Le contrebassiste

コントラバス奏者ちんの日常。
趣味の音楽、フランス語、興味関心などを書き散らしています。

シューマン交響曲第1番「春」について考える(その1)

2005年05月19日 00時45分56秒 | 音楽
今度の演奏会でメインの曲として演奏することとなったシューマン。
私はそれほどシューマンを聴かないのですが、自分のオケの先生がシューマンが大好きということなので、自分もそれなりに聴かないとそろそろやばいと思い、スコアを見始めました。

この曲を最初聴いて思った印象。

「何か色んなメロディがてんこ盛りだな」

非常に貧相な感想です。あまり感情が入っていないのが汲み取れてちょっとお寒い感じです。
ただそのてんこ盛りなのが、聴いているうちに段々面白くなってくるわけです。
私は交響曲では大概テンポが早めの楽章が好きだったりするのですが、この曲に限っては珍しく2楽章(Larghetto)がいいと思っています(現段階では)。
2楽章が好きだと言ってるのに、今日は3楽章のお話。

そんなこの曲の3楽章。D-mollで、最初の部分は何かどっかで聞いたような感じのメロディ。


・・・ゲーム音楽で宮殿の音楽とかで流れてそうじゃないですか?(そんなこと考えるの、自分だけかも)
この音域で弦が鳴るのと、1小節目、3小節目のsfにメリハリが感じられ、私には妙に心地よく聞こえます。
1,3小節目で2nd ヴァイオリンが3拍目に動くのもちょっと好きなパターン。
でもその後が・・・。



似たようなパターンなのに、演奏しだいですぐに真価がわかれる、そんな怖い部分のような気がします。
この高中弦のきざみがダサくなると、途端に8小節(+アウフタクト(弱起))で作ったメロディラインが台無し。
しかもそれを2回演奏するって。。。
3楽章、頭から気合入れてみます。

ちなみにこの3楽章は2楽章からattacca(アタッカ;要は続けて演奏すること)で突っ込んできます。
前の楽章は調がEs-Durで、長調から短調になるというので、気持ちの切り替えも必要。
そう、そんな部分がこの曲随所にあります。少しずつ備忘も兼ねてメモしていきます。

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