ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

2024.3/2まで 奈良町にぎわいの家蔵展示・大学生による「マイ・フォト短歌」展

2024-02-20 | 短歌
「マイ・フォト短歌」は、その名の通り、写真に短歌を入れるもので、文字のフォントや歌のレイアウトも含めて、写真と歌が融合すればいいなと始めたものです。いきなり「歌」を作ろうといっても、中々難しいものです。気軽に自分がとった写真からなら、もっと短歌が身近になるかなと思って続けています。そもそものきっかけは、2022年の三笠公民館主催講座でした。三回にわたって指導しましたが、以下、その時の様子が公民館のHPにありましたので、見ていただけます。→
こんな講座ありました(マイ・フォト短歌) | 奈良市生涯学習財団

こんな講座ありました(マイ・フォト短歌) | 奈良市生涯学習財団

奈良市生涯学習財団

 

さて、今回の展示ですが、私自身がたった一回しか指導に伺えず、個別の歌のやりとりも中々、難しい中、なんとか皆さん、形にしてくださいました。若い皆さんの眼差しと言葉、ぜひ、ご覧ください。
以下、その展示の冒頭にある、天理大学社会教育学科、杉山先生の言葉を掲載して、展示の紹介とさせていだたきます。

  「マイ・フォト短歌」の展示にあたって 
  
  天理大学社会教育学科の杉山・田中研究室は、奈良町を はじめとする地域での実践と大学での教育をつなぎ、一人ひとりの学生の学びと成長を支えてきました。
「マイ・フォト短歌」との出会いは、2022年に奈良市三笠公民館が開講した講座 (講師…小野小町 (奈良町にぎわいの家プロデューサー) で、お手伝いしたのが始まりです。写真と短歌によって、自らの経験を振り返り、その意味を表現して共有し、次の一歩を踏み出す力をみんなでつくっていくことに、教育活動としての魅力を感じたのです。
 それ以来、小野小町さんのご指導をいただきながら、年度末の振り返りに「マイ・フォト短歌」に取り組んでいます。その醍醐味は、仲間同士の支え合いを通じた「対話」を通じて作品をつくっていく過程にあります。今回の展示作品も、互いの記憶や思いを聴き合い、語り合う中での「学び」を通じて準備を進めてきました。今回の展示が、ご覧いただいた皆様との「対話」のきっかけとなったら嬉しいです。ご意見、ご感想をぜひお聞かせください。 今回の展示を企画、実施してくださった関係者の皆様に、 心からの感謝を申し上げます。                
                                             天理大学  杉山 晋平


2024年.2月 奈良町にぎわいの家「花しまい」公演案内

2024-02-07 | 演劇
四年前に企画したものの、コロナ下で中止になった、町家全館移動劇がようやくの実施となります。
奈良町にぎわいの家に住んでいる、大正時代の姉妹三人の物語。その姉妹があちこち、部屋を移動しながらのドラマで、そのキャストの移動と共に、お客様も移動する、という特別なスタイルです。
この移動劇の発案は、今回の演出家、外輪能隆さんのアイデアです。外輪さんは、関西を中心に東京等でも公演重ねる、EVKKの主宰者で、演出家。外輪さんは、私が学生の時に作った劇団で、演出をしていました。現在は関西では珍しい?!アーティスティツクな演出家で、とにかくセンスがよくて。昨年公演の「売り言葉」(作・野田秀樹)の演出の素晴らしかったこと!
そんなで、稽古を続けていますが、開けっ放しの町家は寒くて、しかも、来館者もきますので、稽古回数も取れない中、大阪の女優さんたちと、奈良は小町座他のメンバーが稽古を続けています。今回の戯曲を書くにあたり、改めて当時のことを調べましたが、現代とは違い、「女性」が自由に生きる選択が本当に少なかったということを実感しました。三姉妹は全く違うキャラクターでそれぞれにドラマがあります。姉妹のドラマと共に、町家空間や時代背景を語りながら移動を案内する語り部もいる構成で、内容としてはわかりやすい戯曲になっています。
奈良町にぎわいの家に関わって九年目になりますが、こうした町家でリアルに当時の娘たちが会話するような芝居を書けたことは、幸せだなと感じています。また今回の芝居は、ラスト、現代と時空がつながる?のですが、そのあたりも是非、お楽しみください。
チケットはまだ少しあるようですので、奈良町にぎわいの家まで問い合わせてください。ご来場、お待ちしています。