昨日、ミラノ・スカラ座の来日公演「ドン・カルロ」を観てきました
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本当に素晴らしくて、最高の時間を過ごすことができました
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うっとりしたし、圧倒されたし、感動したし、もう、お腹いっぱいって感じです
とにかく、本格的なオペラを見ること自体、初めてだったので、
37000円のチケットを買うにあたっては、かなり悩みましたが、思い切って買って本当によかったです
上演情報を確認しておくと…
「ドン・カルロ」 9月15日夜 @東京文化会館
指揮 ダニエレ・ガッティ
フィリッポ二世(B) ルネ・パーペ
ドン・カルロ(T) ラモン・ヴァルガス
ロドリーゴ(Br) ダリボール・イェニス
宗教裁判長(B) アナトーリ・コチェルガ
エリザベッタ(S) ミカエラ・カロージ
エボリ公女(Ms) アンナ・スミルノヴァ
…こんな感じです。ロドリーゴとエボリ公女は、当日の変更でした。
私はオペラ歌手には、全然詳しくないので、すごい人なのかどうなのかは、名前を見ただけではさっぱり分かりませんが、
舞台を聴いていれば、私でも分かります・・・とにかく「すごいっ」の一言。
特に、エボリ公女のソロ、「呪わしき美貌」は、凄まじかったです。
とにかく、圧倒されました。
歌声がびんびん響いてきて、
顔とか演技とかは遠くてよく見えないし、言葉だって字幕があるとはいえ、イタリア語なので、当然ちんぷんかんぷんなんですけど、
そういうものを全部乗り越えて、歌のパワーが、直接心に響いてくる感じでした。
まさに、今回の観劇体験で、一番感じたのは、最高級のオペラは言語の壁を超えるんだなぁということです
その理由は、第一に、当然のことながら、ベルディの音楽
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「ここで、泣け
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」というところは、これでもか、というくらいドラマチックに盛り上げたり、逆に、切ない旋律を奏でます。
フィリッポ二世が歌う「彼女は私を愛したことがない」という曲では、チェロの切ない旋律を聴くだけで泣けてきました。
切ない、といえば、第二幕の最後で、王に剣を向けたドン・カルロに、ロドリーゴが歩み寄って、その剣を取り上げるシーン。
よりにもよって、全幅の信頼を置くロドリーゴに剣を取り上げられたことに、衝撃を受けるドン・カルロ。
彼の心情を表わすかのように、二人の友情を表わすライト・モティーフが哀しく演奏されます。
こうやって文字にして書くと、どってことなさそうですが、私はぐっと来てしまいました
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このライト・モティーフは、彼らの輝ける友情を表わすものとして何度も出てきているのですが、ここではすごく切なく響かせるのです。
こういう細部の演奏の素晴らしさは、ミラノ・スカラ座管弦楽団だからこそ、なのかなと、またまた感激しました
やはり、素晴らしい演奏
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というのも、言葉の壁を超える要因の一つですよね
それから、やっぱり、「スペクタクル」
今回の公演は舞台装置は割合簡素で、豪華絢爛さで圧倒するものではなかったのですが(逆に、歌手が歩く度に、木の床がみしみしいうのが気になりました(笑))、
とにかく、素晴らしい合唱に圧倒されました。
第一幕は個人技を堪能して、もちろん十分に圧倒されていたのですが、
第二幕の壮大な合唱には、圧倒というか、衝撃を受けました。
有無を言わせぬパワーで、これを聞いた瞬間に、本当に心から「来てよかった~
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」と思いました。
さて、個別の歌手の話に戻ると、バリトンのロドリーゴ
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めっちゃ、かっこよかったです
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やはり、最期のソロが泣けました
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とっても美しい旋律を美声で歌いあげて、素晴らしかったです
あと、王さまも素敵でした
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宗教裁判長の前に屈して、息子を殺さざるを得ないつらい心を切々と歌い上げられてしまうと、エリザベッタをカルロから奪って結婚してしまったひどい所業もしばし忘れて、うっとりしてしまいました
…というわけで、感想は尽きませんが、とにかく素晴らしかったです
スカラ座は当分来ないとしても、また是非来日オペラを観にいきたいですっ
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来年は、英国ロイヤル・オペラハウスが来るらしく、むくむくと行きたい気持ちが膨らんでいます
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それにしても、ミュージカルから出発して、遂に、もっともお金のかかる舞台芸術に手を出してしまった・・・