森のなかまと楽しい10Holes

手のひらにすっぽり隠れてしまう小さい楽器10Holesについてボチボチと

ようこそ

まとめ:ハーモニカのお手入れについて
まとめ:ハーモニカの調整について

申し訳ありませんが現在ハーモニカ調整に関する技術的な質問にはお答えしておりません。質問して頂いても無視することもありますので予めご了承ください。

Surefire L4 Digital LumaMax

2012-11-25 16:31:42 | フラッシュライト
「L4をこの手で点灯するまでは、何がなんでも無事にアパートに辿り着くんだ!」と異様な興奮で帰宅した日を思い出します(笑)

寒いですね。脂っこい風邪をもらってしまったせいか一週間空いてしまいましたがいかがお過ごしでしょうか。
本日は久しぶりのハードでシリアスなフラッシュライトであります。そう「Surefire」であります。

「明日ね、廃盤のライトが来ちゃうんだよぉぉ♪」
「廃盤って、ライトに廃盤ってあるんだ。。」

森のなかま夫婦は昔から「廃盤」になったものを探し求めるという行為を割に多くしています。かつてワイフはレコードを。。森のなかまは。。

大学生の頃に神保町の古本屋のガラスケースに遥か昔に絶版となったフィッツジェラルドの「夜はやさし」のオリジナル版の邦訳を見つけ時の喜び、値段の高さに愕然とした事を思い出します。
忘れもしませんが20年以上前で15,000円です。大金で迷いましたが親父に無利子の借金をお願いして購入しました。その後1年くらいたってから角川からマルカム・カウリー版が復刻されたのでありました。。。
当時は文学青年だったのであります(笑)。

話を元にもどしますが、ライトと言えば今やLEDです。そしてその進歩は凄まじく数年前ではハイエンドでしか考えられなかった明るさが2-3,000円で手に入れられるようになる事を考えると、敢えて廃盤になったライトを購入する理由は殆どありません。ましてプレミアム値段に跳ね上がったものを購入する理由はありません。常人なら。。。


見ての通りパッケージです。E1e, 6PX-Pro, Z2, G2に続いて5本目のSurefireですが全てこのブリスターパックでした。上のクラスには赤い箱や豪華な銀色の箱のものもあるようなのですが手にとった事はありません。
でも、毎回このパッケージを手にすると興奮するんですよねぇ。

「NEW HIGHER OUTPUT」という黄色いラベルが示すようにL4 LumaMaxはかつて100ルーメンだったのが120ルーメンになって還ってきたのですが惜しまれつつも廃盤になったライトであります。

新型(廃盤ですけどね)は旧型のフラットな拡散光に比べ中心にスポットを持つとのこと。。ならば無くても大丈夫(笑)と思っていたのですが暗闇でL4オーナーの方に新型でパッと手元を照らされた事があり、これがイイんです。。またアヤ目のローレットが施された細身のボディも非常にグッとくるものがあります。

ただ、120ルーメンで高価なCR123Aを二本使って2時間(50ルーメンに下がるまで)、今まで購入したライトのなかで最も高価なもののほぼ2倍の価格は「贅沢過ぎる!」と思い、泣く泣く最終入荷を見送ったのであります。燃料を気にしながら使い惜しみするライト程哀しいものはありませんので。。


その後「例のSurefire公認のLFP123A」であります。。。

「使いたい放題のL4 LUMAMAX(廃盤)とか想像するだけでメラメラしてきます(笑)」

と当時は「かる~く」流しているように書いていますが、もう、もう、も~っ!もの凄く後悔をしていたのであります(泣)。タイミング悪過ぎです。。チャンスを知らないで逃すのと、知っていて自ら諦めるのではダメージが違うのであります。


あんだけ苦しんだのに書類はあっさりしています(笑)

現行品を適正な値段で提供してくれている馴染みのショップでは無理そうでしたのでネットの海へと出てみます。といってもオークション等は良くわかりませんので以前Z2, G2を見つけたように楽天の検索を使ってみます。

あります!

未発売のコンセプトモデルの写真を載せている怪しげなショップやエラく高い値段をつけている所もありますが、適正な価格の所もちらほら。。しかもE2eなんかもまだあります。
1週間ぐらい悶々としたあげく、とあるショップでポイントを使用して程々の値段で購入するに至りました。


175ルーメンとは如何に?公式ページでも120ルーメンと表記されています。多分新型発売後マイナーチェンジを行い「明るくなる分にはいいでしょ」とパッケージ表記を修正することもなかったのかと思われます。
実際発売当初の新型をお持ちの方と並べて照射してみましたが「微妙ぉにまんなかのスポットが大きいような」程度の違いでした。個体差と言われれば納得してしまう程度です。
もちろん、明るさの近い140ルーメンのSunwayman C10A等に比べれば全然明るいのであります。これはSunwaymanの性能が劣っているのではなくSurefireがおかしいのであります。数字だけでは分からない事は本当に多いのです。


ロゴは「新型」と書くとネガティブに受け取られますので「最新型」といっておきましょう(笑)
森のなかまも斜体の古いロゴの方が好きだった口なのですが必須事項ではありません。むしろ「新しいロゴのL4」のオーナーの方が少ないと考えるとそれはそれで面白いのかもしれません。


付属のランヤードを付けるとこんな感じで吊るせます。斜め下を向くので作業場所の真上に吊るす場所を確保できない時に色々と便利だったりします。
この絵は個人的にとてもシビレる姿であります。えーと、亀甲縛りとかそーいうのではありませんよ(笑)

よーく見るとヘッド、ボディ、スイッチまでもが色がまちまちだったりします。HA3とよばれるアルミニウムの表面処理は表面を非常に固くしますが色を合わせるのが非常に難しいそうです。中国製ではHA3のものでもぴたりと色を合わせてくるものもありますが、Surefire社はそこに重きをおきません。
気になる方は気になるのかと思いますが、森のなかまが求めるライトの要件ではありませんのでノープロブレムであります。むしろカッコイイかな?とも思います。


古いLEDになるのかと思われますがSeoul Semiconductor社のP4。当初は変な色だとか言われていたようですが手元にあるP4は緑っぽくなく「スカーッ!」とした気持ちのよい白であります。改善が進んでいるんでしょうね。暖色を好む森のなかまですが最近クールホワイトもいいなぁと思うようになりました。Sunwaymanを買うようになり「嫌だなぁ」と思うクールホワイトに当たった事が無かった事も大きな理由かもしれません。

風防はボロフロートと呼ばれるガラスだそうです。パイレックス同様熱に強いのですが対衝撃や対化学性に優れ、光学特性も良いそうですが見て「やっぱりボロフロートは違うよなぁ」と分かる事もありません(笑)コーティングもよくあるマゼンタではなく緑色なのも初めてであります。
過剰とも言えるような材料を与えられていますが、それは「そういったバランスが必要になるランクの製品」という事なのだなと思っています。


スイッチはモーメンタリーではなくクリックオンで常時点灯するものです。クリックオンまでのストロークは長く、固過ぎもせず柔らか過ぎもしないので間欠や注射器持ちの点灯がし易いのです。気持ちのよいスイッチです。

写真でローレットのギザギザ具合が多少分かるかと思います。よくSurefireのローレットの喰い付きの良さを挙げられる方がいらっしゃいますがHA3のこのタイプを触って改めて良さがわかりました。
確かに皮膚に喰い付くのですが痛かったり不快な感触がありません。多少なりとも色々なライトを触ってきましたが指に挟んで「離さない限り滑らない」と感じるのはそうそうありません。暇さえあれば触っていたくなる感触であります。


写真に撮るなら例の赤い電池が映えます。削り出しの筒(ボディ)にスイッチと常人にはよくわからない資材に工数がつぎ込まれたヘッドの3点で構成されています。


点灯してみます。

  
左から「いつもの条件」での配光です。次は真上から、そして1.5mくらい離した中心部です。2枚目以降は露出を落としています。

確かにスポットがあります。周辺光との繋がりが非常に滑らかで注目すべき中心が強くなっているの平面を見る以外では絶妙な配光です。
特に屋外で使用した時は「おぉ」と声が漏れたくらいであります。
手元作業灯から入った森のなかまはフラットなものを好む傾向があります。しかし2-3メートル以上離れると完全なフラットな配光は中心部が見難い事があります。微妙なさじ加減で滑らかに拡散しつつも無闇に広くない周辺光。到達距離云々等のスペックや写真ではわからない事があります。

一言で言えば近、中距離で使用するライトとして「あたりまえ」な配光であります。ただこの「あたりまえ」は技術的な困難はもちろん、商業的に難しいのだと思います。
ライト大国アメリカでライトをよく知る人間達がブレなく作り上げたL4は「あたりまえ」のレベルの高さを改めて知らしめるのであります。

「坊や、『あたりまえ』っていうのはこういう事をいうんだよ。。」

ちょっと「あたりまえ」というには卑怯なくらいお金と時間をかけているんでしょうが、それはどの世界も同じなのであります。


真上からのアングルです。段々とフェティッシュになってきました(笑)。。もうこのアルミの塊の虜になっております。
届いてから丁度一ヶ月が経ちます。どう写真を撮ったらL4の魅力を伝えられるのかなぁと考えていましたが未だに良い考えが浮かびません。
ここに載せた写真も2時間位いあーでもない、こーでもないと試行錯誤しています。


後ろ姿にもキュンとするのは(笑)は逆手持ちで点灯する時の記憶が直結してるからなのかなと思います。スイッチをプレスするだけで全ての動作が完結します。なんだか質の良い単焦点レンズを手にしているような気分の高揚があります。

実際は手にしているわけなので、見た目以上に心地よい軽さとローレットの手触り等が肌を通して感じられるのでこれを表現するのってどうすれば良いのかと未だに悩むわけです。


Exectiveシリーズ共通のボディのなかで一番混み入っている部分です。
クリップの台座となる箇所の強度を確保しつつ順手で持った時のフィンガーレストにもなる箇所です。

詳しい方にお聞きしたところ、Surefireは銃火器等との使用を前提にしたものもあり熱で金属がやられてしまわないよう必要な所には十分な強度を持たせているそうです。そして装備品の重量を1グラムでも軽くするため様々な工夫をするため、こういった形状が生まれるのだと思います。

さて悩んでいても仕方ないので照明を落としてL4自身の反射光で撮ってみる事にしました。
かなりフェティッシュな写真が続きます。ライト好きでも「?」かと思いますが、今できる表現はこんなものなので続けます。


エミッタの足が見えるくらい露出を落としてみました。こんな風に光っているんですね。レンズ左下に僅かにコーティングのグリーンが見えています。5分も点灯していればそれなりに熱くなりますので連続点灯には向きません。しかし全力で発光するビームは調光のそれとは異なるのであります。
直接ファインダーを覗く事はできませんのでライブビューを使用してみました。


ベゼルダウン(ヘッドが下)で点灯した写真です。誤点灯を防ぐ為にベゼルが花形に削られているので光が漏れるようになっていますが、よく見ると漏れた光が更にヘッド周辺に反射するんですね。


一見装飾のような切削ですが軽量化、表面積の増加、強度の確保等が考えられているのかなぁと思いつつも、作り出される光と影をみると単純にカッコいいと思ってしまいます。


KL4ヘッドを見る角度で最も好きな部類の一つであります。HA3の色が合わないなんて全然気にならないでしょ?


最後に至って普通の姿です。

もう何世代も前の古い廃盤ライトであります。改めて必要以上に大金を積んでまで手にする必要はありません。
燃費もそれほど良いわけではありませんので毎日5-10分程度使ってLFP123Aを週一回充電しています。切れ目無しにジャブジャブ使いたいのでもう1セット購入しました。改めて言いますが長時間点灯には向きません。

でもドローバックはこれだけです。中近距離で森のなかまが今必要とするものは全てここにあります。
もしL4が気になり、少しでも未練がある方がまだいらっしゃるようでしたら悪い事は言いません。新ロゴがどうの、先立つものがとか、LFP123Aを揃えてから等は後でどうにでもなる(する)のです。流通在庫が底をつき、プレミアム値段がつく前にコッソリと入手しておかれることをおすすめいたします。もちろん気になる人だけですよ(笑)

それでは!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする