母は踊りながらキッチンにいき、コーヒーを淹れた。
そして冷蔵庫から冷えたクリープを3つ出し、
2つを自分のにいれて、1つを私のにつけた。
母は一口すすり、キッチンにおいてあったせんべいをかじった。
ねぇこのせんべいいつのなの?しけってるわよ。
母は文句を言いながらもかじり続けた。
ねぇ母さん。このCDとめてくれない?頭が痛くなるの。
横になったまま幸子は言った。
枕元におかれたカップから薄く淹れたブレンディの香りがした。
母はそうかい、いい曲なのに。ここから盛り上がるのよ。
と言いながら、CDデッキのツマミをいじった。
急に音が軽くなった。母は低音を切ったみたいだ。
幸子はせんべいをかじりつづける母を見ながらしばらく聴いていた。
低音のないヒップホップはクリープをいれないコーヒーだと思った。
そしてゆっくり上半身を起こし、薄いブレンディを飲んだ。
うすい。当然まずい。
クリープをいれる。しかしまずい。
起き上がり母のそばにいった。
母のカップから濃厚なネスカフェの香りがした。
なんだかいらいらしてきた。
ねぇ母さん。
つづく
ただいまのそふつ音楽 「ディス・イズ・ノット・ア・テスト」 ミッシーエリオット
そして冷蔵庫から冷えたクリープを3つ出し、
2つを自分のにいれて、1つを私のにつけた。
母は一口すすり、キッチンにおいてあったせんべいをかじった。
ねぇこのせんべいいつのなの?しけってるわよ。
母は文句を言いながらもかじり続けた。
ねぇ母さん。このCDとめてくれない?頭が痛くなるの。
横になったまま幸子は言った。
枕元におかれたカップから薄く淹れたブレンディの香りがした。
母はそうかい、いい曲なのに。ここから盛り上がるのよ。
と言いながら、CDデッキのツマミをいじった。
急に音が軽くなった。母は低音を切ったみたいだ。
幸子はせんべいをかじりつづける母を見ながらしばらく聴いていた。
低音のないヒップホップはクリープをいれないコーヒーだと思った。
そしてゆっくり上半身を起こし、薄いブレンディを飲んだ。
うすい。当然まずい。
クリープをいれる。しかしまずい。
起き上がり母のそばにいった。
母のカップから濃厚なネスカフェの香りがした。
なんだかいらいらしてきた。
ねぇ母さん。
つづく
ただいまのそふつ音楽 「ディス・イズ・ノット・ア・テスト」 ミッシーエリオット