加奈のdiary

ソプラノ歌手 根來加奈 の
ホームページ連動ブログです。

タケミツ「小さな空」

2012年06月22日 | music
昨日早くも 夏至 だったんですよね。つまり、今日から少しずつ昼が短くなる。

とはいえ、夜7時でも充分明るかったので、i-Pod片手に近所の公園へウオーキングに出かけました。

7月22日に 荻窪の「ギャラリー遊美」 で日本の歌のサロンコンサートをやるのですが
(詳細は kana's Room 「コンサートのご案内」を見て下さい!)

今回第1ステージをオール武満徹プログラムで歌うんです。

そこで、武満ソングを耳にしながら公園をウオーキング・・・のつもりで出かけたのですが・・・

どうしても i-pod に耳を奪われ、ベンチに腰かけてふと空を見上げたら・・・



『青空見たら 綿のような雲が 悲しみをのせて 飛んで行った』



「小さな空」 という歌の歌詞がそのままぴったりで・・・(携帯持たずに出たから写メ撮れなかった)

目の前にはキャッチボールをする一組の青年たち・・・

絵に書いたようなシチュエーション!・・・ふと歌が心に沁みた~・・・



そっかぁ~聞く人にこんな風に入って行く歌、歌うのが、私の仕事よね~・・・と、

夕空見ながら、タケミツ聞いて、実感した。


あの夕空写したかったな~・・・

でも風景はうまく撮れば写真として残せるけれど、本番で演奏する音楽は一瞬にして消えるんですよね。

そのはかなさが音楽の命なんですよね。ライブの良さなんですよね。

音楽という実体のない、目に見えないものを感じる。見えないからこそ、実態がないからこそ

「感じる」ものなのでしょうね。



本当は「今の音楽を提示するコンサートをやろう」というプロジェクトが始動しているハズだったんだけど

訳あってボツったので、かなり心労が溜まり、ずっと心の負担になっていました。

でも、わざわざ新しい曲じゃなくても、十分に「今」を表現する事が出来る。

そう思えた、今日の「小さな空」 でした。

今月の掛軸

2012年06月16日 | diary
今月のお茶のお稽古で、

掛け軸の写メを撮らせて頂いたのでそれをご披露します。


茶室の床の間の書



「竹 葉々と清風起こる 養生大仙桃林」



また、隣のお座敷の床の間にかかっていた書



「晴れてよし 曇りてもよし 富士の山

 もとの姿は 変わらざりけり」

勝海舟の詩で 久田宗匠の手による書 だそうです。



日本の歴史文化のオーラにつつまれて

表千家茶道のお稽古致しましたです!



日常も茶道の集中力を持って、何事にも動ぜず

落ち着いた心で渡り歩きたいものです。


では、何事にも動ぜぬ心で 歌の稽古なんぞを致せう。


兎と蛙と電話BOX

2012年06月14日 | diary
先日、知人宅へ伺った折、

約束の時間まで少し間があったので近所を散歩したら

可愛い電話ボックスがありました。



携帯電話の普及でめっきり減った公衆電話。

でもいざと言うとき、無いと困る。でもどこにあったっけ?・・・

という事が多い電話ボックス。

こんなに可愛いと記憶に残りますね~



そして、お伺いしたお宅で、可愛い動物たちに出会いました(^^)


特製のチェアに座ったピーターラビットの親子

(このチェアはお手製です!)





玄関先には、岩場で遊ぶ蛙ちゃんたち。




♪蛙が鳴くから帰~ろ!♪  

という事で、知人宅を後にしました。

池坊展(アートな日)

2012年06月04日 | diary
2012 5月31日‐6月5日 いけばな池坊550年祭記念特別展が日本橋高島屋で行われていました。

私はやってはいないのですが、私が習っている茶道の先生が池坊の先生もされていて
是非行ってみなさい と誘って頂いて、先日行って参りました。

550年前というと・・・2012-550=1462・・・オペラより歴史が古いんだ!
(ちなみに一応オペラは1600年~です)

【第一部 夜明け】
室町時代、戦国時代、江戸時代、幕末、戦後を懸けぬけた池坊の花が一堂に

【第二部 世界をいける、そして未来へ】
550年の伝統を現代、そして未来へ

と題して、各時代の様式で活けられた花々がずらりと展示されていました。

なるほど切り口などは参考になります。


まず入ってすぐ、次期家元 池坊由紀さんの作品が目に飛び込んできました。
 




立体的空間で光と花のコラボ。 生け花というよりアート?

女性らしい視点のアート作品、そんな印象を受けました。

こんな風に自由に空間を構築していけるいけばなだったら楽しいだろうな~と思いつつ、

でもここまで来るにはたゆまぬ努力が必要なのだよな~と感心しつつしばらく進むと・・・ 



圧巻の作品がありました!

「豊臣秀吉を魅了した伝説のいけばな」

文禄3年(1594)に豊臣秀吉のお成りを迎えた 前田利家邸大広間の四間床(7.2m)を飾った

三十一世池坊専好(初代)がいけた大砂物。



背後に20匹のサルを描いた四幅の軸が掛けてあり、サルが松でたわむれているように見えたそうです。

「池坊一代の出来物」と称された伝説のいけばなだそうで、スケールそのままに再現した作品とのこと。

さすがに 圧巻! でした。


沢山の作品があって、さすがに疲れましたが、

アートの時代を模索するあり方は面白かったです。

芸大に猫出現!?

2012年06月04日 | diary
このところ週末の度に東京藝術大学のキャッスル (音楽学部にある学食です) に行く予定があり、
久々に芸大通い(?)を しました。

キャッスルのゆたかさんの変わりないお元気な笑顔に迎えられると、やっぱり嬉しいです(^_^)/


そして・・・新しくなった学内には所々に猫ちゃんが出現しています!


(ホール棟の壁に描かれた絵です)


またいつの間にかロビーもお洒落になっていました。



こんな素敵な大学に通える今の学生たちは幸せだなぁ~・・・と、思わず口をついて出たセリフ。

そういえば、我々が学生時代にも諸先輩方に言われたセリフですね。

そうやって歳月は流れて歴史が作られていくんだなぁ~・・・

上野駅から大学へ行くには、上野公園の中を通ります。

この4月にリニューアルオープンした上野公園は、噴水が少し小さくなって

なんと「スタバ」ともう一軒、合計2件のお店が開設されていました!これは驚き!

全体にすっきり整理がされた感じになりました。

下記写真は大学方面から噴水へ向かうところ。(左上に私の手がかかってしまいましたが)


梅雨入り前のすがすがしい晴天のひととき。 上野公園は気持ち良かったです!