ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

「サウンド・オブ・ミュージック」 感想

2010-11-18 | ミュージカル観劇記
友人の希望で、四季劇場・秋で上演中の「サウンド・オブ・ミュージック」を見てきました

11月17日夜公演、座席は9列10番でした

キャストは…(敬称略)
マリア : 井上智恵
トラップ大佐 : 村 俊英
修道院長 : 秋山知子
エルザ : 西田有希
マックス : 勅使瓦武志
シュミット : はにべあゆみ
フランツ : 青山裕次
シスター・ベルテ : 佐和由梨
シスター・マルガレッタ : 矢野侑子
シスター・ソフィア : あべゆき
ロルフ : 亀山翔大

【フォン・トラップ家の子どもたち】
リーズル : 池松日佳瑠
フリードリッヒ : 鳴戸嘉紀  
ルイーザ : 嶋村英里
クルト : 島内優太郎
ブリギッタ : 初鹿野菜月
マルタ : 鈴木アリサ
グレーテル : 内田 愛

劇団四季から遠ざかって久しく、しかも「キャッツ」がイマイチだったので、
期待値は低めで観に行ったのですが、いい意味で期待を裏切られました

今までの四季観劇体験の中で、ここまで感動したのは初めて
その理由を一つずつ検証していきますと…

まず、今回は生オケでした
ま、東宝系では格別感動するポイントではありませんが(笑)
弦(ヴァイオリン2、チェロ1、コントラバス1)もきちんと入って、名曲の数々を美しく演奏してました

次の感動ポイントは、やはり名曲の力はすごいということ。
歌われるナンバーのほぼすべてが有名曲、という恐るべきミュージカル
生でこの名曲たちを歌われてしまうと、もはや感動するしかありません

特に、冷えきっていた父子関係を一気に縮めた、子供たちの合唱による「サウンド・オブ・ミュージック」
ここは、美しいハーモニーが聞こえてきただけで、もはや泣きそうでした
そこに美声のトラップ大佐の声が重なって…

ここは、もう歌だけで十分泣けます

そして、感動ポイントその3。
井上マリアの溌剌とした可愛らしさです

くるくると表情が変わって、とてもチャーミング
伸びやかな歌声もぴったりです

冒頭で彼女の歌う「サウンド・オブ・ミュージック」を聴いた時には、
すでにこの感動は決定的になってたのかも

村さんトラップ大佐は、低くて渋い美声で素敵ですが、
ビジュアル面は…まぁ、オーストリア軍人には見えません(笑)

ま、私は好きでしたよ 親しみのもてる大佐で

歌はとにかくめちゃくちゃ上手いですし
(特に、音楽祭での「エーデルワイス」はよかったです。
高音もふわっと伸びて、心地よい歌声でした)

ただ、ダンスのシーンは
映画版で大好きなシーンなのですが、いかんせん、村さんのトラップ大佐は身長が足りないのです…

ここのシーンは、鈴木綜馬さんはかっこよかっただろうなぁ…と
プログラムに綜馬さんトラップ大佐の写真がたくさん載っていたので、その写真を観ながら、ため息をついてます(笑)

綜馬さん、もう戻ってこないのかな…
土居さんのマリア、綜馬さんのトラップ大佐なら、絶対観に行くのに

感動ポイントに戻ると、劇団四季の歌の上手さがいかんなく発揮されていたのも大きかったです

修道院のシスター3人による「マリア」は映画並に上手いし、
一幕最後の、院長の「すべての山に登れ」には圧倒されて、しばらくぼ~っとしてしまうほど

こういう正統派ミュージカルは、歌い方が正統派で粒揃いの劇団四季が向いてますね

最後のポイントとしては、「あの」四季特有のしゃべり方が目立たなかったのも、違和感なく見られた要因かな、と。

子供のしゃべり方は仕方ないとして、
井上マリアと村トラップ大佐は、割りと自然にしゃべってましたし、
婚約者のエルザは俳優座の女優さんなので、問題なし

ただ、長女のボーイフレンドだけは、「あの」しゃべり方な上に、演技が下手
ま、出番が少ないので、傷は浅いです(笑)

という感じで、私の四季観劇史上最大の収穫でした
土居さんに代わったら、また行きたいなぁ

あと、映画では、トラップ大佐が婚約者を振って、マリアと結婚するくだりが唐突で違和感があるのですが、

舞台では、婚約者はナチに迎合してでも生き抜こうとするタイプとして描かれていて、
信念を貫くトラップ大佐とは、早晩別れることになったであろうことが明らかに描かれています
ここは、見ながら納得できて、長年のもやもやが解消されました


色々収穫いっぱいの「サウンド・オブ・ミュージック」
四季が苦手な人でも、これは大丈夫そうですよ
チケットも取りやすいし、オススメです

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