加奈のdiary

ソプラノ歌手 根來加奈 の
ホームページ連動ブログです。

「型破り」について

2012年02月12日 | diary
連投ですが、忘れないうちに・・・

以前、テレビで、歌舞伎役者の中村勘三郎襲名前の中村勘九郎が

『「型破り」というのは「型」があって初めて破ることが出来るものだ』

と話していたのが印象的で覚えています。


つまり何事もただ勝手に好き勝手にやれば良いというものではなく、
ある一定の「型」を学ぶとそれの破り方、つまり自分らしさの出し方や
新しい方向性が見えてくる、という事です。

音楽を学ぶにも共通する事であり、良く覚えていました。


すると先日、また別の歌舞伎役者さんが(お名前を忘れてしまいました。すみません!)

その続きの言葉をおっしゃっているのを見ました。

『「型」が無いのは、単なる「形無し」だ』と。

なるほど。。。

「型崩れ」にしても、ちゃんと「型」があるから「崩れ」るのだし、

「形無し」という言葉は思いつきませんでした。言われてみれば当たり前の事なのですが。


それは決して「型にはまれ」とか「型から出るな」というものではなく、

「型」を学ぶと、逆にもっと柔軟にいろんな事が出来るようになる、という事です。


改めて、ふと、型を学ぶ重要性を、立ち止まって、考えさせられました。

時には、テレビも良い。

2月11日のLessson日記

2012年02月12日 | Lesson 日記
今日は、まず OLのAさん。

もちろん趣味なのですが、最近実力がついて来ました。

と言っても、本人はあまり自覚が無いのが悩みの種ですが。(笑)

今日は、コンコーネ25番No5。

姿勢の見直し。どうしても背中がうしろへ逃げるので。

ひとつひとつの音を喉やアゴで確認し始めるので、
口の開け方、声のいる場所などなど、注意を与えながら
具体的に示唆しながら、繰り返し繰り返し稽古。

一筋のなめらかな息の流れで音を運べるようになりました。
今日はコンコーネで時間切れ。次回、曲を中心にやりましょう。



次は現在大学2年生のBさん。

今日から、Mozartの「フィガロの結婚」の伯爵夫人のアリア
『E susanna non vien!~Dove sono』のレッスン開始。

とにかく声が浮くし、最初は息だけだったので受験前は苦労しました。

大学に合格して早2年が経ちます。少しずつ「声」になって来ました。

もともととても良い声(素材)を持っているので、そんな歌い方じゃ勿体ない!

去年はVerdeiの『Pace』をやり、なかなかしっかり歌えるようになりました。

今年はMozartで声の実体を作りつつなめらかな息運びを訓練。

前回は伯爵夫人のもう一曲のアリアをやり終えました。

今日は、やはりレチタティーヴォ。
ちゃんとやるのは初めてなので、練習の仕方をレッスン。

やはり「なんとなく」やってしまうので、
まずきちんと読む。リズムで音を確認する。

そうすると言葉のディクションとリズムのあり方が一致するのが解ります。

次回までちゃんと頑張ってやって来てね~!


そして、明日が卒業試験のCさん、
昨日もレッスンしたけれど、不安だからと今日も来ました。

でも今日レッスンやっておいて良かった!
本当に息が吸えない、止まる、流れない、の3重苦を抱えてやってきました。(笑)

去年の夏あたりには、
イタリア語のオペラアリアで良い息の流れを勉強出来て結構歌えていたのですが、
ドイツリートを自分で必死に練習した結果、
お腹は使えず、アゴと喉で止まってしまうという悪循環から抜け出せなくなってました。

レッスンの最後の方で以前の良い感じを身体で思い出し、ほっとしました。
やっぱり何とかしてあげたいし、何とかなって欲しいし。良かった~・・・。

さて、明日、頑張ってね~!

2月10日のあわせ「高田の四季」

2012年02月12日 | music
3月の仕事で歌う曲のあわせでした。

料亭で日本の歌を歌うコンサートです。

いつも通り、ギター伴奏です。

今回のコンサート用に、新曲もあるので、
主に、その新曲が果たして演奏可能かどうか、
調性が適切かどうか(私の声が映える音域が楽器の音色に適切かどうか)
などチェック&模索作業でした。


その中の一曲。
上越市の高田で歌うので、ご当地ソングとして「高田の四季」を歌う事にしました。

四季折々の高田の地名がいっぱい出てきて、ご当地ソングって良いですよね。

特に4番の「冬」を歌った歌詞に惹かれました。

『高田の冬はひひとして
 繚乱(りょうらん)香る六つの華
 ああこの地 我等が故郷
 金谷山頭スキーに暮れて
 雁木(がんぎ)に映ゆる町並あかり』

凍てつく冬の寒さを「ひひとして」という表現を使ったのは初めて聞きました。
本当に寒さが「ひひと」伝わって来る気がします。


「六つの華」―これって「雪」の事なんですね。雪の結晶が六角ですものね。
降りしきる雪の様子を「繚乱(りょうらん)香る」とはなんて美しい表現!


「金谷山スキー場」という名前も初めて知ったのですが、
『日本スキー発祥の地』だったなんて知らなかった。

『明治44年オーストリア・ハンガリー帝国の軍人テオドール・フォン・レルヒ少佐によって、
 日本に初めてスキー術が伝えられた日本のスキー発祥地です。』だそうです。
そんな偉大な?スキー場が高田にあるなんて知らなかった!・・・


そして、「雁木(がんぎ)」・・・懐かしい!・・・
みなさんご存知ですか、ガンギ。
雪よけのアーケードみたいなものです。
昔は町の商店街はみなガンギがありました。
今は本当にアーケードに成り代わっております。


高田の3月はまだ雪があるのかな~?

その地に伝わる歌は歌詞が良いですね。
特に昔言葉は、日本語の美しさと風情があります。

歌うのが楽しみです。


それにしても本番、楽しみだな~♪ 

詳細は ホームページkana's Room をご覧ください!