大阪には多くの建物があります。最新技術の粋を集めた超近代的なビルからレンガ造の近代建築遺産、また、一方では動くカニが看板代わりの食堂ビルもあります。
建物の外観は多種多様で、人間の顔と同じく、建物の持つ機能、またはオーナー・設計者の強い思いを反映し、個性を表現しています。とはいうものの、やはり一番多いのは、開口部はガラス、アルミサッシを用い、壁はタイル貼り、石貼りまたはペンキを塗った、四角な外観が多いようです。(おそらくこのタイプが一番安くできるようです)
今回は大阪にある一風変わった個性豊かな建物の中から、絵を描いてあるような建物を小生の好みと偏見でもって5件選び、2回にわたってご紹介したいと思います。
○いかにも水族館 -海遊館(大阪市港区天保山)―
設計:ケンブリッジ・セブン・アソシエイツ
壁画デザイン:アイヴァン チャメイエフ(イギリス生まれ)
環太平洋生命体(リング・オブ・ライフ)を主コンセプトにし、大水槽の周りを回遊しながら海の生き物を見学できる、何回行っても飽きない水族館です。「海遊館」というネーミングもすばらしいと思います。
外壁のタイル壁画は、濃いブルーが印象的です。水族館であることが子供にもわかるよう、内部の機能を外観にわかりやすく示していることも気に入っています。
(海遊館)
(タイル貼りの壁画、単純に楽しい)
○ここは遊園地? -舞洲工場・舞洲スラッジセンター(大阪市此花区北港)-
外観デザイン:フンデルトヴァッサー(オーストリア生まれ)
この建物が完成した頃は、USJと間違えてこられる観光客もおられると聞きましたが、ここは遊園地か?メルヘンのお城か?と思いました。世界的に有名な環境保護芸術家の設計であり、壁や屋上に植栽を施し自然との調和を図っているようです。好き嫌いが分かれ、また高コストの議論もあり、評価は賛否両論があるようですが、市民の日常生活に不可欠にも関わらず迷惑施設的な扱いとなるごみ関連施設を、この圧倒的なデザインで、魅力のあるものに構成し、「どうだ、まいったか!」というように感じるのであります。この話題性・デザインで観光資源にも活用できそうで、これぞ大阪的と自慢して良い施設のように思います。
同建物は平成24年に大阪市の都市景観資源(※)に登録されました。
(舞洲工場、とにかくデカイ)
(煙突にも木が生えている)
(舞洲スラッジセンター)
(川が流れ魚もいる)
先日テレビで見たのですが、オーストリアに同氏の手によるブルマウ温泉村(1997)(いわゆる、スパ&リゾート施設)があります。産業の少ない村に建設されますが、奇抜なデザインが話題性を産み、他の所では経験できない環境が魅力と感じる多くの人々が訪れ、また利用者からは大好評で大いに繁盛しているようです。デザイン力の大切さを感じました。
○舞洲工場・舞洲スラッジセンターの場所
所在地
大阪市此花区北港白津1丁目2番28号、2丁目2番7号
地 図
(※)都市景観資源について
建物の外観は多種多様で、人間の顔と同じく、建物の持つ機能、またはオーナー・設計者の強い思いを反映し、個性を表現しています。とはいうものの、やはり一番多いのは、開口部はガラス、アルミサッシを用い、壁はタイル貼り、石貼りまたはペンキを塗った、四角な外観が多いようです。(おそらくこのタイプが一番安くできるようです)
今回は大阪にある一風変わった個性豊かな建物の中から、絵を描いてあるような建物を小生の好みと偏見でもって5件選び、2回にわたってご紹介したいと思います。
○いかにも水族館 -海遊館(大阪市港区天保山)―
設計:ケンブリッジ・セブン・アソシエイツ
壁画デザイン:アイヴァン チャメイエフ(イギリス生まれ)
環太平洋生命体(リング・オブ・ライフ)を主コンセプトにし、大水槽の周りを回遊しながら海の生き物を見学できる、何回行っても飽きない水族館です。「海遊館」というネーミングもすばらしいと思います。
外壁のタイル壁画は、濃いブルーが印象的です。水族館であることが子供にもわかるよう、内部の機能を外観にわかりやすく示していることも気に入っています。
(海遊館)
(タイル貼りの壁画、単純に楽しい)
○ここは遊園地? -舞洲工場・舞洲スラッジセンター(大阪市此花区北港)-
外観デザイン:フンデルトヴァッサー(オーストリア生まれ)
この建物が完成した頃は、USJと間違えてこられる観光客もおられると聞きましたが、ここは遊園地か?メルヘンのお城か?と思いました。世界的に有名な環境保護芸術家の設計であり、壁や屋上に植栽を施し自然との調和を図っているようです。好き嫌いが分かれ、また高コストの議論もあり、評価は賛否両論があるようですが、市民の日常生活に不可欠にも関わらず迷惑施設的な扱いとなるごみ関連施設を、この圧倒的なデザインで、魅力のあるものに構成し、「どうだ、まいったか!」というように感じるのであります。この話題性・デザインで観光資源にも活用できそうで、これぞ大阪的と自慢して良い施設のように思います。
同建物は平成24年に大阪市の都市景観資源(※)に登録されました。
(舞洲工場、とにかくデカイ)
(煙突にも木が生えている)
(舞洲スラッジセンター)
(川が流れ魚もいる)
先日テレビで見たのですが、オーストリアに同氏の手によるブルマウ温泉村(1997)(いわゆる、スパ&リゾート施設)があります。産業の少ない村に建設されますが、奇抜なデザインが話題性を産み、他の所では経験できない環境が魅力と感じる多くの人々が訪れ、また利用者からは大好評で大いに繁盛しているようです。デザイン力の大切さを感じました。
○舞洲工場・舞洲スラッジセンターの場所
所在地
大阪市此花区北港白津1丁目2番28号、2丁目2番7号
地 図
(※)都市景観資源について
大阪市では景観的に優れた、新しい建物や歴史的建造物、橋や樹木等を「都市景観資源」として登録しており、現在、162件が登録されています。「大阪のまちづくりぶろぐ」では「都市景観資源」を取り上げ、大阪の魅力を紹介していきます。詳しくはHPをご覧ください。