Le contrebassiste

コントラバス奏者ちんの日常。
趣味の音楽、フランス語、興味関心などを書き散らしています。

人がいない...てなこともあるか。

2004年11月29日 10時11分26秒 | 音楽
私はしがないコントラバス弾きですが、こんな私も10数年コントラバスをやっていると、エキストラというものに呼ばれていくことがあります。

---------------------------
エキストラ【extra】
1 映画やテレビで、群衆・通行人などの役を演じる臨時雇いの出演者。
2 特別なこと。臨時のもの。「―イニング」「―ホール」
---------------------------

最近はエキストラに立て続けに呼ばれましたが、エキストラに行く時に心がけることがいくつかあります。
そのうちの一つが、「演奏会までにはなんとしても曲を覚える」ということです。
ということは、あまり自分が知らない曲しかやらない場合は、時間をもらわないとエキストラに出られないわけです。
一見簡単そうなこの心がけですが、これは「自分が落ちた場合、最小限の被害に食い止める」ということも含んでいるので、自分のパートだけ覚えれば済む問題ではありません。
メロディは勿論覚えますが、その他のパートも可能な限り覚えます。
だから忘れるスピードもかなり速いです。

そんなことをやっていたせいか、大分前にこんなことをやったことがあります。
「今そこでいる人たちだけで練習をしよう」ということになり、カラオケボックスへ行きました。
コントラバスを担いで個室に入ると、そこには殆ど人が入りません。
弦楽器は場所をとるので、弦の人は入れませんでした。

そこで白羽の矢が当たったのが、ホルン奏者。
コントラバスとホルンの3番という異色の組み合わせで、新世界を合わせました。
メロディがないところは私が歌いながら弾くという荒業で(というか、どっちのパートもメロディがないので歌いっぱなしですが)。
なぜかうまくいきました。


昔ベルリオーズが自分の指揮で「幻想交響曲」をやろうとした時、プログラムの進行が遅れて、契約の関係で楽団員が殆ど帰ってしまい、12人になったということがあったそうです。
ベルリオーズは演奏を諦めたそうですが、そこでやったらどんなことになったかと思います。
足りないところは誰かが代奏するか歌うか。
まぁ12人の内訳がVn5 Vla2 Vc4 Trb1なので、かなりつらいかと思いますが。


そういえば、チェロパートの代奏をやったことがあったなぁ。
ふとこの間のアンコンのことを思い出し、書いてみました。
もともとアンコンで面白い組み合わせで演奏をしたかったのに考え付かなかったので、ソロを選択しました。語り弾きもその時に選択してみたわけですが。
どっかのパートが抜けちゃうこともある、そんなどうしようもなくなったときこそ、自分が何らかの役に立てる、そんな人になりたいとふと思った「いいにくの日」のひと時。


「豚肉は体にいい」という話を聞いて、朝っぱらから松屋で豚丼を食べ、食べ過ぎで気持ち悪くなるというおまけつき。残念っ!

最新の画像もっと見る