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海外メンタルヘルスニュース

効果的な治療を受けている人は少ない/パニック障害

2006年10月09日 | Weblog
Lancetより

パニック障害の治療で通院していても、実際効果的な治療を受けていない人は多い。Lancetの報告によれば、必要(効果的)な治療を受けられている人は、20~40%のみ。残りの人々は彼らにとっては効果的ではない的外れな治療を受け続けているということになる。

これは、治療側がパニック障害に対して柔軟な治療を採用せず、全てのクライエントに対して同一の治療を施すためです。薬物治療と認知行動療法が人気がある療法ですが、全ての人にこれらの療法が効果的とは言えません。

10万人が幻聴の経験あり(マンチェスター)

2006年10月08日 | Weblog

Boffins at Manchester Universityの調査によると、マンチェスターエリア在住者の約10万人が幻聴を経験している。この数字をパーセントになおすと約4%になる。

「多くの人が幻聴を経験するのはあまり驚くべきことではありません。彼らもそう思っているのでしょう、実際幻聴を経験したからといって病院を訪れる人はかなり少ないです」(Aylish Campbell)

私は経験したことありませんが、この他にも最近幻聴に関する記事を見かけます。かなり一般的なようですし、+の効果を与える(与えてくれた)と感じてる人が多いそうです。


妊婦の飲酒が子供に与える影響(オーストラリア)

2006年10月06日 | Weblog

母親が妊婦の時に飲酒をしていた約二千五百人の21歳を対象とした追跡調査の結果によると、約25%にあたる640人がアルコール障害であった。その中の50%以上が18歳未満でアルコール障害になっているという事実も分かった。

The University of Queenslandが実施したこの調査のすごいところは、1981年に開始し、その後も生後6ヶ月、5年、14年、21年という地道な調査を続けたこと。

飲酒といっても、リスクが上がるボーダーラインは一日のアルコール量がグラス三杯だそうです。この量でも月に数回なら特別リスクが高まる可能性は低いです。

この調査アルコール障害だけが目的だったわけではありません。

恐怖症の人募集中/BBC

2006年10月05日 | Weblog

「蜘蛛を見て鳥肌がたちませんか?」
「電車に乗れない人はいませんか?」
「公衆トイレを使用するとパニックになる人はいませんか?」

BBCが現在こんな募集広告をだしています。

何でも新しい恐怖症克服プログラムの効果を試すためであり、その克服過程を収録し放送する予定だそうです。

蜘蛛を見て鳥肌がたつ人はたくさんいますが、募集文章には「一番耐え難い恐怖を克服しませんか?」とありますので、面接で軽度の恐怖症は落とされるでしょう。

注意事項を読む限り、結構荒療法っぽいです。まあ、テレビですし当然と言えば当然ですね。

360万人/アダルトチルドレン(UK)

2006年10月04日 | Weblog

先月、少なくとも360万人のアダルトチルドレン(adult children of alcoholics 【ACOAs】)がいるという記事が新聞に掲載された。

最大5%ががアルコール依存症と言われており、人数に直すと230万人になる。

アルコール依存症者がいる家庭でドメスティックバイオレンスが発生する確率は55%

アルコール依存症は治りますが、そのためには本人の自覚と治したいという思いが必要です。

ACOAsは世代から世代へと受け継がれるものです。どこかで誰かが断ち切る必要があります。

子供の摂食障害

2006年10月03日 | Weblog

最近、英国内での子供の摂食障害の件数が急増している。
摂食障害の患者の年齢は14歳~21歳に集中していたが、ここ数年7~9歳の摂食障害の患者が増えてきている。また、同様に稀であった40歳~50歳代の患者も増えて来ている。

*20代半ばの人は自らの意思で治療に訪れる人が少ないために、病院内での件数は比較的少ない。10代は親に連れられてくるので件数が増える。したがって、20代半ばの摂食障害の人数が少ないというわけではないです。

Source: Press Association

Super Skinny Me:The Race to Size Zero

2006年10月02日 | Weblog

一ヶ月間三食全てをマクドナルドの食品で過ごし、その過程をとり続けたアンチファストフード映画「Super Size Me」の逆バージョン「Super Skinny Me」がThe Channel4で来年放送される予定です。

この番組の予定副題は「The Race to Size Zero」

*サイズのことはよく分かりませんが、アメリカサイズで0号。0号はモデル体型に憧れる米国女性にとって1つの目標とされている

先週制作発表があったばかりなのでどの様な番組になるかは完全には決定していないが、予定としてはごく一般的な体型の女性が複数人集まり、誰がいち早く0号の服を着られるような体型になるかを競うレースになる模様。勝者が(おそらく)莫大な賞金を手に入れられるのだろう。(副賞としてモデルデビューも多分ありそう)しかし、応募してくる女性にとっては、このゴールを達成出来ること自体が何よりの喜びかもしれない。

この番組の目的は「過度のダイエットの危険性を皆さんに知ってもらうこと」だそうです。視聴率は今から期待できる番組でしょうが、今までの番組とは異なり一般体型の人が過度の減量に挑むわけですから、当然内容的に批判する人も多数出てくるでしょう。これをみて危険性より「これだけ努力しなければいけないのか!」と思う女性が多数出現しないことを願います。






拒食症/Dennis Quaid (デニス・クエイド)

2006年10月01日 | Weblog
俳優・Dennis Quaid (デニス・クエイド)が拒食症の過去を語りました。Wyatt Earp/ワイアット・アープという映画での役作りのために体重を約15キロ落とし、その後拒食症になったそうです。

「自分の両腕がすごい細くなりすぎてプールから自分の力で上がれなくなりました」

51歳の俳優はそう語り始めました。

「でも同時鏡を見てもそれ程問題があるとは全然思わなかった」

多くの摂食障害者がそうであるように、彼のセルフイメージも崩壊していた。

「鏡を見ても通常体重の75キロかるように見えたんです。その時はね」

しかし、実際の当時の体重は60キロを切っていた。

彼が自分の障害を認識出来たのは、身体に様々な影響が出たためであった。

プールから自分の力で上がれなくなり、歩行もおぼつかなくなった彼はようやく治療を開始した。

「何年間も自分の食べたカロリー、運動量を気にしていましたよ。映画の時一時的でありますがすごい減量したのにそれでも満足出来なかったんですね。もっともっとって。孤独で苦しくて。でも止められませんでした」

現在の彼は完全に拒食症を克服している。