大阪のまちづくりぶろぐ

大阪でまちづくり活動をおこなっているみなさんの情報発信や交流を行うためのブログです。

大阪市港区で環境にやさしい交通を進めるプロジェクトを推進しています

2011年01月28日 | まちづくり活動情報
このブログを運営している大阪市都市工学情報センターは、大阪市港区において「環境にやさしい交通をすすめるプロジェクト みなと」の事務局として活動しています。

この検討会の目的はその名の通り、港区にお住まいのみなさまやお勤めのみなさまに環境にやさしい交通行動を実践してもらうというものです。

交通情報を提供する「交通便利マップ みなと PDF:9,986KB」を作成して配布したり、

小学校でフードマイレージをテーマにした環境教育学習を行ったり、

(写真は平成22年11月11日に磯路小学校で実施した環境教育学習の様子)

※フードマイレージとは食べ物の輸送によって発生する地球温暖化ガス(CO2)の排出量のことです。「輸送距離×食べ物の量」で算出します。生産地と食卓の距離が遠くなるほど輸送時CO2や大気汚染物質がたくさん排出され、環境に悪影響を及ぼすことになります。

体験型のエコドライブ講習会を開催したり、

(写真は平成23年1月13日に実施した体験型エコドライブ講習会の様子)

事業所の皆さんとエコ通勤等の環境対策について意見交換会を行ったりすることで、

(写真は平成22年度の事業所意見交換会の様子)

車の利用を減らして電車やバス等の公共交通機関の利用を促すとともに、車を利用する場合でもエコドライブを心掛けてもらうために啓発活動を実施しています。

活動の詳細については下記のホームページをご覧ください。
環境にやさしい交通をすすめるプロジェクトホームページ

「環境にやさしい交通の普及」という多くの人が共感できる目的を掲げることにより、地域の事業者、港区や大阪市などの行政機関、大阪大学などの教育機関と連携して活動することが出来ています。そのおかげで、エコドライブ講習会の時にはオリックスドライビングスクール弁天町が協力してくれたり、事業所意見交換会にも多くの事業所の方に参加していただいたり、阪神高速道路(株)に交通便利マップの作成の協賛をしていただいたりと、活動の幅や規模を拡げることにつながりました。

環境にやさしい交通というと大袈裟に感じるかもしれませんが、交通については不法駐輪の問題や自転車の交通マナーなど身近なテーマがたくさんあります。地域のみなさんが共感できることをテーマとして活動していくと活動の輪が広がり、住みよいまちづくりにつながるのではないかと思います。

なお、小学校で実施したフードマイレージを学ぶための買い物ゲームは、楽しみながら地球温暖化と日常生活に活かすことの出来る環境にやさしい知識を学ぶことが出来るので、地域の子どもとのコミュニケーションや子どもの教育をテーマに活動しておられる方にも活用してもらえるものだと思います。近々、今年度の環境教育学習についても紹介したいと思います。

大阪市まちづくり担い手育成講座 脇田先生と学生スタッフの感想

2011年01月25日 | 大阪市まちづくり担い手育成講座
平成22年度大阪市まちづくり担い手育成講座は、昨年11月6日の第1回中崎町地区から始まり、第2回野田地区、第3回淡路地区を経て、12月11日第4回の総括で連続講座を終了しました。このブログでも講座の様子をレポートしてきましたが、前々回のテーブルリーダーの感想に引き続き、今回はコーディネーターを務めていただいた近畿大学の脇田先生と学生スタッフとして講座を支えてくれた上段さん、川田さん、梶本さん、近藤さんの感想をレポートします。

【コーディネーター脇田先生の感想】
○ 脇田 祥尚(近畿大学 理工学部建築学科 准教授)


 昨年度から引き続きコーディネーターを担当させてもらいました。毎回、新しいまちを歩くことと、そのまちでまちづくりに取り組む方からお話を聞くことを原則として、昨年度からプログラムを作成しています。今年も新しいまち、新しい講師の方々、個性豊かな多くの受講者の方々に出会え、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。学生に役割を与え主体的に関わらせてもらうのも昨年度からの方式です。不行き届きな面もあったかもしれませんが、担い手講座のこの機会は、学生の成長にとって非常に重要であるばかりでなく、学生が不完全ながらも努力しながらテーブル進行役をやるからこそ、その場に「協力の関係」が生まれると思っています。この担い手講座を通じて実現してきた、市民と学生との学びあいの関係づくりは、まちづくり教育・社会教育の一つのモデルになるんじゃないかというのが、この2ヶ年度やってきた上での実感です。研究室として、今後も様々な地域でまちづくり活動に取り組んでいきますが、この講座の中で培うことのできた関係を少しでも継続させることができればと考えていますので、今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。

【学生スタッフの感想】
○ 上段 貴浩(修士2回生)
グループの一員として受講生の中にはいり、話しやすい雰囲気作りをしてくれるとともに、研究室のリーダーとして学生のみんなをまとめてくれました。


昨年度から引き続き、運営スタッフとして携わらせていただき、ありがとうございました。実際にまちづくりの活動をされている方やまちについて真剣に考えてきた方々ばかりで、我々学生がどこまで講座の進行役としての役割を果たせたかわかりませんが、あたたかく対応していただき、ありがとうございました。
 講座の運営側としてこの講座に関わらさせていただいておりますが、一番学ばさせていただいているのは、私たちだと思います。この講座で学んだことを、学んだだけで満足することなく、実際のまちに還元していけたらと思っています。 
 今年度の担い手育成講座は終わりましたが、「まちをより良くする」ことを目標に、出来ることから少しずつ歩んでいきたいと思います。ありがとうございました。

○ 川田 叔生(修士2回生)
研究室のリーダーとして学生をまとめてくれるとともに、受講生のみなさんにもスタッフのわれわれにも細かい心遣いをみせてくれました。


今年度も浜田様、山本様には大変お世話になりました。2回目の参加となった22年度でしたが、昨年度とは違い、受講者という立場になりながらテーブルの流れを把握するという両方の立ち位置で参加させて頂いたことが今回の担い手育成講座の大きな特徴だと思っています。
昨年とは違い受講者の立場になって一つ一つの地域に対して皆さんと一緒になって議論できたことが私にとって非常に参考になる部分も多く、大変良い勉強をさせてもらったと思っています。
私にとって担い手育成講座で得たファシリテーターという技術は学生生活の中でも大きな財産であると思っています。地域住民とのコミュニケーションやファシリテーターの手法、また皆の意見をまとめることなど、学校の中では学ぶことのできないことを、実践的に担い手育成講座を通じて体験することができたのではないかと思っています。今後もこの担い手で培った技術を活かしていけるように頑張りたいと思います。ありがとうございました。

○ 梶本 希(4回生)
昨年度の担い手育成講座ではテーブルリーダーとして活躍してくれましたが、今年はスタッフとして講座の運営を取り仕切ってくれる頼もしい存在として頑張ってくれました。


 担い手育成講座の運営に関わらせていただくのも、今回で2回目。今年度は、昨年やっていたテーブルリーダーという役を後輩たちに譲り、受講者さんと同じ立場でディスカッションに加わらせていただきました。
 今年度の受講者さんは、昨年からのリピーターさんを含め、年齢も職業も、関心を持たれている方向も本当に様々でした。議論していく中で、より様々な視点やまちの見方を教えていただきました。その時のかけがえのないメンバーで、受講者さんと一緒に議論をつくりあげていく過程はとても充実しており、毎回わくわくさせていただきました。
私たちは講座を運営している立場ですが、受講者さんからいろんなことを学ばせていただいくことの方が多いです。実際にいろんな角度からまちづくりに関わられている受講者さんの生の声を聞けたことが、何よりの喜びでした。共に議論をしていくなかで、みなさんの熱い思いに胸を動かされ、「私ももっと何かしなくては!」と、常に気持ちを駆り立てられました。
いろんな立場でまちづくりに関わる人が一堂に集結し、まちに対して議論した今回の担い手育成講座。私自身にとっても各回がかけがえのない「一歩」となりました。
共に講座を作り上げてくださった受講者のみなさま、都市工学情報センター、計画調整局の方々、研究室のメンバー、この講座に関わったみなさま、ありがとうございました!!

○ 近藤 将輝(4回生)
いつも物静かな近藤さんですが、グループの一員として議論が円滑に進捗するように頑張ってくれました。


4回にわたってワークショップをスタッフ兼参加者として経験して、まちづくりの実態や本質を身に染みて感じました。
まち歩きやグループディスカッションといったワークショップは珍しい手法ではないものの、その中でいかに新しい提案を考えて参加者に充実した時間を持ってもらうかは大切だと思います。今回の担い手育成講座ではまちづくりの現場で活動している人たちの生の声を聴いて、現実の問題に取り組む姿勢や解決への提案を共有することができ、まちづくりに対する新たな評価が生まれたと感じました。
 また、それぞれの想いをもった参加者が実際の地域を通して、意見を出し合って共通だった認識や違った考えの共有を図ることにより、市民や地域同士のネットワークの構築がこのワークショップの場で生まれていて、新たな活動の糸口があったのではないかと思いました。
まちづくりは常に地域住民の生活と密接に関係していることを改めて感じ、その問題に取り組む先駆者、参加者の方々と一緒にワークショップが行えて勉強になりました。

今回の大阪市まちづくり担い手育成講座では、今回感想を書いてくれた学生スタッフのみなさん以外に、近畿大学脇田研究室の安田さん、河野さん、大上さん、辻井さん、田中さん、近畿大学OBの平川さん、前田さん、森本さんにもスタッフとして協力していただきました。本当にありがとうございました。

御堂筋Talkin’About実験企画inアイ・スポットのお知らせ

2011年01月21日 | 御堂筋Talkin'About
2011年1月28日(金)に、御堂筋odona2Fにある、まちづくりの情報発信施設「アイ・スポット」において、御堂筋Talkin’About実験企画inアイ・スポット『サロン文化考』が開催されます。詳細は下記のホームページをご覧ください。

大阪市による『御堂筋Talkin’About実験企画inアイ・スポット』の案内ページ



ナビゲーターを務められる山納さんは、日替わりマスターによるカフェ運営とライブや展覧会などの開催により、中崎町で様々な人たちをつなぎ合わせる場である「コモンカフェ」をプロデュースしておられ、中崎町を会場として開催した今年度の第1回大阪市まちづくり担い手育成講座でも講師を務めて頂いた方です。

今回の企画では、「知の創発を生み出す場としてのサロン」に焦点をあてたサロンのあり様について山納さんから話題提供をしていただいた後、『サロンは現代において、大阪において可能か?』をテーマに、参加者のみなさん自身が「大阪でサロンは成り立つのか?」「サロンをつくるにはどうすれば良いのか?」などといったことについて語り合うというものだそうです。

参加者自身が語り合うことがきっかけで生まれた交流により、新しい刺激を受けたり、視野が広がったりする機会になるかもしれません。

参加費は無料です。事前に申し込みの必要はありませんが、定員は30名です。(先着順)受付は当日の6時30分からになります。

ご興味のある方は、是非アイ・スポットに足を運んでみて下さい。

大阪市まちづくり担い手育成講座 テーブルリーダーの感想

2011年01月18日 | 大阪市まちづくり担い手育成講座
平成22年度大阪市まちづくり担い手育成講座は、昨年11月6日の第1回中崎町地区から始まり、第2回野田地区、第3回淡路地区を経て、12月11日第4回の総括で連続講座を終了しました。このブログでも講座の様子をレポートしてきましたが、今回は受講生のみなさんと直に接するテーブルリーダーとして、まち歩きや議論の取りまとめをしてくれた近畿大学脇田研究室の村田さん、松本さん、尾上さん、山田さん、門積さん、中尾さんの感想をレポートします。
実際のまちづくりの現場ではありませんが、様々な考え方を持った受講生のみなさんの意見を引き出し、取りまとめるファシリテーターという難役をこなしてくれた学生のみなさんの感想は、まちづくり活動をされている方々に共感をもっていただけるとともに、参考にしていただけるものだと思います。

【テーブルリーダーの感想】
○ 3回生 村田 優
1班のテーブルリーダーを務めてくれました。グループメンバーに丁寧に声かけを行い、議論しやすい雰囲気をつくってくれました。

 
初め、担い手講座の話を聞いた時は正直なところ、まったくイメージが湧かず不安な感情すら抱きませんでした。前年度等の報告書を読み、プログラムを組み、テーブルリーダーを務めることに徐々に不安になってきました。
本番では不安はなく、使命感が生まれました。この場がどうなるか自分にかかっていると考えると煩悩はなくなり、気がつけば一心不乱に動いていました。
はじめは与えられた仕事をやっていくだけの自分でした。その点で色々な人に迷惑をかけていたかと思います。しかし、この講座に深く関わるにつれて考えは変わっていきました。今、自分はどう動くことができるのか、何をするべきなのかを考えるようになっていきました。そういった考えに変われたからこそ、不甲斐無いながらもテーブルリーダーを務め続けることが出来ました。
今回の講座を通し、自分が変わることのできるきっかけを与えてくださった関係者、受講者の皆様に感謝いたします。

○ 3回生 松本 紗希
2班のテーブルリーダーを務めてくれました。大人しそうな印象を受けたのですが、まち歩きでもまちづくり提案づくりでもしっかりと受講生を引っ張って行ってくれました。


担い手育成講座が無事終了したことに胸をなでおろすとともに、参加して下さった受講者の方には大変感謝しています。
私は、今回の担い手育成講座で初めてテーブルリーダーを務めることになり、毎回緊張と不安でいっぱいでした。特に、方向音痴な私は「まちあるき」が一番の不安要素だったのですが、受講者の方の協力で無事楽しくまちあるきが出来た事は嬉しく思っています。
ディスカッションでは、複数の意見を一つにまとめることで頭を悩まし、またその際に全員の合意を得なくてはいけない難しさを学びました。議論の中で受講者の方の様々な意見に触れ、考え方や感じ方は十人十色だと再認識し、まちづくりには多種多様な意見で議論する場が大事だと思いました。
最後に、私に多くのことを学ばせてくださった担い手育成講座に関わったみなさま、ありがとうございました。

○ 3回生 尾上 慧
3班のテーブルリーダーを務めてくれました。大学3回生とは思えないほど落ち着いた様子で、ファシリテーターの役割をしっかりと果たしてくれました。


今回、4回にわたって担い手育成講座のテーブルリーダーを務めさせていただきました。昨年度から引き続きのプロジェクトとは聞いていましたが、なかなか自分の中で講座の具体像を出すことができず、不安になったと記憶しています。
当日のテーブルワークでは、参加者みなさんの意見の抽出と収束に頭を悩ませました。参加者の方々はそれぞれ立場や思いが十人十色のため、一つのものを作り上げるにもそれぞれの視点から様々な意見が出されます。それでもどこかで意見の収束点を発見し、班として発表しなければいけません。意見が反映されたかどうかで参加者の満足度は異なるので、テーブルリーダーのまとめ方にかかってきます。このため、まとめの際にみなさんの顔色が今ひとつであれば、うまく汲み取れなかったのかと反省しました。しかし、皆さんの助けもあり講座が進むにつれて今日は意見の交換がしやすかったと仰っていただいたときには、うれしく思ったと同時にまた自分の成長に繋がったと感じることができました。
本講座を通して、非常に多くのことを学べました。初めての経験であったテーブルリーダーとして様々な立場の人の意見をまとめることの難しさ、その他にも数えきれない多くのことを吸収し、今後の人生に役立てることができると思っています。

○ 山田 美波(3回生)
4班のテーブルリーダーを務めてくれました。彼女の明るいキャラクターそのままに、グループのメンバーが楽しくまち歩きやディスカッション出来る雰囲気をつくってくれました。


はじめに、大阪市役所の方々、都市工学情報センターの方々、担い手育成講座受講生の皆さま、ありがとうございました。すべてが初めての経験で、常に不安も拭えずにいましたが、逆にこの体験が与えてくれる課題を達成していくことで自分を成長させようと臨みました。
当日は、何度か歩いたまち歩きのコースでもまだまだ新しい発見がたくさんあり、受講者のみなさんのいろいろな視点からみた意見がたくさん出されました。それは自分が考えていた意見とは違ったもので当たり前、まとめるのはとても難しかったです。それでも難しいまとめをグループ全員でする、その過程がとても勉強になり、時間が限られた中で発揮された結束力に感動しました。
講座が終わってしまってさみしく感じられます。たくさんの方々とお話しが出来たこと、教わったこと、私が担い手育成講座で得たものはとても大きく、この経験は自分の成長の“はじめの一歩”になったともいえます。ありがとうございました。

○ 門積 紀明(3回生)
5班のテーブルリーダーを務めてくれました。緊張している様子も見受けられましたが、グループのメンバーの話をしっかりと聞いて議論をまとめてくれました。


都市計画研究室に所属して初の大仕事、それがこの担い手育成講座のテーブルリーダーでした。研究室にも配属したばかりで、世間の右も左もわからない私が、いきなり社会人と議論をし、しかもリーダーとして議論を進行させていくとは…不安で一杯でした。この講座のリーダーを務めるということは、都市計画研究室での第一歩、私の人生の第一歩として非常に重要な位置づけであると感じました。
講座では毎回私たちの予想を上回る意見が数多く出されテーブルリーダーとしてはかなり苦戦しました。一方で、議論としては毎回密度の濃い議論が交わされました。それは受講生の方々がまちに対する様々な意見を持っておられたおかげだと思います。
この担い手育成講座を通して普通であれば出会うことがないであろう多年齢、多業種の人たちと出逢うことができました。その人たちと同じテーブルで議論し、しかもリーダーとしてまとめていけたことは今後の私の人生にも大きな自信となって根付いていくと思います。
担い手育成講座に参加して下さった皆様、頼りないリーダーでしたが最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。またどこかでお会いできることを心より期待しています。

○ 中尾 謙太(3回生)
6班のテーブルリーダーを務めてくれました。明るく、少しとぼけたキャラクターでグループを和ませつつ、しっかりとファシリテーターの役割を果たしてくれました。


「まちづくり」って何なんだろう、この「まちづくり担い手育成講座」の話を受けた時、このような疑問が私の頭の中に浮かんできました。都市計画研究室に入ったばっかりの人間にとってそれは途轍もない難問でした。この講座でテーブルリーダーをやらせていただくことになった時、初めは上手く出来るのか不安で仕方ありませんでした。しかしこれをやり遂げた時、そこにこの問題の答えがあるのではないかと、未熟者ながら精一杯務めさせていただきました。
今回の講座ではテーブルリーダーという立場でありながら、受講生の皆さんにいろいろなことを教えていただきました。まちを見る視点、まちを良くするための提案、そして何よりまちづくりに対する情熱を感じることができました。いろいろな人がそれぞれのまちを思い、各々の活動を行っていることを知れたことは、今後まちづくりを考えていく上での私の大きな財産になりました。
まだまだ「まちづくり」について何もわからないのですが、今回の講座で「まちづくり」には「人と人のつながり」が何よりも大切なのだと教わりました。そして「まちづくりとは?」この問題を、情熱を持って一生かけて解いていきたい、今回の講座を通してそう強く思いました。
最後になりましたが都市工学情報センターをはじめとする関係者の皆さん、そしてなにより今回の講座に参加していただいた受講生の皆さん、本当にありがとうございました。またどこかのまちで成長した姿を見せられるよう、日々頑張っていきたいと思います。

大阪市まちづくり担い手育成講座受講者の感想

2011年01月14日 | 大阪市まちづくり担い手育成講座
平成22年度大阪市まちづくり担い手育成講座は、昨年11月6日の第1回中崎町地区から始まり、第2回野田地区、第3回淡路地区を経て、12月11日第4回の総括で連続講座を終了しました。


このブログでは受講者募集の段階から担い手育成講座についてレポートしてきましたが、今回はその担い手育成講座の中でご記入いただいたアンケートを元に、受講者の皆さんの感想をまとめてみました。

今回の講座は、まち歩き・ディスカッション・提案という、まちづくりの実践を体験することに重点を置いたプログラムでした。

受講された皆さんの感想をお伺いしてみると、まち歩きについては、
「地元の町会の方にも色々とお話を聞けて楽しかった」
「まちづくり資源の発見で歴史を感じられた」
「何を残し伝えるのか、生活者と訪問者の共栄はどうするのか、難しいと思った」など、
普段通りすぎるだけでは見落としてしまうようなまちの魅力を発見することにつながり、歴史を教えてもらいながらまち歩きすることで、さらに多くの魅力を見つけることができたと、まち歩きを実践することの効果を実感されたようです。一方で、住民の皆さんが生活している場に触れることで、まちの活性化と同時に快適な暮らしを守ることの大切さにも気づくことができたようです。


まちづくり提案をまとめるためのグループディスカッションでは、まち歩きをして気づいたまちの魅力や課題などを付せん紙に書き、同じテーマについての意見をまとめていくKJ法という手法を用いたのですが、
「自分では考えつかないアイデア、視点が得られた」
「ひとつの意見をグループディスカッションによって肉付けし、考えをまとめていけた」
「KJ法によるディスカッションが楽しかった」など、
他の受講者と意見交換をしやすいことや新しい発見がしやすかったなど提案をまとめていく際に役立ったといった感想を持たれたようです。それぞれがまち歩きをして得た情報を元に意見を出し合い、グループとしてひとつの提案にまとめるのは大変な作業ですが、制限時間ぎりぎりまで意見を出し合い、時に笑い声が起こったりディスカッションを楽しんでおられる様子が毎回見受けられ、議論を盛り上げることにもつながったようです。


講座では毎回、まち歩きをしたまちでまちづくりを実践されている方を講師に招いて講演をしてもらったのですが、この点についても
「まちづくりが誰のため、何のためにあるのか改めて考えさせられた」
「元の住民と来訪者目線の話や、来訪者だけで盛り上がらないなど共有できるビジョンで進めていくことを大事にされているのが勉強になった」
「実際の問題も率直に話していただけて勉強になった」など、
まちづくり活動をする上で具体的にどんな問題が起こり、それにどう対処されたのかが参考になったという感想を多くいただきました。人と人が関わるまちづくりには多かれ少なかれ問題は起こるもの、ならばより具体的な事例、生の声を知るということが活動の参考になったようです。


体験学習であるこの担い手育成講座を受講したことが、受講者の皆さんがご自身でまちづくり活動を実践したいという原動力につながったなら、運営スタッフとしてこんなにうれしいことはありません。
このブログ宛に、今後の皆さんのまちづくり活動をご報告いただけることを楽しみにしています。