ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

若い力

2022-03-08 | 演劇
小町座「四月怪談」の稽古が続いています。今回、キャストもスタッフも若い世代が関わってくれています。大学時代、演劇を作っていた頃の感覚がよみがえってきます。
世代的には親と子が一緒に、演劇を創っている感じです。この状況には、ただただ、感謝しかなく。振り返れば、小町座の放課後教室に参加してくれた時は小学生だった子や、奈良町の活動で関わった大学生、初めて小町座をのぞいてくれた高校生などなど…。今までのいろんなことがつながってのメンバー。「演劇」を地元で若者たちと創れていることが奇跡のようです。それを引っ張ってくれている、アラフィフ小町座メンバー。ブロの劇団ではないが、私の無理難題をクリアしようと、演技もスタッフワークも必死です。この必死さと熱意がなければ、若者たちもついてきてくれないでしょう。
昨年の3月6日に公演した「コロナ姫」。コロナ下の芝居に関して、自分なりに発信したく、レポートまで作りましたが…。昨年の方が断然、状況が良かった。今年の稽古の大変さは、昨年の比ではありません。これが大きなホール公演なら、私は諦めていたでしょう。それくらい、大変です。そこを助けて下さったのが、地元演劇関係者。これも今までの活動の中でつながりがあったからこそで、つくづく、この度の公演は、これまでの地元「つながり」の集大成のような気がしています。
さて、その若者たち。キャストメンバーは初舞台にも関わらず…何というか、すごく「カン」が良い。私はまず、脚本が読めているかどうかが大事なので、そこを割と指導します。これは、セリフをどう理解するか、感性の問題もあるのですが、飲み込みが早い。自分の気持ちをオーバーでなく、割合すっと一体化させる。これは私の指導云々でなく、彼らがどのように日々を暮らしているか、その「情緒」の積み重ねとしか言いようがないです。この塩梅が、今回、とてもよく、動きや佇まいはまだまだですが、それを上回る芝居をしてくれています。どうぞご期待ください。
私は「若者」というと、ビートルズ、をイメージします。20代のややヤンチャな4人が、世界を席巻し素晴らしい音楽と言葉を残した。あれは若者でしかできない性質のものです。彼らは「All You Need Is Love 」愛こそはすべて、と歌いました。その言葉は、今こそ必要でしょう。ウクライナの若者たちも、ロシアで戦争反対を叫ぶ若者たちも、どうか無事でと…。
さて、以下は小町座の稽古写真です。既に小町座フェイスブック等で紹介中ですが、ご覧ください。