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ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

8/3 奈良町にぎわいの家 町家を親子で体験 NHK関西

2019-08-04 | にぎわいの家・奈良関連
毎年恒例の子ども町家探検。畳の感触や、かまどの火吹き体験、井戸水を汲み、格子、蔵、など町家の特徴ある空間を、町家の専門家が、子どもにわかりやすく解説しながら、探検します。NHK関西版のニュースで紹介されました。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190803/2000018543.html   から、当日の様子をご覧いただけます。
昔はこれほどは暑くなかったと思いますが、蚊帳や風鈴など今の暮らしの中にはない、夏の風情がにぎわいの家にはあります。是非、お越しください。
井戸水は、近くの奈良町物語館の井戸を体験しましたが、水の冷たさにはびっくりしました。奈良の山のおかげで、地下の水も豊かなのでしょう。
海のない奈良ですが、地下に深く水を湛えています。
(写真は奈良町にぎわいの家のフェイスブックより)








森川杜園企画第五弾!「狂言師・森川杜園」

2019-07-06 | にぎわいの家・奈良関連
奈良町にぎわいの家の二軒隣に住まいした、近代を代表する彫刻家、一刀彫の名人、森川杜園。5年前のにぎわいの家の開館時より、奈良町ゆかりの杜園企画、今年は5回目。毎回、大津昌昭先生の著書『芸三職森川杜園』より、朗読劇を構成し披露しています。「今年は狂言としての杜園をまとめておきたい気がする。」と大津先生。今回は、狂言師としての杜園に絞っての企画としました。朗読劇の最後は大津先生がお声かけ下さり、狂言も鑑賞できるというスペシャル企画となりました。
さて、毎年この時期に、杜園企画の劇を書くため、大津先生の『芸三職森川杜園』を読み直します。今回は狂言のシーンを構成し、そこにナレーション等を加えていきますが、原作のセリフが優れているので、構成するのが楽しい。セリフがまま、演技論、芸術論なんですね。杜園が狂言の稽古で「辛抱、辛抱!」と苦労しています。その折に師匠がこう言います。「「辛抱は、我慢だけやないやろが。あんなふうに演じたい、こんなふうに演じたいと、夢をもって辛抱するんやろが。そんな夢と辛抱が競り合うて、芸が磨かれていく。余分な力が抜けた自然の技へとな。」…劇作家としては、今回も沢山のこうした大津先生のセリフの中から、大きな優しさと強さを幾度となく感じました。こんな風に励まされたら、つくづく頑張れると思います。
さて、出演は昨年立ち上げた奈良町町家劇場の皆さん。今回も私が時間が取れず、全部で4回、8時間の稽古…。にも関わらず、本番の出来は良かった。当日の6/30ですが、奈良町にぎわいの家は、暑さのため、全て開け放っていて、しかも雨音が強く、天井も低い町家…。演じるのには最悪のコンディションでした。それに動じず、皆さん堂々としていました。今回、出演者一人一人が幼年期から七十歳までの杜園になりました。狂言の稽古のシーンなど「あほ!」「ばかもの!」など女性らしい?!皆さんが言ったことのないセリフも多々。登場人物は全員男性、それを女性が演じる大変さはありますが、
私には何の違和感もなく、よくされたと思います。
そして狂言ですが、シテの浦久保先生は八十歳を越えていて、普段のお話のお声は静かなのですが、狂言となると、声が張ってなんとすごい!この声聞くだけでも私なんて、長生きできそうな気がします。アドの伊川さんは、お茶の生産者として有名な方でもあるのですが、現在、浦久保先生から教えていただいているとのことですが、若々しい迫力ある声。演目は「寝音曲」。まあ、これがおかしくて寝たり起きたりの仕草を繰り返すのですが、シンプルな構造に明快な芝居、狂言の楽しさがいっぱいでした。
今回、町家ですから、畳での上演ですが、奈良町にぎわいの家は、一番広い座敷の奥に離れへと続く渡り廊下があります。この渡り廊下が能舞台の橋がかりのようで、町家の構造も発揮されました。皆さん、終日の大雨の中、よくして下さいました。
それがそのまま、アンケートの声に反映されていました。「継続して。来年きます。」「杜園のことを知らなかったがよくわかった。」「お話、劇、狂言どれも素晴らしい。」などなど…。クーラーもなく雨の音に高湿度…。私は司会のため、前に何度か出ましたが、お客様の顔がとてもよく、ああ、良かった、5年、杜園を続けてきて!と思いました。上演する側も見る側も、良い空気の交流がありました。そのことが嬉しかった。
というわけで、また来年も森川杜園…なんですが、来年、生誕200年!「オリンピックどころじゃないね。お祝いしないと。」というセリフを書いたのですが、いやいや、本当にお祝いを!ご期待くださいね。

大津昌昭先生によるお話。

奈良町町家劇場の語り。

狂言「寝音曲」

全員集合。中央の絵は杜園作!

町家のクリスマス

2018-12-14 | にぎわいの家・奈良関連
師走ももう半ば…。年末に向けて、クリスマスに忘年会、いろいろイベントも続きますね。
さて、奈良町にぎわいの家(登録有形文化財)では、毎年、クリスマスのしつらえをします。
町家の特徴は、何といっても、格子ですが、その格子に大きなリースを、毎年、スタッフが手作りします。
今年も華やかにできました!飾ると早速、「写真とっていいですか?」とお声が。奈良町の写真スポットになっています。
また、館内には、手作りのオーナメントで飾られたツリーを、通り庭に飾っています。写真の手前に見えるのは、大きなかまど。
当館ならではの風景です。
大正6年に建てられた当館。当時は「文化」という言葉が大流行だったとのこと。文化住宅、文化人形、文化鍋などなど…。
そんなハイカラな時代の中に、クリスマスはどんな感じだったのでしょう。
近鉄奈良駅すぐの、親愛幼稚園(重要文化財)はプロテスタントの幼稚園ですが、子どもが通った頃、クリスマスに向けての劇やお礼拝などを、この季節には懐かしく思い出します。当時、冬になったら子どもたちは、興福寺の境内でマラソン!していました…。こんなことがあり得るのも、奈良ならではですね。
皆様、どうぞ、奈良町にぎわいの家のクリスマスのしつらえ、お楽しみください。

 かなり大きいですよ!

 格子に緑が映えます。

 

 館内はこんな感じ。暑い夏を毎年乗り越えて、ツリーは元気に立ってくれています。




9/11 日経夕刊

2018-09-17 | にぎわいの家・奈良関連
奈良町にぎわいの家での活動を中心に取材を受けました。奈良まで取材にお越し下さった記者様、ありがとうございました。
名前の表記に、記事をご覧になられた方はびっくり?!でしょうが、奈良町に「小町」?と、来館していただけましたら。
秋の観光シーズン、奈良町にぎわいの家(http://naramachi-nigiwainoie.jp/)に、どうぞお越し下さい。


奈良町にぎわいの家、JR「うましうるわし奈良」キャンペーンポスターに

2018-09-01 | にぎわいの家・奈良関連
本日から、JR東京駅などで、奈良町をテーマにキャンペーンポスターや車内吊りが展開されています。
今年は元興寺創建1300年、また奈良町エリアが世界遺産になって、20年の年。
元興寺は元々、今の奈良町全体に広がる大きな伽藍でした。奈良町にぎわいの家は、その金堂のあたり。
さて、そのポスターなどは、「うましうるわし奈良」のHPで見られます。ご覧ください。
撮影されていたのは、本当に暑いころでした。
東京での貼られている様子、見たいなぁ…。

http://nara.jr-central.co.jp/index.html