【日本人が英語を話せない理由はたった1つ、それは教育文法にある】
「命令形は動詞の原形で始まる」、助動詞は「助動詞+動詞の原形」、不定詞は「to+動詞の原形」である、これが教育文法だ。こんなことを覚えたところで、英語が言葉として定着・蓄積するわけがない。言葉はフレーズ、つまり意味ある単位で成り立つ。これを無視したものが教育文法である。
確かに教育文法は、歴史的に日本の英文読解を支えた。しかし今は英語は読解だけの対象ではなくなったのだ。
以下は今日の読売新聞の記事からの引用だ。
---------------------------
外務省は2016年度から、入省する職員に国際的な英語力テストTOEFLで100点以上(またはIELTSで7・0以上)の獲得を目標に課すことを決めた。
入省時から即戦力として高い英語力を身に付け、外交現場での交渉に役立てるのが狙いだ。
16年4月以降に入省予定の内定者を対象とし、入省までにテスト結果の提出を求める。今春入省予定の総合職の新卒内定者約30人のうち、内定時の達成者は3割程度で、入省時までの達成を努力目標とする。
---------------------------
外務省の役人はペラペラでなくても、「英語くらいはそこそこ話せる」と私は思っていた。
大学まで高得点を維持し、公務員試験に通った人たち、それも外務省の役人がTOEFLで100点以上の獲得を目標だとは、どんな冗談なのか。
Coffee Room 4. wearは「着る」「かぶる」「はめる」???は、以下のブログでご覧下さい。
Coffee Room 4. wearは「着る」「かぶる」「はめる」???
当講座は3ヶ月単位となっていますが、講座はくり返し続きます。
登録料の意味は、「くり返し受講」ができるということです。
※現在「英語脳構築オンライン講座 73/90(90回シリーズ)へと進んでいます!
以下は、現在、稼働中のオンライン講座開講中のブログです。
STEP3 「ムリなく話せるイメトレ英会話学習法」
-----------------------------------------------------
【今日の学習】
最短ルート独学英会話「イメトレ英語学習法」 プロモーション2
CHAPTER 3 親は命令形で言葉を教える
● 子どもはいつしか命令形を逆手にとって逆襲する
親から始終「~しなさい」「~しなければならない」と言われている子どもは、それを逆に使って親に尋ねることになる。
Should I ~? 私、~するべきですか?
Had I better ~? 私、~した方がいいですか?
Must I ~? 私、~しなければなりませんか?
例2 Had I better「私は~した方がいいですか?」を使って
Had I better be more careful?
私はもっと注意した方がいいですか?
be kind to others?
:
wash my hands?
listen to you?
例3 Must I「私は~しなければなりませんか?」を使って
Must I be more careful?
私はもっと注意した方がいいですか?
be kind to others?
:
wash my hands?
listen to you?
ただし、主語が I になり、「自分の手を洗う」「あなたの言うことを聞く」ということだから、your hands や me は、それぞれ my handsやto you などとなることに注意してほしい。
You wash your hands. → I wash my hands.
You listen to me. → I listen to you.
You put on your pajamas. → I put on my pajamas.
You put away your toys. → I put away my toys.
You take off your shoes. → I take off my shoes.
日本語と英語の発想の違いを汽車にたとえて説明しよう。
英語の発想では、主体(主語)と情緒的な意思は機関車であり、行為や状態を表す部分は客車だ。つまり、英語では、機関車だけでその主体と情緒的な意思を宣言してしまい、客観的な行為や状態を表す客車部分は機関車と切り離されている。これが英語の発想だ。
一方日本語の発想では、機関車そのものが分離されていて、先頭の機関車は主体(主語)で、情緒や意思を表す部分は最後部におかれる。いわば二重連の機関車が引っ張っているようなものだ。したがって日本語では、最後まで聞かなければ、「~しなければならない」とか「~はしてはいけない」といったことはわからないことになる。また、動詞と目的語の語順も異なる。
[英語の発想]
[機関車] [客車]
主体 + 情緒的な意思 + 行為
You must wash your hands
(あなたは~しなればならない) (手を洗う)
[日本語の発想]
[機関車] [客車] [機関車]
主体 + 行為 + 情緒的な意思
あなたは 手を洗わ ねばならない
(You ) (your hands wash) must
英語の発想では、機関車の部分に主語と意思、情緒、時などを表すフレーズがきて、これによって次に連結される客車。つまり動詞フレーズを意味的に限定してしまう。
この機関車の部分(日本語における主語と情緒的な意思を宣言する意味ある単位)を「ファンクションフレーズ」、それに続く客車の部分を「動詞フレーズ」と私は呼んでいる。
(今までに登場したファンクションフレーズの例)
(肯定形)
You should ~ あなた、~するべきだよ
You had better ~ あなた、~した方がいい
You must ~ あなた、~しなければならない
(否定形)
You should not ~ あなた、~すべきじゃない
You had better not ~ あなた、~しない方がいい
You must not ~ あなた、~してはいけない
(疑問形)
Should I ~? 私、~するべきですか?
Had I better ~? 私、~した方がいいですか?
Must I ~ ? 私、~しなければなりませんか?
英語では機関車の部分、つまりファンクションフレーズによって列車の行き先まで決定してしまう。この発想を身につけないと、英語は話せない。逆にこの発想さえ身につけたら、英語は簡単に話せることになる。
● ファンクションフレーズという言葉の由来
「ファンクションフレーズ」という言葉は、コンピュータのファンクションキーの名に由来している。ファンクション(function)とは「機能」の意味だが、このキーを押すように、ファンクションフレーズを宣言することで場面や状況に応じた英語表現が即時にできることになる。
----------------------------------------------------
さて3つの通信講座のブログには、受講者専用「ナビゲータルーム」を設置しています。
※このIDとpasswordを 一旦入れておくと受講者専用の「ナビゲータルーム」の記事はそのままご覧になれます。
今回からイメトレ学習法のネイティブよる音声は、ブログ上でリスニングしていだくことになります。※但し他の2つのブログについては追々改訂作業を進めていきます。
このブログは、「ファンクションメソッド 英会話通信講座 STEP3 「ムリなく話せるイメトレ英会話学習法」に準拠しています。
------------------------
【お知らせ】