Le contrebassiste

コントラバス奏者ちんの日常。
趣味の音楽、フランス語、興味関心などを書き散らしています。

ハ音記号について考える

2005年05月06日 23時57分10秒 | 音楽
ハ音記号(C clef)はBみたいな音部記号です(手書きの譜面では一部Kというのも見られます)。
オーケストラの譜面ではよく弦楽器の真ん中の段(ヴィオラ)でよく見られます。
あと、時々トロンボーンやチェロ、ファゴット等でも見られます。

この記号はBの真ん中にある音がc1の位置を表しています(c1はト音記号で書くと下第1線に乗っかっている音程に該当します)。
というわけで、他の音部記号(ト音記号、ヘ音記号)に比べたら実はわかりやすいはず。

私はヘ音記号の住人ですが、曲によってはハ音記号を扱う機会もあります。
この際に使われるのが「テノール譜表」
第4線にc1の音がきます。

そんなこんなで、ハ音記号に関わる譜表といえば、こんな感じになります。



非常にヨレヨレした作図になってしまいました。
ハ音記号だけで実にこれだけの譜表を作成することが出来ます。すごいですねぇ。
全てBの真ん中の部分の音がc1になるようになっています。
実際に合唱の譜面を見ると、ソプラノやメゾソプラノでト音記号を使わないケースも結構見かけたりします。


しかし今回は合唱ではなく、あくまで自分の演奏に関係ある部分でちょっと頭を使ってみようかと思ったので、アルト譜表とテノール譜表について見ることにしました。

アルト譜表のど真ん中はドの音。それだけしかわかりません(駄目ジャン)。
こんな難しい譜面、ヴィオラ奏者の方はよく弾けるなぁと感心。。。

・・・・!?

そういえば、ヴァイオリンの人がヴィオラによく持ち替えてるけど、スイスイ弾いてる。
何でだろう?

まずは楽器に注目。
ヴァイオリンの開放弦は上からE、A、D、G
ヴィオラの開放弦は上からA、D、G,C(これはチェロと同じだから簡単)。
要はヴァイオリンの一番上の弦を取っ払って、下に一本付け加えたのがヴィオラだと。
昔、ヴィオラ・ポンポーザという楽器について書きましたが、これはヴァイオリンの上の弦を取っ払うのをやめた5本弦のヴィオラでした。

で、ヴィオラでアルト譜表のど真ん中の音はc1。これはきっとG線で取るのが具合がよさそう。
次に同じ音をト音譜表で表現すると下第1線に乗っかっている音程。これもG線で取るのが具合がよさそう。
どうやら押さえるところが似たもの同士のようだ。
ヴァイオリン弾きからヴィオラにいった場合、上の方の音はヴァイオリンのE線が切れて使えない時のことを想定したハイポジだと思えばいいし(しかもヴィオラで時々出てくるト音譜表はヴァイオリニストには抵抗はないはず)、下の音は少し覚えればいい。
だから弾けるのか(強引な結論ですみません)
もちろんうまく弾けるかそうでないかはまた別の話。

ヴァイオリン弾きでもヴィオラ弾きでもないので、そういうことを考えるのにも頭を使わないといけない。情けない。
でも一つ感じたのは、私が次に手がけるべき弦楽器は○○であるということ。


ところで、われらが低音でテノール譜表を読む時、うまくいける方法がないか考えていました。
・・・何もアイディアが浮かばない。

チェロを弾くとき、テノール譜表の音符は一旦バス譜表の音で押さえてそのお隣の弦がその音に該当するという話を聞いたことがあります。
つまりテノール譜表におけるc1の音(上記参照)。
これはバス譜表で読むところのF(ファ)の音になります。
チェロではD線で押さえるといいかも。
で、その押さえた位置をお隣(A線)へ移動してみましょう。
Cの音になっています。あら不思議。

でもこれって早いパッセージの初見はまぁ確実に死亡するのが目に見えています。
そんなフル回転で頭、働かないですからね。

とそんなことを仕事中に考えていた駄目人間ですが、何か?
テノール譜表は音符が下にいけば行くほどわかりません。
どんな譜表にも対応できるいい方法があったら教えてください。

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