大阪のまちづくりぶろぐ

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御堂筋Talkin’About in アイ・スポット「大阪古地図探訪」レポート

2012年01月10日 | 御堂筋Talkin'About
2011年12月21日に行われた御堂筋Talkin’About inアイ・スポット「大阪古地図探訪」に参加してきました。

御堂筋Talkin’Aboutとは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集まり語り合う“サロン”です。今回のテーマは「大阪古地図探訪」でした。

今回は過去最多の56名の方が参加されていました。会場に用意されていた椅子だけでは足りなくなるほどで、古地図や大阪の歴史に対する関心の高さに驚かされました。

(会場の様子)


今回は、話題提供者である作家の本渡章さんによるお話から始まりました。
本渡さんの著作には、「大阪古地図むかし案内」など、古地図を読み解きながら大阪の歴史や文化を学ぶことができるものが多くありますが、今回の御堂筋Talkin’Aboutでは、たくさんの古地図を御紹介していただきながら、古地図のそのもの魅力についてお話をしてくださいました。

(話題提供をしてくださった本渡さん)


古地図を題材とした著書を多く執筆されている本渡さんですが、元々は古地図や歴史の専門家ではないそうで、新聞に歴史を題材としたコラムを書いた際、古地図に触れたことがきっかけとなり、その魅力にはまっていったそうです。

そんな本渡さんが語られた古地図の魅力とは、地図を作った人の独自性が反映されているということでした。
現在我々が手にすることが出来る地図は、地理的な条件が正確に書き込まれていて、機能的で役に立つものです。しかしながら、このような地図が出来たのは戦後になってからで、それ以前に作られた古地図と呼ばれるものは趣が異なります。
例えば、東西方向と南北方向の縮尺が異なっていたり、地図に書かれた情報(お城やお寺など)の大きさが実際の縮尺とは異なって大きく書かれていたり、地図の中や周辺部に風景が描き込まれていたりと、作り手のまちに対するイメージが反映されているそうです。

(本渡さんから見せていただいた古地図)


実際に本渡さんがお持ちの古地図を見せていただくとまさにその通りで、慣れないと何処の地図かもわかりにくいのですが、お城やお寺の姿が絵のように書き込まれていて、見ているだけで当時の様子が伝わってくるような楽しいものでした。

また、本渡さんからは古地図の楽しみ方も教えていただくことができました。
古地図の楽しみ方というと、書かれている内容を理解して、歴史を検証することと捉えがちなのですが、絵のような古地図を眺めて楽しむだけでも良いとのことでした。
はじめのうちは何が書かれているのかわからないかもしれませんが、ぼんやりと眺めているうちに「なんでやろ?」と疑問に感じたことを調べていくと楽しみが拡がるそうです。

本渡さんのお話をお伺いした後は、お持ちいただいた古地図を眺めながら、参加者が思い思いに質問や感想を話し合いました。

(会場の様子)


今回はいつもとは趣の異なった御堂筋Talkin’Aboutでしたが、自分の暮らすまちの昔の姿や歴史にご興味をお持ちの方が非常に多くおられることに驚かされるとともに、歴史をテーマとした取組みは、まちに興味を持つ人やまちづくりの仲間を増やすきっかけとして最適なのだと感じました。

御堂筋Talkin’Aboutには様々な方々が参加されており、人と人を繋げるサロンとしての魅力も十分に発揮されています。みなさんもぜひご参加下さい。

次回の御堂筋Talkin’About in アイ・スポットは「大阪リ・デザイン計画」をテーマにして、1月23日(月)に開催される予定です。詳細につきましてはわかり次第このブログでもご案内いたします。

なお、11月28日(月)に行われた御堂筋Talkin’About in アイ・スポット「考・喫茶店」の様子もこのブログにて紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。


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