちだと自然と触れ合う機会が少なく、とても危険に感じてしまいます。自然に囲まれて育つことはとても重要です。もよさんのように親の実家が田舎だと自然と触れ合う機会が持てるのでとてもうらやましいです。テレビやゲームのような作られた遊びでなく、自分で遊びを生み出せるような力を子どもは身につけてほしいと思います。
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