森のなかまと楽しい10Holes

手のひらにすっぽり隠れてしまう小さい楽器10Holesについてボチボチと

ようこそ

まとめ:ハーモニカのお手入れについて
まとめ:ハーモニカの調整について

申し訳ありませんが現在ハーモニカ調整に関する技術的な質問にはお答えしておりません。質問して頂いても無視することもありますので予めご了承ください。

もりザイル

2012-09-16 02:17:58 | 毛が生えてたり丸いもの
気が付けば、我が家の「森のなかま」がEXILEしていました。。。

暑いですね。。
あまりに暑いので昼寝をして起きてモニャモニャ頭で一番にしたのが、散らばる彼らを集めることでした。。「操られている」というのが正しいのかもしれません。。

「ほらっ、もりザイル」と私。。
「あははは、本当だ。もりザイル」とワイフ。。。
「ほらほら~っ、写真を撮るなら今のうちだよぉ~」となぜか場を仕切るおじさん風になる私。。覚醒してきました(笑)
「わーい」と写真を撮るワイフ。。。

見ていたらなんだか羨ましくなってきたので「Qちゃん」を取り出す私。。。
そう言えば、新しいQちゃん、こと「Q10」が出ますね。読みは「キューテン」「キュート」それとも「キュージュー」なのでしょうか。新しいレンズも出て今後が楽しみであります。



森ザイルなのか、盛りザイルなのか。。。

それでは!
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くもぐーもっ!

2012-09-09 21:16:00 | 空とか雲とか
77mmをセットして遠くの雲を撮ろうとしていたら何だかドラマチックになってしまいました。活発そうな女の子のシルエットを見ると暑さに辟易している筈なのに「まだ夏が終わって欲しくない」なんて思ったりします。

厳しい残暑が続きますがいかがおすごしでしょうか。
職場でも夏の疲れがでてきたのか同僚もグッタリーノであります。朝起きるのもだんだんと辛くなってきました。

必然的に土曜日の午前中はガン寝を決め込むのですが暑くて起きてしまいます。お腹も空いていますのでパクパク。。。
マリンピアのライブ映像でペンちゃんたちを見て涼んでいますが、だんだんと暑くなってきます。そして夫婦でうつら、うつら。。。と。。。

ということで、土曜日も午後4時頃から横浜方面へとお散歩に出かけたのでありました(笑)


段々と傾き始めた日に近所の「ふうせんかずら」が照らされています。道行く女の子も写真を撮っていました。可愛いですもんね。


淡い紫と白が涼しげな「つるはななす」は暑さにもめげず咲いています。とても長い間その姿を楽しませてくれる大好きな花であります。

この2枚は「Qちゃん」の開放側F1.9で撮ってみました。一眼でF1.9だと何が何だか分からなくなるくらい背景がボケてしまいますが、ちいちゃいイメージャのQちゃんは適当に背景が分かるのがお気に入りです。それに住宅地内でデジタル一眼を持ってウロウロするのは相当怪しいですから(笑)。。


象の鼻地区」のスクリーンパネル。奥に行く程小さいパネルなので面白い遠近感になりました。そのまま撮っても良いのですがちょっと寂しいなぁと思っていたらカップルが横切ってくれたのでパチリ。


海に突き出た「大桟橋」の先端はガラス張りになっていて海が見る事ができます。
目の前に海が見えるのですが、こうして枠で切り取られた海を見るのってなんだか惹かれるものがありますね。


ながーい影が出てきました。随分日も短くなってきたようです。


海が輝いていますがビルに反射した光が海に映っているのでしょう。


船がたくさんの船銀座です。右奥の船はバックで離岸したところです。


お気づきになりますでしょうか。中央付近に虹色に輝くスポットが出来ています。
最初は「彩雲」かと思ったのですが色がついているところだけが明るいのです。


手元の「空の色と光の図鑑」で調べてみましたが「幻日」と呼ばれる現象かと思われます。太陽が高層の雲に覆われた日差しが弱くなると太陽の左右に明るスポットが出るそうです。スポット側は色が分離するのでこのように虹色になるらしいです。
前の写真に右端に太陽があるので位置関係からも「幻日」なのでしょう。


ちなみにこちらは2006/08/19 東京都庁の展望室で撮った彩雲です。
下にポツポツ光の点があるのはフロア内の照明です。


この日はどんどん色が強くなってきてフロア中で大騒ぎでした。
この頃、森のなかまは「コニカミノルタのDiMAGE A-200」というカメラを使っていました。初めて手ぶれ補正が付いた「Canon S1 IS」は良く撮れるのですが、前に使っていた「Canon G2」に比べ今ひとつ操作している感じが希薄で、S1を欲しがっていた同僚が「ワイコン付なら」と良い値段で買い取ってくれた事もあり、大枚をはたいて購入したカメラでした。散々使いましたが今でも楽しく使えるカメラです。


人間が作り出す「ヒコーキ雲」と一緒に撮ってみました。
自然の複雑さには及びませんが、森のなかまは「ヒコーキ雲」が大好きであります。「人間ってスゴイぞっ!」ってね(笑)


大桟橋内ターミナルに入ると「積み木」による横浜港が置いてありました。こういうのも人間の凄さを感じますね。好きであります。


丁度船も離岸してしまったのでターミナル内は静かでありました。


再び「象の鼻地区」へと向かう途中、黒猫達がゴロゴロしていました。
結構な人が集まっての撮影会状態になっていました。


サービス!早くとってね!なのか、檻に阻まれる人間を見に来たのか。。
彼らは自由に出入りできます。


ドラゴン船が停泊していました。キャップを被ったクルーのシルエットが見えました。


水面にも実に色々なものが映っていました。


横浜税関」には雲の羽が生えていました。ぱたぱた。


ヒコーキ雲に向かって黒い注射器が狙いを澄ましています。間のユルイ雲は元はヒコーキ雲だったのかもしれませんね。


「後ろ!後ろ!」とワイフが言うので振り返ると「入道雲」が急成長していました。これから刻々と姿が変わって行きます。


小腹が空いて来たので「象の鼻テラス」で一休み。こちらの象さんは同じ形で様々にペイントされているものが置かれていました。
何かのイベントなのだろうなと思って調べたところ椿昇さんによる「ペリコにペイント・ワークショップ」で小中学生がペイントしたものだそうです。なるほど。


椅子にもペイントされているのですが、座ってしまいます。


ロールケーキを頂きました。象さんの部分はオレンジ味でした。あむあむ。


テラスを出ると、先ほどの雲は「犬くん」の「シュナウザー」みたいになっていました。


5分くらい歩いて振り返ると、今度は「ウサギ」が上を向いて「あむあむ」としているようにも見えなくもないような。。森のなかま夫婦では「ウサギ」で満場一致していました(笑)


赤レンガに到着する事には何やらハト胸っぽくもなっていましたが。。


最後は象さんが大桟橋に背中をこすり付けて「パォーっ!」としていました。

朝晩は多少涼しくなってきましたが、まだまだ暑い日が続くようです。
夏の疲れもありますが、頑張って乗り切って行きましょう!

それでは!

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夢のハーモニカ Hohner XB-40

2012-09-03 00:44:55 | ハーモニカの機種
以前から興味津々だったベンド自在の「夢のハーモニカ」XB-40がようやくやってきました。

ある日「Pat Missin」さんのページを見ていたところ「XB-40 is to be discontinued」との記述を見つけてしまいました。

全ての穴でブロー、ドローベンドができる夢のようなダイアトニック・ハーモニカのXB-40
その大きさ、値段、そして保守的なユーザも多い10Holesの世界ではあまり数がでなかったようです。

Kinya Pollard さんのインタビューによれば。。
1980年初頭に Will Scarletさんによりプロトタイプが作成され Rick Epping さんにより製品化されたそうです。
Will Scarletさんについて調べてみましたがハーププレイヤーとしてこちらのページが見つかりましたが"XB"の文字もありませんでした。。
なお、Videoコーナーにある「Redfoot Boogie」はカメさんとバンプするクリップはなかなか良かったのであります。

XB-40については今は閉店してしまった「harponline」で詳しくリポートされていて多くを知る事ができたのですが、今紹介できるのは次くらいでしょうか。

PLANET HARMONICA」-「Playing Chromatically The XB-40

すぐには無くならないでしょうが、欲しいと思った時に手に入らず悔やむという事は良くある事です。
ハーモニカが好きで好きで好きでしょうがない人間が一生懸命知恵を絞って製品化した「夢のハーモニカ」を見逃せるほど大人ではありませんでしたので「近藤楽器のおっちゃん」にお願いして取り寄せてもらうことにしました。


なぜツイードの印刷物なのか?このケースについては様々な意味で驚かされます(笑)


開く度にその革新性とプロパガンダが目に飛び込みます。


外圧に対しては効果をもちませんが埃や汚れを防ぐには仰々しくなくミニマムで実用的であります。


黒い樹脂製のマウスピースがついたクロマチック大の10Holesです。


Marine Bandよろしくサイドホールがあります。
低音域でのチャギング、バンプは「あぁ Hohnerの10Holesだぁ」と思わせる音色です。


大きさの比較として上からコッホ、XB-40、通常の10Holesとなります。
写真だと大して差がないかと思いますが、通常の10Holesに慣れている方には巨大に感じるかもしれません。


通常の10Holesに比べ格段に音量がでるためフルオープンにする必要はないので昔ながらの折り返しタイプです。
中央にはカバーを支える差し込み式の支柱があるのもクロマチックと共通していますね。

購入前はその大きさから手によるワウは難しいかなぁと思っていたのですが、6ホールくらいはマフリングできますし、出せる最大音量も大きい事かダイナミックスが付け易くかなり効果的にワウをかけられるのは驚きでありました。見た目や経験だけでは分からないところであります。


値段が高めの機種に付属するクロスが付きます。あとインストラクションですね。


XB-40の凄さはこの音数であります。何処を吹いても、吸っても全音ベンド(2 Step)ができるのであります!もちろん3番「吸い」は全音半です!

その秘密は。。。


吹きリードを見てみます。リードの数が倍あります。
通常吹きリードは内側に入っているためリベットは見えません。XB-40も普通に吹くと内側のリードが発音します。

では、リベットの見えているリードは何かというと、内側のリードよりも全音以上低くチューニングされたリードでベンド専用のAuxiliary(補助)リードと呼ばれるものです。

今一度ベンドについておさらいしてみます。例えばCハープで3番吸いを「吸いベンド」すると以下のように3ステップのベンドができますよね。カッコの音は出ません。
 B -> Bb -> A -> Ab -> ( G )

これは、3番の穴に「吸いのB」と「吹きのG」があり、高い音から低い音の方へベンドできる事によります。一緒に同居するリードの音程差(インターバル)によってベンドで出せる音が決まります。

XB-40の場合、1番の「吹きC」に対して、より「吹きの低いA(ぐらい)」に調律されたAuxiliaryリードがあることにより通常の10Holesでは不可能な「吹きベンド」ができてしまいます。

 C -> B -> Bb -> ( A )


左が「吹き」右が「吸い」のリードプレートです。
ここで注目するのは各リードの「Gap:あげみ」です。
右の「吸い」リードはリベットが出ているのが通常発音するリードです。
左の「吹き」リードはリベットが出ているのがベンドの時に使用する補助リードです。

通常発音するリードはスリットから先端が僅かに出ていますが、補助リードは「Zero-Gap」と呼ばれスリットとリードの間に隙間がありません。

えーと。。かなりマニアックな話になってきました(笑)。
このあたりの話までお読み頂けている方は相当マニアな方かと思いますので気にせず続けますね。退屈な方は次の写真まで読み飛ばして頂いても問題ないかと思います(笑)。

あまり聞き慣れないかと思いますが、ベンドという現象に関連した説明をする時にある用語を知っておくと便利であります。

■「Close Reed」発音する時に最初にリード先端がスリットに沈むリード
平たくいうとストレート音を発する時のリードの振る舞いです。
「吸いリード」は外側にGapがついていて、吸う事によってスリットに沈められて発音します。
「吹きリード」は内側についていて、吹く事によって内側から押されて、やはりリードに沈められて発音します。

■「Open Reed」発音する時に最初にリード先端がスリットから離れるリード
普通に考えると「そんな事あんの?」と思われるかもしれませんが、ベンドの時に鳴りだす低い音程のリードはこのような振る舞いをします。
3番を吸うとClose Reedの"B"が鳴り、ベンドがかかり出すと"G"の「吹リード」の先端がスリットから離れ始め発音を始めます。
クドクなるので書きませんが「吹きベンド」も同様です。

と、このようにベンドの音はOpen/Close Reedのせめぎ合いで行われるようなのです。

さて、長くなりましたが「Zero-Gap」になっている補助リードはいずれも「Open Reed」になります。
通常の10Holesでは「1本のリードでClose,Open」の役割を担わせるため「Close Reed」の時に音が詰まらないようにある程度のGapが必要になります。このためGapがある事により、ある程度のロスが発生します。

しかし、XB-40のように専用の補助リードがある場合「Open Reed」にGapは不要になるようです。このためXB-40は「通常の10Holesに比べてベンドし易い」わけであります。

Open/Close Reed という考え方はまだまだ興味深い事が沢山ありまして、とても森のなかまが語れるものではありません。興味のある方は是非「Turbo Harp」社の「Harmonica Research Laboratory」をご覧下さい。本日見てみましたが更にパワーアップしていました。PDFをダウンロードしてゆっくりと楽しんでみたいと思います。

ちょっと話が長くなってしまいましたが、気にせず次に進みます(笑)


リードプレートを押さえているネジですが、実は2種類あります。長いのと短いのがあります。前縁用が短く後縁用が長いのであります。
知らないで組み立てると途中から「あれれ?」となりますのでご注意くださいませ。


特殊なネジの宝庫であるドイツ製ハーモニカですが、今回も「やりたい放題」でした(笑)。PB精密ドライバーセットに1本で#1,#0に対応するPoziブレードがあれば怖いものはありません。

ちなみに森のなかまの個体は。。

カバー、マウスピースを止めているマイナスネジは#0が適合でした。
プレートを止めているポジネジは#0番が適合でした。

こう書くと「プラスの#0でも回せたよ」という方がいらっしゃいます。
森のなかまは2度と手に入らなくなるかもしれない楽器の分解、組み立てにはそういった事はしません。それだけです。


リードプレートとマウスピースを外してみます。マウスピースとコームの間にはガスケットとしてクリーム状のものが塗られていましたので拭取らずにそのままにしました。
マウスピースを止めているネジはてっきり木ネジかと思ったのですが違いました(後述)。


ボディはこんなカンジに上下に分割します。面白いのはリードプレート側にではなくボディそれぞれにバルブが入っています。
このバルブのおかげで「吹く」時は「吸いリード」への空気は遮断されます。「Zero-Gap」の補助リードとも相まって通常の10Holesに比べ気密性が高くなり演奏性、音量がアップするようです。スゴイ。。


マウスピースのネジが入るところにはナットが入っていました。
ナットが締められる事により上下に分割されたボディが前方に締め上げられボディを固定するようです。面白いです。。

ちなみに、バルブは最近流行のエンボスタイプのものがセットされていました。
今回注文するにあたっては「おっちゃん」のところで直接モリダイラさんから取り寄せてもらったので最新版だったのかと思います。
流通在庫品はエンボスタイプのバルブで無いかもしれませんが、それは大した事ではないかと思います。気に入らなければエンボスタイプのバルブは購入できるようですので、取替えてしまえば良いだけです。


高音域のリードの根元を少し沈ませています。

XB-40で一番高いキーでもある"C"は高音域でベンドすると「キーン」とSquealingを起こす事があります。G, AやLow-D等を選択すればそうでもないのですが、何かと体に馴染んでいる"C"です。
明確な根拠や説明は出来ませんが個人的な経験則でこうすることで、やっかいなSquealingを押さえる事ができます。保証はしませんが。。。


根元から中央付近が少しスリットに沈むくらいにしています。先端まで沈ませてしまうと音がでなくなります。かなり微妙な調整になりますのでゆっくり時間をかけて焦らずチェックを繰り返しながら行います。保証はしませんが。。。

さて、いろいろと分解してしまいました。
かなりの数のネジがあります。一つのネジを一回で本締めしなながら組み立ててしまうと色々と歪んでしまいます。
プレートは一旦全てのネジを緩やかに締めてから、中心から端に向かって徐々に締めていきましょう。可能な限り均一な締め具合で。。そして渾身の力で強く締め過ぎないように。。


吹き、吸いどちらでも全音のベンドができる「夢のハーモニカ」ですが、ピッチは自分で作らなければなりません。それなりにピッチをコントロールする技術が要求されます。これを面倒と思うか自由とおもうかは人それぞれだと思います。そもそもダイアトニック・ハーモニカに何を求めるかも人それぞれです。

SuzukiからはSUB30というハープがそろそろ出ますが、こちらはベンドによるクロマチックスケールを主眼に置いているようです。ベンドによって追加される音は半音に留まっています。ミッシングトーンの代替えとして利用するだけであればその方が楽だと思います。

ただボーカルのように自由にピッチを作り出せ、全音のインターバルをゆっくり滑らかにポルタメントできるのは細かいフレーズを重ねるよりもグッとくる魅力があります。

そのまま吹けば既存の10Holesでありながら「ここでベンドできたら」と思うところでベンドできてしまうXB-40。
決してこの1本だけで全てを済ませる程世の中は単純ではありませんが「夢のハーモニカ」だから表現できる事だってあるのだと思います。

まだ付合い始めて日数は少ないですが、吹く度にニヤニヤさせらたり、広い自由度に戸惑ったりとエキサイティングなハープです。
クロマチックなプレイには特に興味はなくても「ベンド」にハープの魅力を感じるプレイヤーは是非、市場から無くなってしまうまえに手に入れておきたい楽器であります。

それでは!
コメント (12)
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