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CPNN(平和の文化ニュースネットワーク):国連の「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010)

生命尊重・非暴力・助け合い・良く聞く・地球環境・寛容と連帯・男女平等・民主主義の記事を配信します。

Ray/レイ

2009-05-15 04:52:33 | 映画・ビデオ
レポーター:K

監督 テイラー・ハックフォード
製作総指揮 ウィリアム・J・イマーマン 、ジェイム・ラッカー・キング
音楽 レイ・チャールズ 、クレイグ・アームストロング
脚本 ジェームズ・L・ホワイト

 2004年6月11日に亡くなった“ソウルの神様”と呼ばれたレイ・チャールズが音楽で成功を収めるまでの心の葛藤を真実に基づいて描いた人間ドラマ。非難を浴びながらも教会音楽とR&Bを融合させ、黒人のルーツをたどりつつ「魂」を弾き語るジャンルを確立した音楽界のパイオニア。この作品で何よりも素晴らしいのは少年時代の回想シーンだ。
 ジョージア州で幼くして失明した彼を毅然とした態度でしつけた母の教えと、トラウマとなった弟の溺死。ハンディを背負いながら生きてきた苦を見せつけず、時折フラッシュバックで挿入される母と大地の原風景が、常にレイを鼓舞する。
 人種差別に立ち向かい、仕事に没入する一方で、クリエーティブを優先して家庭を放り出し、ヘロインと女に溺れた。それは人間レイを描くうえで必要不可欠なエピソードだ。ヒットを連発し、次を期待されればされるほど、破滅的になっていく様が痛ましい。そんな人生のあらゆる局面が歌詞となり、リズムになっていく。彼自身から紡ぎ出される聖と俗が同居した音楽。豊富な音源で構成されるエピソードの数々。私はこの映画をみて、レイ・チャールズの本当の姿、素晴らしさを観た。ぜひこの作品を見て、いかにレイ・チャールズが偉人だったか知ってもらえたら嬉しい。

モデレーターのコメント
 レイ・チャールズの存在は誰でも知っていますが、その彼の人生を表現した映画として貴重ですね。人間は常にプラスとマイナス面を持っていて、それをどのように自分の中でコントロールしていくのかが問われます。存在が大きければ大きいほど葛藤も大きいものになります。彼の葛藤を知って私たちがどう生きていくのか考えたいですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (3)助け合い (6)寛容と連帯  

映像の世紀

2009-05-15 04:49:25 | 映画・ビデオ
レポーター:ともみ

  映像の世紀は、激動の時代であった20世紀を映像で追体験したドキュメンタリー番組である。中学や高校の社会の授業で教材として使用されているので見たことがある人も多いかもしれない。活字情報だけでは体験できないような迫力と臨場感があり、私がこの映像を初めて観たのは中学生の時だったが、その衝撃はすごかった。
 特に、市民が攻撃の対象とされ、史上最悪と呼ばれる第二次世界大戦の惨状を記録した「第5集 世界は地獄を見た」は、当時の私にとって目を背けたくなるほどの強烈な印象を与えた。ナチスによるユダヤ人大虐殺の実態や、利権に何のかかわりもない市民をも巻き込んだ無差別爆撃、日本への原爆投下。当時のこのような非人間的な状況が映像として生々しくよみがえる。
 私は、もちろん戦争を実体験として経験してはいない。しかし、この映像を見ることでその悲惨な歴史を追体験することができた。こういった映像を見ることで、私たちがどう考え、行動していくかということを考えさせてくれる映像だと思った。

モデレーターのコメント
 テレビ番組でもすぐれたものがありますね。そういう番組はもう一度やってほしいと思います。テレビ局に積極的に働きかければ実現するのでお互いに心がけたいですね。この番組は世界の歴史をリアルに表現し、そのことを通して私たちに人間のあり方を考えさせてくれますね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力   (8)民主主義

「1リットルの涙」

2009-05-15 04:36:22 | 映画・ビデオ
レポーター:タロー

 これはドラマは、主人公の亜也さんが中学のときに体の異変に気づき診察を受けたところ、脊髄小脳変性症と診断されました。この病気は進行性の病気で原因も分かってなく、最悪の場合は死にいたる病気です。その病気と闘いながら、手が動かなくなるまで書き続けた日記をもとにドラマ化されました。
 ドラマの中で、亜也さんが病気にかかるまでやっていたスポーツと同じスポーツを私もやっていて、病気でスポーツができなくなるってことが、とてもかわいそうでした。そんなことも乗り越えてしまう亜也さんにとても勇気をもらいました。その他にも様々な困難が待ち受けている中、家族や友達などと協力しながら困難を乗り越えていく姿をぜひみてもらいたいです。

モデレーターのコメント
人間って素晴らしいですね。どんな困難な中でも前向きに生きていくエネルギーを持っています。そのエネルギーによって回りは生かされていきます。その人の分まで生きようと自分を変えていきます。それを教えてくれるドラマですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (3)助け合い  (6)寛容と連帯  

「戦場のピアニスト」

2009-05-15 04:34:47 | 映画・ビデオ
レポーター FIG

 主人公シュピルマンはポーランドで有名なユダヤ人ピアニストだった。しかし第二次世界大戦が勃発し、ワルシャワは親衛隊に占領され、やがてダビデの星が印刷された腕章をつけねばならなくなる。そしてゲットー地区に押し込められ、主人公は家族のために奔走するが…
 同じ人間の間で、なぜこんなにも悲惨なことが起こるのだろうと、頭を抱えてしまう。戦争という言葉があるから、人々は正気をなくし、残虐行為をしてしまう。戦争という言葉があるから、従わねばならない人も出てくる。もっと戦争の悲惨さを、戦争の事実を知らなければならない。決して、歴史の1ページとして、単純に納めてしまっていいものではない。この映画で、戦争とは何か。戦争で、人の心はどこまでも無視されることを学んだ。

モデレーターのコメント
人間はそもそも戦争を起こすように生まれているのかという問いに対して、「セビリア声明」は「いいえ」と回答を出しています。人間は争いを起こすように生まれているわけではないのです。戦争を起こそうとする人はそのことによって何らかの利益があるから起こすのですね。それを許さない社会をつくれば、この地球から戦争はなくなるでしょう。この映画は音楽が力になることを示していますね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力   

【A Time to kill】

2009-05-12 23:59:28 | 映画・ビデオ
レポーター 土永

これほど自分の人生に影響を与えた映画はいまだかつてない。この映画をジャンル分けするならば、やはり人間ドラマに分類されるだろう。大まかなストーリーをいうと、友人の娘がレイプされたところから始まる。
レイプされてしまった娘は、さんざん辱められただけでなく、赤ん坊が産めない体になってしまった。
ここまで見る限りでは、どう考えても犯人は有罪である。しかし、その考えに至る間に、あなたは100%意識せずに差別をしている。なぜなら、自分の友人は黒人で。当然ながらその娘も、黒人の娘なのだ。 こうなると、事態は大きく変わる。人種差別により、不当な判決を受けた犯人たち。その判決とは、非常に軽い刑であった。子を産めなくされた父親の怒りは、もはや抑えきれないものだった。父親は法に代わって犯人たちを殺し、その弁護を自分に頼む。こうして物語は動き出すのだが、ここから何度も何度も人間観のドラマが繰り広げられ、いよいよ話は終局へ。
最後の最後の主人公が述べる言葉のなかに、この作品のタイトルがある。それを聞いた瞬間、誰もが息をのむだろう。それだけではない。普段、男女平等だとか、人種差別反対だとかを訴えている人たちの平等が、いかに脆く儚く不確かなものであるか。見た人はきっとそれに気づくだろう。

モデレーターのコメント
 レイプとか殺人とか入っているので、平和の文化ニュースネットワークの趣旨からはやや離れていますが、私たちの心の中にある人間への固定的な見方を考えさせられる映画なようですね。

ピースキー:
(2)非暴力   (3)助け合い  (8)民主主義

Beautiful Life ~二人でいた日々~

2009-02-03 00:20:33 | 映画・ビデオ
レポーター しょうご

これは、2000年の1月に放映されたドラマで、腕は確かなのだが愛想が悪く人気のない男性美容師(沖島柊二)と、難病に侵され車椅子での生活を強いられながらも健気に生きる図書館司書の女性(町田杏子)とを描いたラブストーリーである。
ひょんなことから二人は出会い互いに惹かれあっていくが、杏子はそれぞれの生活環境の違いを強く感じて、自ら身を引こうとする。それでも、柊二はひたすら杏子のことを思い短い間にも関わらずそばにいつづけ、愛した。柊二が最初の方のシーンで言う、「車椅子の高さから見た世界は全然違う。」という杏子のことを特に特別視することなく関わる柊二の性格がとても印象的で、私たちも見習わなければならない部分があると思う。
平均視聴率が32%という驚異的な数字を残して社会現象にまでなったこのBeautiful Lifeをぜひ見ていただきたいです。

モデレーターのコメント
 とてもよい番組でしたね。内容的にもいろいろなことを考えさせてくれるものでした。この話しが今映像としてみられるのかどうか心配ですが是非アンコールを求めたいですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (6)寛容と連帯 

『ビューティフル・マインド』(A Beautiful Mind)

2009-02-03 00:18:04 | 映画・ビデオ
タイトル   レポーター  こなみ

 とあるアメリカの大学院の数学科に入学を果たした主人公のジョン・ナッシュですが、彼の頭の中には「この世のすべてを支配する真理を見つけ出したい」という想いしかありません。ひとり研究に没頭するうちに、ジョンは次第にクラスメートからも好奇の目で見られるようになっていきます。やがて希望していた念願のマサチューセッツ大学の研究所に採用され、愛する人と結婚し、子どもができたジョン。しかし、彼の希な頭脳が暗号解読という極秘任務に利用され、彼の精神は次第に大きなプレッシャーに追いつめられていきます。そのうち妻はジョンの様子が変ということに気付いていきます。そんな妻はジョンを病院に入院させますが・・・。
 この映画は、実際に存在していた人物の話で、ノンフィクションです。アメリカで2001年12月21日に公開され、日本では2002年3月30日に公開されています。私も知人から、この映画を観るようにと強く勧められていましたが、時間がない、興味がないといった理由から、観ずにいました。しかし、大学の講義でこの映画を観ることになりました。鑑賞し終わった私は、何でもっと早くこの映画を観なかったのだろうと、後悔しました。またジョンを支えた周囲の人の愛、ジョンの壮絶な人生に感動しました。

モデレーターのコメント
 実際に存在した人をモデルにこの映画は作られたということですが、その人はどんな思いで生きたのでしょうか。この映画を通じて作者は何を訴えようとしたのでしょうか。そんなところも紹介してほしいですね。

ピースキー:
(4)傾聴  (6)寛容と連帯 


「ペイ・フォワード」

2009-02-03 00:14:45 | 映画・ビデオ
レポーター TARO

中学1年生の男の子トレヴァー。父は家出をし、アル中になっている母アーリーンと2人で暮らしています。ある日、社会の授業で "自分の手で世界を変える方法"という課題に対し、トレヴァーは"ペイ・フォワード"という計画を思いつきました。これは、1人の人間が3人の人間に親切をし、さらにそれぞれ親切を受けた者が3人に親切をしていくというもの。しかしトレヴァーは、友人を助けようとして、いじめっ子に刺されて死んでしまうのです。悲しみにくれる母。ふと窓の外を見ると、溢れんばかりの人々が家の近くに集まっていました。亡きトレヴァーの計画は町中に広がっていたのです。
 私はこの映画を見てとにかく感動しました。幸せを広げる計画を考案したトレヴァー。そして彼の計画は町中に広がり、人々を幸せにした。平和とは一人一人のちょっとした親切や愛情から生まれてくるのではないかと感じました。トレヴァーが亡くなるシーンはとても悲しいです。しかし、町中の人々が彼を追悼するという最後のシーンは悲しくも温かさを感じました。とにかく泣けます。ぜひぜひ見てもらいたい映画です。

モデレーターのコメント
 ちょっとしたアイディアで社会が変えられるということがテーマですね。主人公が殺されてしまうことが悲しいですが、だからこそこの物語は意味を持ってくるのではないでしょうか。とてもよい映画を紹介してくれました。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力  

「LWAYS・三丁目の夕日」

2008-11-25 12:06:45 | 映画・ビデオ
レポーター 肉まん

 この作品は、ALWAYS・三丁目の夕日と続ALWAYS・三丁目の夕日の二作品で続きものです。この話の舞台は昭和33年の東京。自動車修理屋を営む短気だけど情の厚い堤真一が演じる鈴木則文と、薬師丸ひろこが演じる鈴木トモエと、その二人の子供の一平くんの三人家族。ある日鈴木オートに、集団就職で女学生の堀北真紀が演じる六子がやってきた。しかし六子は想像していた大きな会社ではない鈴木オートにショックを受けてしまった。でも一家のやんちゃ坊主の一平は、「もうすぐテレビがくる」と六子を慰める。そのお向いに駄菓子屋を営んでいる売れない小説家、吉岡秀隆が演じる芥川龍之介は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々。ある日茶川は、飲み屋のおかみ、ヒロミに頼まれ、身寄りのない少年、淳之介を預かることになってしまった・・・
 ご近所が集まった初のテレビ観賞、思わず笑ってしまうお向かいさん同士のやり取りや、泥んこになって遊ぶ一平と淳之介の冒険など、現代では見られない風景がたくさんでてきます。忘れかけていた家族の絆、ご近所とのかかわりあい、人と人の助け合いなどかつて日本に確かにあった時代を振り返り、優しい人たちの心に触れ、素直に感動できる作品だと私は思います。

モデレーターのコメント
 まずは本がよく読まれたようですが、日本の古き良き時代の人間関係を表現していて、今私たちが忘れているものを教えてくれます。文明は発達したといっても失くしてはならないものがあることに気がつかされますね。

ピースキー:
(3)助け合い   (5)環境保護

『レインマン』

2008-08-05 07:58:47 | 映画・ビデオ
レポーター  子トトロ
      
 私が妹の英語の宿題につきあい観た映画『レインマン』を紹介したいと思います。
チャーリーのもとへ、絶縁状態だった父親の死の知らせが届いた。借金の返済に追われる彼は遺産を目当てに帰郷するが、その遺産が匿名の受益者に贈られると聞いてショックを受ける。なんとその受益者とは、チャーリーが存在さえ知らなかった自閉症の兄レイモンドだった。
 チャーリーは遺産目当てにレイモンドを施設から連れ出し、ロサンゼルスの自宅へ戻ろうとする。飛行機嫌いのレイモンドのため、車での長旅になってしまう。チャーリーは最初、レイモンドの症状を芝居のように疑っていた。次第に嫌なことに奇声をあげるようになり、物事への異常なこだわりから彼に障害があることを認識する。
 こうした旅で次第にチャーリーとレイモンドは心を通じ合うようになり、チャーリーは、遺産目的ではなくて肉親として真にレイモンドを引き取りたいと思うようになる。裁判でチャーリーが負けて、レイモンドを施設の管理者に引き渡すことになり、最後にレイモンドが別れの列車に乗る場面が感動的です。
 レイモンドを演じていたダスティン・ホフマンの自閉症の名演技がとても印象的でした。やはり二人が心を通じ合えた場面が見どころです。面白い場面もあり、感動する場面もあり感動的な映画です。

モデレーターのコメント
 「レインマン」は多くの人々に感動を与えた映画ですね。この映画で「自閉症」というものが社会に知られるようになったともいえます。人間は一緒に生活しながら理解を深めていくのですが、障碍を持っていることが実は周りの人にも意味を持っているということを考えさせてくれる映画だということを紹介してくれました。

ピースキー:
(3)助け合い  (4)傾聴   

生きてこそ

2008-08-05 07:45:35 | 映画・ビデオ
レポーター しょうた

この映画は、命の大切さや尊さを、感じることができます。あるラグビーチームが飛行機に乗って遠征に行く途中に雪山に墜落してしまい、そこからの人間ドラマが繰り広げられます。一番衝撃的なシーンは食糧がつき亡くなってしまった人間の肉を食べるところです。食べるまでに色々口論になったり結局食べない人もいたりします。
人の肉を食べるなど普段の生活では絶対にありえないことであるのにいのちをつなぐためしかたなく食べたのであると思います。そこでなぜ命の大切さや尊さを感じることができるかというとこの映画をみていると普段の生活がいかに満たされていていることがわかり。自分の悩みなんて小さいものなのだと思ってすっきりします。また生きてこそというタイトルもこの映画にぴったりだということにきづきました。
 いのちは、大切なのはわかっていましたがこの映画をみることによってひとも生きているって感じて食べることの幸せや暖かいところで寝むれることの幸せを実感できます。また自然の恐ろしさも知ることができます。
 生きてこそをみたひとは必ずこう言います「あーよかった」と人生の荒波にのまれそうになったらこの映画をみてほしいです。

モデレーターのコメント
 人間が極限に陥ったときにどんな状態になるか、またどうすべきかを考えさせる映画として見る価値がありますね。日常の何気ないことが実はとても大切なことである、ということを気付かせてくれるという意味で評価したいですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (3)助け合い 

『ネバーランド』

2008-06-17 11:29:39 | 映画・ビデオ
レポーター ぴーたーぱん

1903年、ロンドン。新作の評判の悪い劇作家のジェームス・バリは失意のまま日課の公園に散歩に行った際に、デイヴィズ一家と出会い、生きる楽しさを覚えていく。やがてジェームズとシルヴィア親子との交友が深まっていく一方、ジェームズの妻メアリーは疎外感を強め、夫婦の仲は悪化していく。そんな中、父の死が心の傷になっているデイヴィズ家に3男・ピーターを気にかけ、自分の少年時代を重ねて見るようになったジェームズは、ピーターに書くことを教え、ノートをプレゼントし、劇の登場人物にピーターの名前を使うことを約束した。次第にジェームズに心を開いていたピーターはそれを恥ずかしそうに喜んだ。
そして「ピーター・パン」の上映準備が始まったが、今までの劇とは違う奇想天外な物語に俳優たちは戸惑いを隠せないでいた。しかし劇は反響を呼び、大成功をおさめた。そんな中、シルヴィアが病に侵され、亡くなってしまい、ピーターら兄弟は両親を失ってしまう。更に心に傷を負った子供たちであったが、ジェームズは子供たちを支えていくことを決意したのであった。
この作品は、ディズニー映画でも有名な「ピーター・パン」が出来るきっかけとなった実際の話である。子供心をいつまでも持ち続ける主人公が、心に大きな傷を負った少年を救い信頼関係を築く、という、血の繋がらない二人の愛情を描いた作品だ。
私はこの映画を見て、血がつながらなくてもお互いのことを思いやれる素晴らしさを実感し、いつまでも子供心を忘れたくないと思った。この映画は虐待のない本当の愛が描かれていて、観た後はなんだか心が温まる映画だと思うので、ぜひ観てほしいと思う。

モデレーターのコメント
 著者のバリは有名な児童文学作家で、『ピータパン』シリーズを世に送り出しています。彼の心が読み取れるような作品ですね。子どものこころをいつまでも持ち続けることの大切さをバリは描いているのでしょうか。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (3)助け合い  (6)寛容と連帯 

『A.I.』

2008-06-17 11:28:16 | 映画・ビデオ
レポーター えーあい

 私が今まで見た映画の中で最も印象に残っている作品、A.I.を紹介したいと思う。
 舞台は未来。人間に代わってロボットが雑用や労働をこなしている時代。彼らは何でもしてくれる――愛すること以外は。
 そんな中主人公の少年デイビッドは、"愛する"という感情をインプットされた最初の少年型次世代ロボットとして誕生し、彼を開発した会社の従業員であるヘンリーとその妻モニカは、彼を試験的に養子に迎える。彼らは不治の病に冒され死に瀕していた実の子どもマーティンを冷凍保存しており、デイビッドはその代わりとしてモニカに起動されたのだった。
 母親を永遠に愛し続けるようプログラムされたデイビッドをいつしか本当の子供のように思い始める二人だったが、間もなくマーティンが最新の医学で奇跡的に病気から回復すると、デイビッドはマーティンからいじめられ始める。
 そんな小競り合いの中で、マーティンの生命に関わる事件が起こり、デイビッドは森に捨てられてしまう。それでも「もう一度ママに会いたい」の一心でデイビッドは、彼の遊び相手であり保護者でもある熊型ロボットのテディと旅に出る。やがてその旅は、数千年という途方もない時を超えながら、壮大な感動の物語となっていく。
 この映画は多くの映画を世に送り出しているスピルバーグの作品で、中身はというとなかなか残酷なものではあるが、実の子どもではないけれど、母親に「愛されたい」と一心に願い、また母親を絶対的に愛する主人公デイビッドがとても切なく感動的で、彼に感情移入せざるを得なくなる。
 この作品に対する批評は様々だが、"愛情"という大きなメッセージが込められていると感じ、個人的に高く評価したいと思う。親が子を殺したり、子が親を殺したりなど物騒な事件が後を絶えないこの時代だが、こういった愛のつまった作品を見て心を癒してほしい。
 デイビッド役であり主演のハーレイ・ジョエル・オスメントは、シックスセンスなどにも出演しており、彼の演技もまた素晴らしい。人間なのだがロボットらしくもあるその表情、演技全てが完壁であると感じる。そういった面にも注目してみてほしい。

モデレーターのコメント
 ロボットというものに人間は特別な思いを持っているのかもしれません。1960年代に手塚治虫が「鉄腕アトム」を描いていますが、これもロボットの人間化作品です。ロボットでさえ心を持たせることができるのだとしたら、人間の優しい心をつくることもできるのでしょうか。そんなことを考えさせる作品ですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (3)助け合い  (4)傾聴 

『幸せのちから』

2008-06-17 11:27:05 | 映画・ビデオ
レポーター まりな
 
 クリス・ガードナーはサンフランシスコに暮らす有能なセールスマン。クリスは大儲けを見込んで機器骨密度を測る新型医療機器買い取ったが思うように売ることができず、家賃や税金を払えない状態に陥ってしまう。尽きることない家計の悩みに音を上げた妻は、5歳の息子クリストファーを残して家を出ていってしまう。
 こうしてシングル・ファザーとなったクリスは、今よりペイのよい仕事を見つけようと、持てる営業スキルを駆使し、粘り強く就職活動を続けるのだった。そんな彼がありついたのは、とある一流証券会社のインターン。無給に甘んじたのは、研修終了時に仕事と明るい未来が手に入るかもしれないと期待したからだ。だが収入源がなくなったため、クリス親子はアパートを立ち退くことになり、
ホームレス生活を余儀なくされる。それでもクリスは、息子が寄せる愛と信頼をバネに、困難を次々と乗り越え、よき父親としての務めを果たし続け、20人の中でたった1人しか採用されないインターンシップを見事クリアしたクリスは、明日からディーン・ウィッター社の正社員として採用というところでストーリーは終わる。
 この映画はアメリカンドリームを実現させた実在の人物、クリス・ガードナーの半生を基に描いた感動作で、クリスを演じたウィル・スミスは実の息子と初共演し、本物ならではのリアルな父子愛をみせた作品です。私は親子の愛や深い絆にとても感動し、こんな夢みたいな話が実際にあったということに驚きました。見終わった時はすごく心が温かくなり、親子の存在や夢を諦めない事がどれだ
け大切なもので、今の私がどんなに幸せ者なのかをこの映画を通して気づきました。

モデレーターのコメント
 何事もあきらめずに追求すること、そしてそれを家族の中で示すことは人間関係の中でもっとも基本となることですね。子どもの存在が大人の生きる意欲を掻き立てることもこの映画から感じ取れ売るのでしょうか。
ピースキー:
(3)助け合い  (6)寛容と連帯  

『風の谷のナウシカ』

2008-06-17 07:30:06 | 映画・ビデオ
レポーター 夏桃

 ジブリ作品「風の谷のナウシカ」を非暴力の視点から見ると、映画では、人類が文明を発達させすぎて最終的に「火の七日間」と呼ばれる戦争を引き起こした。それによって、文明は滅び、瘴気が充満する「腐海」とそれに生息する菌類や蟲達を生みだしてしまった。
 文明の発達が人類の生存を脅かすのであれば、これ以上の文明発達は必要のないものだと思いました。皆が皆、同じ文明のもとで暮らしていけば、国による格差も多少はなくなるのではないかと思われます。今現在、アメリカや日本などの発展途上国は情報機器やメディアの発達により、物産流通なども非常に潤滑でありますが。そうでない国々は、貿易等の行為もあまりできず、国を維持できない
ようなことも起こっているのです。ある国が発展していくのではなく、世界が同じくらいの文明を築くのが非常に望ましいのだと思いました。

モデレーターのコメント
「風の谷のナウシカ」を「非暴力」の視点から捉えようとした紹介で、文明論にも及んでいますね。環境問題で追い込まれた人間にとって、このナウシカが教えてくれるものはたくさんあります。


ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力   (5)環境保護