2012年2月26日(日)に平成23年度大阪市まちづくり担い手育成講座(第2回)を開催しました。
会場は今回まち歩きを行う東横堀川のすぐそばにあるマイドームおおさかでした。
(会場の様子)
第2回は、第1回の「地域の魅力・課題を発見する」に続いて、「市民まちづくりの提案を考える」がテーマでした。
はじめに、コーディネーターである近畿大学建築学部の脇田教授から、まち歩きや提案の際には、「子ども・会社員・外来者等といった様々な視点を持つこと」、「川・橋・公園といった起点となる場所から、まち全体に対象を広げること」がポイントであるという説明をしていただきました。
そして、ゲスト講師である東横堀川水辺再生協議会(e-よこ会)まちづくり企画専門幹事の杉本さんから、大阪最古の堀川である東横堀川の歴史や周辺地区の状況について説明を受け、グループに分かれてまち歩きを行いました。
まち歩きでは、
下まで降りると、護岸で川が見えなくなってしまう東横堀公園、
思い思いにペインティングされた巣箱(巣箱づくりプロジェクト)、
地域のお店が管理する橋上のフラワーポット、
国登録有形文化財として登録されている英国調の建物、
世界で初めてとなる逆ランガー桁と呼ばれる珍しい形式で建造された平野橋、
ビルが建ち並ぶ中にある土蔵、
この他にも、現在では阪神高速道路の下になってしまっていますが、江戸時代の公儀橋としての歴史をもつ橋など、歴史のある重厚な橋が多くあること、昭和初期の国登録有形文化財の建物とともに町屋形式の建物・土蔵などもわずかながら残っていることなど、様々な地域資源を発見することができました。
一方で、せっかくの水辺の公園なのに川に接することができないことやオフィスが多くて住民が少ないため、休日はさびしい雰囲気になることなど、まちの課題についても気付くことができました。
今回も、まち歩きを終えた後、グループごとにまちの魅力や課題などを話し合い、まちづくりの提案を行いました。
(グループワークの様子)
今回は、プレゼンテーション手法の修得のために、参加者自身による発表が行われました。短い時間にも関わらず、グループでの活発な議論をしっかりとまとめた発表をされていました。
(提案発表の様子)
ゲスト講師である杉本さんも、参加者のみなさんが発表されるまちに対するイメージやまちづくり提案を熱心に聞いておられました。
参加者のみなさんによる提案発表が終わった後は、杉本さんが東横堀川周辺地区で取り組まれているまちづくり活動についてお話をしていただきました。
(杉本さんによるミニ講演)
杉本さんからは、
まちをきれいにする掃除については、平日の朝に行って、地域に住んでおられる方は出勤前に、地域に働きにこられる方は出勤後に、いっしょに参加できるようにしたこと、
数少ない、古くからまちに住む人たちに数珠つなぎで話を聞いて地域資源のネタを集める「長老ヒアリングキャラバン」を行い、自由参加型イベントの「e-よこ逍遥」でのプログラムにつながったこと、
協議会の組織形態として、部会を再編し、独立採算とすることで参加するプレイヤーが中心になって自由に取り組みが行えるようにしたこと、
といった、地域に住んでおられる方が少なく、オフィスに勤める方が多い地域でのまちづくり活動の取り組み方について、参考になるお話をお聞かせいただきました。
e-よこ会では、このような様々な取り組みを継続して実施されているそうです。
杉本さんのお話のあとは、脇田教授による総括がありました。
(脇田教授による総括)
脇田教授からは、まちづくりの提案を考えるためのワークショップの手法について次の様な解説をしていただきました。
「ディスカッションを進めるにあたっては、今回使用しているポストイットなどを活用して各自が描くという作業を行うことにより、自分の頭の中を整理することができる。また、それを模造紙などに貼ることにより、書いたものが残り、議論の繰り返しが避けられる」
「グループワークの進行役であるファシリテーターやテーブルリーダーは、自分の意見を押し付けるのではなく、メンバーが様々な意見を自由に発言できるように運営する」
「今回のまちづくり担い手育成講座でも発行している『まちづくり便り』のように、参加したメンバーが情報を共有できるものを作成する」
今回の講座では、ワークショップの手法について基本的な進め方を学ぶとともに、そのプロセスを体験し、まちづくりの提案を具体的に行うものでした。今後、参加者の皆さんが、それぞれの地域で実際にまちづくり活動を行っていく際に、参考になるものであったと思います。
第3回講座では、先進的な事例をさらに学ぶとともに、プレゼンテーションの大切さに重点置いて学びます。
なお、第1回講座の様子についてもこのブログでレポートしていますので、是非ご確認ください。
平成23年度大阪市まちづくり担い手育成講座(第1回)を開催しました
会場は今回まち歩きを行う東横堀川のすぐそばにあるマイドームおおさかでした。
(会場の様子)
第2回は、第1回の「地域の魅力・課題を発見する」に続いて、「市民まちづくりの提案を考える」がテーマでした。
はじめに、コーディネーターである近畿大学建築学部の脇田教授から、まち歩きや提案の際には、「子ども・会社員・外来者等といった様々な視点を持つこと」、「川・橋・公園といった起点となる場所から、まち全体に対象を広げること」がポイントであるという説明をしていただきました。
そして、ゲスト講師である東横堀川水辺再生協議会(e-よこ会)まちづくり企画専門幹事の杉本さんから、大阪最古の堀川である東横堀川の歴史や周辺地区の状況について説明を受け、グループに分かれてまち歩きを行いました。
まち歩きでは、
下まで降りると、護岸で川が見えなくなってしまう東横堀公園、
思い思いにペインティングされた巣箱(巣箱づくりプロジェクト)、
地域のお店が管理する橋上のフラワーポット、
国登録有形文化財として登録されている英国調の建物、
世界で初めてとなる逆ランガー桁と呼ばれる珍しい形式で建造された平野橋、
ビルが建ち並ぶ中にある土蔵、
この他にも、現在では阪神高速道路の下になってしまっていますが、江戸時代の公儀橋としての歴史をもつ橋など、歴史のある重厚な橋が多くあること、昭和初期の国登録有形文化財の建物とともに町屋形式の建物・土蔵などもわずかながら残っていることなど、様々な地域資源を発見することができました。
一方で、せっかくの水辺の公園なのに川に接することができないことやオフィスが多くて住民が少ないため、休日はさびしい雰囲気になることなど、まちの課題についても気付くことができました。
今回も、まち歩きを終えた後、グループごとにまちの魅力や課題などを話し合い、まちづくりの提案を行いました。
(グループワークの様子)
今回は、プレゼンテーション手法の修得のために、参加者自身による発表が行われました。短い時間にも関わらず、グループでの活発な議論をしっかりとまとめた発表をされていました。
(提案発表の様子)
ゲスト講師である杉本さんも、参加者のみなさんが発表されるまちに対するイメージやまちづくり提案を熱心に聞いておられました。
参加者のみなさんによる提案発表が終わった後は、杉本さんが東横堀川周辺地区で取り組まれているまちづくり活動についてお話をしていただきました。
(杉本さんによるミニ講演)
杉本さんからは、
まちをきれいにする掃除については、平日の朝に行って、地域に住んでおられる方は出勤前に、地域に働きにこられる方は出勤後に、いっしょに参加できるようにしたこと、
数少ない、古くからまちに住む人たちに数珠つなぎで話を聞いて地域資源のネタを集める「長老ヒアリングキャラバン」を行い、自由参加型イベントの「e-よこ逍遥」でのプログラムにつながったこと、
協議会の組織形態として、部会を再編し、独立採算とすることで参加するプレイヤーが中心になって自由に取り組みが行えるようにしたこと、
といった、地域に住んでおられる方が少なく、オフィスに勤める方が多い地域でのまちづくり活動の取り組み方について、参考になるお話をお聞かせいただきました。
e-よこ会では、このような様々な取り組みを継続して実施されているそうです。
杉本さんのお話のあとは、脇田教授による総括がありました。
(脇田教授による総括)
脇田教授からは、まちづくりの提案を考えるためのワークショップの手法について次の様な解説をしていただきました。
「ディスカッションを進めるにあたっては、今回使用しているポストイットなどを活用して各自が描くという作業を行うことにより、自分の頭の中を整理することができる。また、それを模造紙などに貼ることにより、書いたものが残り、議論の繰り返しが避けられる」
「グループワークの進行役であるファシリテーターやテーブルリーダーは、自分の意見を押し付けるのではなく、メンバーが様々な意見を自由に発言できるように運営する」
「今回のまちづくり担い手育成講座でも発行している『まちづくり便り』のように、参加したメンバーが情報を共有できるものを作成する」
今回の講座では、ワークショップの手法について基本的な進め方を学ぶとともに、そのプロセスを体験し、まちづくりの提案を具体的に行うものでした。今後、参加者の皆さんが、それぞれの地域で実際にまちづくり活動を行っていく際に、参考になるものであったと思います。
第3回講座では、先進的な事例をさらに学ぶとともに、プレゼンテーションの大切さに重点置いて学びます。
なお、第1回講座の様子についてもこのブログでレポートしていますので、是非ご確認ください。
平成23年度大阪市まちづくり担い手育成講座(第1回)を開催しました