




サンゴ分類においては、まず生時の色や形といった生体情報が重要な形質となるため、水中撮影機材は大切な商売道具である。ただし、水中ではそれ以上に標本を採集するのが主目的であるため、撮影は採集に大きな負担をかけられない。そのため、気軽に持ち運べ撮影できるオリンパスのコンパクトデジカメTGシリーズを愛用しているのであるが、撮影結果は当然ながら「それなり」であり、かつて一眼ハウジングを使用したことのある者としては、常に不満はあった。
それでも、画質の向上を目指しコンデジの付属品には絶えず試行錯誤しているのであるが、今年はいろいろと「二度とない調査」が予定されていたため、思い切って撮影装備を大きく増やした。今回紹介するTGシリーズ専用リングライトDive Extreme DL2001も今年初めに購入していたのであるが、コロナ禍の影響で調査が全て中止もしくは延期となり、じっくりと試す機会を失っていた。そんな中、昨日、おそらく本年最後となるであろう潜水を串本町内で行いDL2001を試用したので、その結果を以下に披露する。
それでも、画質の向上を目指しコンデジの付属品には絶えず試行錯誤しているのであるが、今年はいろいろと「二度とない調査」が予定されていたため、思い切って撮影装備を大きく増やした。今回紹介するTGシリーズ専用リングライトDive Extreme DL2001も今年初めに購入していたのであるが、コロナ禍の影響で調査が全て中止もしくは延期となり、じっくりと試す機会を失っていた。そんな中、昨日、おそらく本年最後となるであろう潜水を串本町内で行いDL2001を試用したので、その結果を以下に披露する。












カメラは顕微鏡モード、被写体とはほぼ接する距離まで接近して撮影。ご覧のようにマクロ撮影としては満足できる結果が得られた。ただし、分かる人はもはや少なくなったが、ニコノスに80mmレンズと接写装置を組み合わせた結果と使用感。これは40年も昔。世の中は果たして進歩したのか、不思議な印象を抱いた。
ストロボ同調機能が付いているので、本当はこれを使いたかったのであるが、いかんせんカメラ(TG6)のバッテリーの持ちが悪いので、この機能の使用は断念し、全てライトとして中間(目盛3)の光量で撮影した。ただし、もう少し被写界深度が欲しかったので、次回は光量をフルにして試してみたい。なお、ライトのバッテリー消耗を考えこまめに電源をオンオフしたのであるが、その操作がグリップを握った手だけで行えなかったのは唯一の難点であった。
蛇足ながら、DL2001は2020年度グッドデザイン賞を受賞したそうである。お墨付きである。めでたし。