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ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

奈良町にぎわいラジオ、明日放送!

2016-10-14 | にぎわいの家・奈良関連
第3土曜日、お昼前、11時から30分間、奈良町にぎわいの家製作「奈良町にぎわいラジオ」放送です。前にも書きましたが、これは私が構成、脚本を、ナレーション、編集はスタッフがつとめる、にぎわいの家発のオリジナル番組です。にぎわいの家のテーマの二十四節気の紹介、ヤママユ編集委員喜夛隆子先生の節気短歌、そして奈良町で活躍する「奈良町ぴとボイス」からなります。
ならどっとFM、78.4Mhz から放送。エリア外れても大丈夫。インターネットで世界中?!からきけます。(http://www.jcbasimul.com/)
今回の目玉は二つ。一つは、先週、にぎわいの家のかまどで作った中華まんを作る様子。いつもはみんなでご飯を炊いていただく、かまど企画のスペシャル版。なぜ中華まん?!かというと、23日まで開催の「東アジア文化都市」にあわせて、アジアの味、ということで、かまど担当の西村さんが企画してくれました。
中華料理の教室をされている先生の指導の下、中華まんの皮から作るという、本格派。本当に美味しかったてですよ。
そして恒例の「奈良町びとボイス」のゲストは、奈良市総合財団の島崎隆則さん。長年、奈良町の振興に関わってこられた島崎さんは、16日、日曜日に奈良町わらべうたフェスタの中心メンバーとして活躍されています。わらべ歌フェスタは今年で24回。毎年、多くの子どもたちが、この日をめざして、奈良町に来ます。
にぎわいの家でも、紙すもうで遊ぼう、ケン玉名人とケン玉体験、お話レコード部屋など、ちょっと懐かしい遊びで、楽しんでいただけます。昨年は、1000人以上の来館者がありました。今年は、ならまちアートプロジェクトの展示に、わらべ歌フェスタに…。日曜日は晴れとのこと。懐かしい気分で、ぜひ、奈良町にお越しください。


「テイチクうたものがたり」第2回稽古

2016-10-09 | にぎわいの家・奈良関連
この三連休、奈良町にぎわいの家では多くのお客様が来館されています。今、時間を決めて、どこから来られているかをお客様に聞いているのですが、三分の一は外国のお客様で、フランス、ベルギー、モロッコ!など、改めて、世界は広い!と感心しています。
そんな中での朗読劇の稽古。「テイチクものがたり」はレコード会社「テイチク」の創生期を書き下ろしました。昭和の初期に創立ですから、戦前、戦後の唄を朗読の中に入れています。「丘を越えて」「東京ラプソディ」「二人は若い」などなど、出演者が歌うのですが、もちろん、リアルタイムで知っている方は誰もいません。が、調子がよく、メロディラインもわかりやすいので、すぐに覚えてもらえた?と思います。
朗読劇ですが、今回、お芝居というよりは、テイチクの紹介ですので、ナレーション的な語りが多いのです。その語りの中に劇中劇が入るような構成で、誰が見てもわかる内容となっています。
出演メンバーは、ラジオのパーソナリティの方もいれば、演劇経験者、全くの始めての方まで計七人の女性からなります。レベルも違うので、こちらの演技の要求ももちろんそれぞれに違いますが、全く未経験の方が、自分の声を素直に出し、ものおじせずに、伸びやかに語る芝居を見ると、なんとも嬉しく心の栄養になります。全体の調子を整え、テンポをそろえていくのは、私の仕事ですが、後5回の稽古でさて、どこまでいけますでしょう?!
また、当館の受付の方が教えてくれたのですが、実際にテイチクにお勤めだった方が、見に来るねとわざわざ言いに来てくださったとのこと。そんな声も有り難く、さて、どう料理しようかな?と、劇中の懐メロを聴きながら、歌の振付など考えている秋の夜長でございます。(写真は第1回稽古風景・初見で緊張?!)


テレビ放送お知らせ&ワークショップ

2016-09-22 | にぎわいの家・奈良関連
いよいよ奈良町にぎわいの家、全国デビュー?!です。
9/24(土)に、NHK朝のニュース番組「おはよう日本」と「ウィークエンド関西」でこのたびの展示が放送されます。
放送時間の目安ですが、いずれもNHKで
全国放送「おはよう日本」午前6時40分前後から1分半、
関西エリア「ウイークエンド関西」午前7時40分前後から6分間です。
生放送!にぎわいの家とアートのコラボを是非、ご覧ください。

そしてその展示作家、林和音さんのワークショップを本日開催しました。林さんの作品は「編む」方法で、町家の天井、離れ他、大きな空間を作り出しています。その「編む」ことを、皆さんと一緒にしました。布を裂いて、太い糸のようにしたものを、リリアン編みの要領で編んでいきます。このリリアン編みをする道具は、なんと、林さんのお父様が、作ってくださったとのこと。樹脂で作られている太いパイプを切断して、糸がかけられるように、突起を切り抜いての労作。今回、林さんの作品は、全館に渡りますが、その設営はお父様やその知人の方などが設置して下さいました。なんと、素晴らしいチームワークと思いながら、お父様制作の編み具に感心していました。本日参加の皆さんは、小学生から年配の方、編み物などしない男性の方も。皆さんの作品は10/1から展示しますのでお楽しみに。(下の写真の空間は、今回ワークショップをした十五畳の座敷。林さんの作品の下で、制作しました。)(「東アジア文化都市2016奈良市」「 古都祝奈良-時空を超えたアートの祭典」 撮影:木奥惠三)






奈良県大芸術祭参加「テイチクうたものがたり」稽古開始

2016-09-17 | にぎわいの家・奈良関連
奈良町にぎわいの家に関わることになった時、まず始めに思ったのは、奈良町関連の「人」をドラマにして発信したいなと思いました。当館すぐに一刀彫の名人、森川杜園の住まいがあったと知り、まずは杜園のはドラマを書けたらと思っていたところ、大津昌昭先生の「芸三職 森川杜園」という優れた小説に出会いました。これを構成して、昨年、市民の皆さんと朗読劇として発表しました。今年6月にも大津先生のお話と杜園の若き日に焦点をあてた朗読劇をしました。毎年、森川杜園企画は続いていきますので、注目くださいね。
さて、本日、朗読劇の稽古が始まりました。劇の内容は、テイチク。レコード会社、テイチクの黎明期のお話です。奈良町からすぐの京終エリア、肘塚町に、テイチク・本社工場がありました。今年、工場跡地は元興寺文化財研究所になりましたが、工場の建物を使用している部分も多いようです。
なぜ、テイチクか、というと…私より下の世代は、おそらく奈良にテイチクがあり、全国に流行歌を発信していたと知る人もあまりいないので、それは少し残念だと思ったのが一つ。もう一つは、私は懐メロが好きで、昭和の戦前の流行歌とか、歌詞もいいし、調子も良くて…。父が古賀メロディを良く聴いていたせいかもしれませんが、情緒があり、一方、ハイカラでお洒落で、時代の空気を濃くまとっていて耳に残ります。流行歌といっても、西条八十(詩人)などが詞を書いたりしているわけで、洗練された言葉を味わえますしね。
さて、そんな昔の歌が好きなので、今回、テイチクの戦前の歌を朗読の中に入れ込んで、楽しい音楽劇にしたいと思っています。脚本は、テイチクの創業者、南口重太郎の歩みを元に書きました。テイチクが創立50年に出した社史を資料に書いたのですが、この創業者、南口さん、かなりパワフルで、いろんな逸話が社史にもあり、それをつなげていくと、昔の「男の人」という感じを受けました。全部を引き受けて、まあなんとかなる、やろう!という感じ。昭和の初め、時代が今とは違い、開拓していく気持ちがとにかく強い、その強さの裏には、工場やそこで働く人への愛がある…。社史の証言からはそんなことを感じました。最も、戦前の経営者かつ、戦時中、生き残ったということは、きれいごとばかりでは生き抜けなかったでしょうが…。それにしても、古賀政男が書いている、南口社長のエピソードも面白くて、朗読劇で披露しますので、お楽しみに。
ところで、この朗読劇、女性七名で演じます。全く未経験の方から経験者も混じって、当時の歌も紹介しながら、お話を進めていきます。出演者の皆さんは、南口社長のことはもちろん知らず、テイチク奈良工場のことも知らない人も。森川杜園もそうですが、演じることで、時代や人物が自分の中に入っていく…そんな楽しみもあるかな?
いえ、実際の稽古は、きっと、また私はあれこれ、注文も多いことでしょう。昨年の森川杜園稽古の時、ちょっと飛ばし過ぎて私、息がきれてしまい…なんということ…と年齢をものすごく感じてしまいました…。本当に演出というか演技指導はものすごい体力がいります…。(世界の蜷川の怒鳴り声、どれだけ体力がいったことかと思いながら…。今年、鬼籍の人となり…本当に残念です。昔、西尾智子氏プロデュースで新神戸オリエンタル劇場で公演したころ、たまたま、そこで蜷川さんが三島由紀夫の芝居を公演なさっていて、後ろで見せていただきました。その時、舞台美術のきっかけが遅れて、やっぱり吠えておられました…。)
「テイチクうたものがたり」11/27(日)午後2時~3時 奈良町にぎわいの家の座敷で 無料。ぜひ、ご予定下さい。(画像は、テイチク社史『レコードと共に五十年』より』)
※南口重太郎氏について、何か知っておられる方、ぜひ、奈良町にぎわいの家・おのまで連絡下さい。


奈良町にぎわいラジオ 次回は9/17(土)11:00から

2016-09-15 | にぎわいの家・奈良関連
奈良町にぎわいの家では、ラジオ番組を月に一度、作っています。放送局が制作するのでなく、私たちで全て作っています。私は、二十代のころ、NHKのFMドラマの脚本他、書いていたのですが、小町座という創造集団を立ち上げる中で、4年前より、自分たちでラジオドラマ番組を作るようになりました。つまり、脚本、演出、選曲、編集全てするのです。2012年には、奈良県の記紀万葉プロジェクト支援事業枠で、ラジオドラマ「記紀万葉ファンタジア」を作り、これが近畿コミュニティー放送賞優秀賞を受賞しました。そんなこともあり、にぎわいの家でも作ろう!となって、月一回、放送しています。
「奈良町にぎわいラジオ」の内容は、にぎわいの家のテーマ、二十四節気の紹介と奈良在住の歌人、喜夛隆子さん(ヤママユ編集委員)に作っていただいた、オリジナル節気短歌の朗読に続き、後半は「奈良町びとボイス」というインタビューのコーナー。今回は、現在アート展示中の作家のお二人、岡田一郎さんと林和音さんにお話を伺いました。創作のヒント、鑑賞のヒントがいっぱいのインタとなりました。
さて、番組のナレーション担当は、当館スタッフの西村智恵さん。西村さんは、にぎわいの家のイベント担当ですが、元々、芝居の演者でもあり、太鼓を叩く音楽の人でもあり、いろいろマルチな活躍をする人。何よりもライブな感覚に優れてていて、海外のお客様に突撃インタビューなど、先月8月の番組も中々、楽しく進めてくれました。
今回も知らないうちに?!アートの感想をお客様にインタビューしてくれていました。また、彼女は番組の編集作業もこなします。こういうスタッフがいなければ、番組は出来ない…。施設発の独自の番組は、かなり珍しいと思うのですが。皆様、どうぞ、お聞き下さいね。
なお、BGMのピアノ曲は、奈良在住の小宮ミカさんのオリジナル曲。「奈良町にぎわいラジオ」は完全オリジナル番組、どこにもない「にぎわいの家」ならではの空気を、お伝えできればと思っています。
「奈良町にぎわいラジオ~四季のことのは」毎月第3土曜日11:00~11:30 ならどっとFM(インターネットからもお聞きいただけます→http://www.jcbasimul.com/)