大阪のまちづくりぶろぐ

大阪でまちづくり活動をおこなっているみなさんの情報発信や交流を行うためのブログです。

まちづくり活動発表・交流会を開催しました(交流会編)

2012年01月31日 | まちづくり活動発表・交流会
2012年1月21日(土)に「まちづくり活動発表・交流会」を開催しました。

(会場の様子)


まちづくり活動発表・交流会とは、以前に紹介した大阪市まちづくり活動支援制度により、大阪市の支援を受けて活動中のまちづくり推進団体が、支援を受けて策定したまちづくり構想や取り組み内容を発表するとともに、参加者同士が交流することで、まちづくり活動の魅力について考え、明日からのまちづくりに役立つ情報をお互いに交換する場です。

まちづくり活動発表・交流会は第1部の活動発表と第2部の交流会で構成されています。今回は、参加者による交流会の様子をご紹介いたします。

なお、第1部の活動発表の様子もこのブログにてご紹介しています。詳しくは「まちづくり活動交流発表会を開催しました(活動発表編)」をご覧ください。

交流会では、活動発表をされたまちづくり団体の方々に加えて、傍聴者の方々も参加し、2つのグループに分かれて意見交換や情報交換を行いました。

(交流会の様子)


私の参加したグループでは、企業で社会貢献を手掛ける部署に所属されている方や社会福祉協議会の方、まちづくり推進団体のアドバイザーとして大阪市から派遣されている専門家の方、区役所職員の方などが参加され、自己紹介の後、つぎのような意見が交わされました。

・企業からの参加者A
企業として社会貢献のために、地域のまちづくり団体と連携して活動したいと考えているが、資金援助のみ要請されるなど取り組みを理解してもらえず壁を感じている。企業の持っている情報力を活かしてまちづくりに協力したい。

・まちづくり団体からの参加者A
まちづくり活動に企業を巻き込みたいと考えているがなかなか上手くいかない。

・まちづくり団体からの参加者B
地域内で活動している他のまちづくり団体との連携をしたい。その際には、それぞれができることを分担し合うことが大切だと考えている。
また、地域のまちづくりに興味がある人ならだれでも参加可能な “ワイワイガヤガヤ会議”を開催しているが、参加者が固定されて交流の輪が広がらないのが悩みだ。

・社会福祉協議会からの参加者
社会福祉協議会(以下、社協)でも、横断的にいろいろな分野で連携を図りたいと考えている。

・まちづくりコンサルタント
社協は色々なネットワークを持っているので、社協から働き掛けを行うと連携のきっかけをつくりやすいと思う。防災や安全・安心は誰もが興味がある分野なので、まちづくり団体や企業などと連携するひとつの切り口になると思う。また、子どもと一緒にビオトープをつくる等の取り組みも活動の輪を広げる手法の一つだ。

・企業からの参加者B
ゴミの減量や放置自転車問題などが大きな課題だと感じており、市民意識を向上させる必要があると考えている。


いろいろな意見が活発に交わされましたが、まちづくり団体同士や企業等との連携について多く話題に上がりました。
特に印象に残ったのは、企業の方から地域のまちづくり団体と連携して社会貢献活動を行いたいというご意見があった一方で、まちづくり団体の方から企業を活動に巻き込むことが出来なくて困っているというご意見が出たことでした。

このようなミスマッチを解消するための取り組み事例として、中央区役所の方から、中央区の社会福祉協議会がボランティア活動をしたい企業の窓口になることで、区で実施しているまちづくりイベントに協力してもらっている事例をご紹介して頂きました。

まちづくり団体にとって企業の情報を手に入れることは難しいと思いますし、企業にとってまちづくり団体の情報を手に入れることも難しいものだと思います。お話をお伺いして、地域での様々なまちづくり活動情報をとりまとめ、それぞれのニーズをつないでくれる窓口があると、このようなミスマッチの解消に繋がるのだと感じました。

中央区では社会福祉協議会がその役割を果たしつつあるとのことですが、このような取り組みが広がることが期待されます。

それぞれのグループの議論を報告し合った後は、コメンテーターである近畿大学総合社会学部の久教授による総括がありました。
その様子については次回更新時に御報告したいと思います。

まちづくり活動発表・交流会を開催しました(活動発表編)

2012年01月27日 | まちづくり活動発表・交流会
2012年1月21日(土)に「まちづくり活動発表・交流会」を開催しました。

(会場の様子)


まちづくり活動発表・交流会とは、以前に紹介した大阪市まちづくり活動支援制度により、大阪市の支援を受けて活動中のまちづくり推進団体が、支援を受けて策定したまちづくり構想や取り組み内容を発表するとともに、参加者同士が交流することで、まちづくり活動の魅力について考え、明日からのまちづくりに役立つ情報をお互いに交換する場です。

まちづくり活動発表・交流会は第1部の活動発表と第2部の交流会で構成されています。今回は、まちづくり推進団体による活動発表の様子をご紹介いたします。

はじめに、今年度に支援期間が終了した「西中島まちづくり委員会」、「野里まちづくりを推進する会」の2団体による、これまでの活動内容の報告と支援期間中に取りまとめたまちづくり構想の発表が行われ、その後、過去に支援を受けていた「北梅田まちづくり協議会」による近況報告が行われました。

「西中島まちづくり委員会」からは、環境の美化にむけた清掃活動や放置自転車対策、安全・安心な暮らしの実現に向けた防犯パトロールなど、まちの課題解決に向けた取り組みについてのご報告がありました。
特に放置自転車対策では成果をあげておられ、サイクルサポーターの配置、駐輪場の増設や1時間無料化などの取り組みにより、駅前の放置自転車が減ってきているそうです。

(西中島まちづくり委員会による発表)


今後は、大阪市からの支援を受けてまとめた、まちの将来像であるまちづくり構想の実現に向けて、居住者だけでなく従業者や通学者など、まちに関わる全てのひとたちを活動に巻き込んで行きたいとのことでした。

なお、「西中島まちづくり委員会」の活動は、このブログでも紹介していますので詳細はこちらの「西中島まちづくり委員の取り組み その1」「西中島まちづくり委員の取り組み その2」をご確認ください。

「野里まちづくりを推進する会」からは、歴史ガイドブック「のざと」の発刊やまち歩き、地蔵盆など地域のお祭りへの参加といった、まちの歴史や祭などの伝承文化を活かした取り組みについてのご報告がありました。
取り組みを継続していくために、地域に関わるみなさんでまちづくりの目的を共有するために「わいわいがやがや会議」という誰でも自由に参加できる話し合いの場を月1回開催されるなど、それぞれが“できること”をやって、協力し合う環境づくりに取り組んでいるとのことでした。

(野里まちづくりを推進する会による発表)


今後も野里の伝承文化を再確認し、先人達の知恵を学ぶことにより、地域のみなさんにまちへの愛着を持ってもらうことを目指して活動を継続したいとのことでした。

最後に「北梅田地区まちづくり協議会」からの近況報告がありました。この協議会は1980年に設立され、2010年には30周年記念総会を開催されるなど、長い期間にわたり、まちの安全・安心向上に向けた落書き消しや放置自転車対策、街灯へのバナー設置などの景観づくり、賑わいづくりを目的としたイベント開催などを継続して実施されているとのご報告がありました。

(北梅田地区まちづくり協議会による発表)


活動期間が長くなると問題となるのが世代交代ですが、新たなまちづくりの担い手を発掘するために、協議会の中に「鶴乃茶屋倶楽部」という若手が主体となった組織を発足し、まちの歴史にちなんだ「菜の花の散歩道」というイベントを実施されるなど、世代交代に向けた準備を進めておられるとのことでした。

続いて、今年度から新たにまちづくり推進団体として認定された「キタ歓楽街環境浄化推進協議会」、「なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会」、「久左衛門町及び三津寺町まちづくり協議会」が紹介された後、それぞれの団体の代表者の方から、現在のまちの状況や課題、今後の活動に向けた意気込みなどを語られました。

ご発表いただいた取り組みは、まちが抱える課題改善を目指したものや歴史を活かしたもの、にぎわいづくりを目指したものなどバラエティに富んでおり、まちづくりには様々なアプローチがあるのだと改めて感じさせられました。
また、居住者、事業者、従業者、通学者、来訪者など多くの方々がまちに関わっている場合が多く、居住者以外の方々をいかに巻き込んで行くかが大きな課題であることがわかりました。

このような状況を踏まえて、コメンテーターとしてご参加いただいた近畿大学総合社会学部の久教授から、以下のご講評をいただきました。

(久教授による講評の様子)


居住者、事業者、従業者、通学者などいろいろな人がいる地区は、それぞれの立場により思いが異なることが多いので、まちづくりを進めるのは難しい。しかし、そこをつないでいくことが大切だ。

JR茨木駅前地区でまちづくりのお手伝いをしている。この地区の商店街には4つの商店会があるのだが、これまではバラバラに活動をしてこられた。しかし、お客さんにとっては商店会が別々であることを意識する機会はない。そのことに気付かれたことをきっかけとして、4つの商店会が協力して一斉清掃を始められた。その後、協力関係が深まり、カレンダー作成や夏祭り開催等の販促活動も協力して実施されるようになった。

思いが異なるときには、できることからはじめていくことが大切。また、義務感でまちづくりをするのはつらいので、お互いの利益が一致するところを探すことも必要だ。

JR西大路駅前での放置自転車対策の事例がある。かつての駅前は、約1,300台の自転車が放置されていたが、地域の企業と2つの町会が協力しながら頻繁に撤去活動を行うことで改善されてきた。
企業が放置自転車の撤去活動に協力したのは、かつて就職活動に西大路を訪れた学生が、駅前の汚さに驚いて、こんなところに勤めるのは嫌だと帰ってしまったことがきっかけとなっている。企業にとって最寄りの駅前がきれいであることは、企業イメージの向上につながると気が付いたのである。

頑張ることでメリットになるのだと呼びかけることも、まちづくりへの参加者を増やすための一つの手段だ。


久教授のお話からは、まちづくりと企業のイメージアップの関係など、まちに関わる様々な方々を活動に巻き込んで行くためのヒントをいただきました。参加者のみなさんも熱心に聞いておられました。

第1部の活動発表が終了した後、傍聴者の方々も含めたみなさんで交流会を行いました。
その様子については次回更新時に御報告したいと思います。

「にんやか田邊」活動情報-パネル展と田辺大根イベントが開催されます

2012年01月20日 | まちづくり活動情報
2012年1月22日(日)、大阪市東住吉区でまちづくり活動を行う「にんやか田邊」によるイベントが開催されます。


「にんやか田邊」は、旧北田邊村と旧南田邊村の集落を中心とした「田邊」の地域で、歴史的な背景を大切にしたまちなみづくりを進めていくことを目的に設立されました。
大阪市HOPEゾーン事業を活用して、地域の歴史や文化などを活かしたまちなみ修景整備を進めるほか、地域の魅力を内外に知ってもらうために、まち歩きやパネル展示、まちなみづくり勉強会、広報紙の発行・配布など、活発な活動をされています。
活動の詳細は「にんやか田邊」のホームページやこのブログで紹介した「にんやか田邊(田邊HOPEゾーン協議会)の取組み~景観まちづくり~」をご覧ください。

今回開催されるのはパネル展のほか、地域の伝統野菜である田辺大根をテーマにしたイベントです。

パネル展では、メイン会場である旧須田時計店にて、1年の活動を振り返るパネル展示を実施されるとともに、田邊の魅力を再発見することができるショートムービーも披露されます。

田辺大根をテーマとしたイベントでは、メイン会場での田辺大根と特製田辺大根キムチの即売会、田辺駅周辺の飲食店にて田辺大根料理の提供や西田辺のいりふね温泉(西田辺交差点南東角少し入る)での田辺大根風呂といった催しが行われます。
田辺大根をロールケーキやお好み焼き、中国料理、カレー、カニあんかけ、おばんざい、和菓子、キムチなどで味わうことができるとのことです。(各店の案内はメイン会場にて行われるそうです)

この取り組みには、今年度の大阪市まちづくり担い手育成講座にて第1回講座のゲスト講師を務めていただく、「にんやか田邊」事務局長の吉村さんが深く関わっておられます。
地域資源の魅力を地域でさらに磨き上げることにより、発信していこうとする取り組みは、まちづくり活動をされている方にも、これからまちづくりを始めようとされている方にとっても、参考になるものだと思います。ご興味を持たれた方は、1月22日(日)に田辺地区へと足を運んでみてください。

なお、今年度の大阪市まちづくり担い手育成講座ではまだまだ受講者を募集しています。こちらのホームページから受講申し込みが出来ますので、みなさまのご参加をお待ちしています。

- 開催概要 -


○開催日時
2012年1月22日(日) 午後11時~

○メイン会場
旧須田時計店
大阪市東住吉区田辺1-4-5(地下鉄谷町線「田辺駅」改札出て右側すぐ)

○内容
・1年の活動を振り返るパネル展
・田邊の魅力再発見ショートムービー披露
・田辺大根、特製田辺大根キムチの即売会
・田辺駅周辺の飲食店での田辺大根料理提供
(飲食店の案内は当日のメイン会場で行われます)
・西田辺のいりふね温泉での田辺大根風呂

大阪市港区でエコドライブ講習会を開催しました

2012年01月17日 | まちづくり活動情報
財団法人大阪市都市工学情報センターが事務局を務めている環境にやさしい交通をすすめるプロジェクト検討会みなとでは、オリックスドライビングスクール弁天町様のご協力のもと、2012年1月13日(金)にエコドライブ講習会を開催しました。

このエコドライブ講習会は、実際にクルマを運転してエコドライブを体験・学習するという実践的な講習会です。当検討会では、平成18年度から継続して開催しており、燃費の改善を参加者のみなさんが実感できることから、とても好評を得ています。

今回のエコドライブ講習会には、港区内でエコドライブに関心のある13の企業から定員いっぱいの18名の方々に御参加いただきました。

講習会では、参加者のみなさんの普段の運転による燃費を計測するために、はじめに事前走行を行います。

(事前走行の様子)


事前走行での燃費計測が終わった後は、ドライビングスクールの講師の方からエコドライブのコツについて学びました。

(講習の様子)


講習で学んだエコドライブのコツは「エコドライブ10のすすめ」と言われる次の様なものです。
1.ふんわりアクセル「eスタート」
 最初の5秒で時速20km/hを目安に発進すると燃費が改善します。
2.加減速の少ない運転
 車間距離を保ち、速度を一定に保つようにします。
3.早めのアクセルオフ
 エンジンブレーキを積極的に使いましょう。
4.エアコンの使用を控えめに
 エアコンを使用する際は、冷やし過ぎに注意しましょう。
5.アイドリングストップ
 5秒以上停車する時にはエンジンを切ると燃料の節約になります。
6.暖気運転は適切に
 現在販売されているガソリン乗用車には暖気不要です。
7.道路交通情報の活用
 道路交通情報をチェックして渋滞を避ければ燃料と時間の節約になります。
8.タイヤの空気圧をこまめにチェック
 タイヤの空気圧が適正値より下がると、燃費が悪くなります。
9.不要な荷物は積まずに走行
 燃費は荷物に敏感です。荷物が軽くなれば燃費も良くなります。
10.駐車場所に注意
 渋滞の原因となる違法駐車はやめましょう。


エコドライブについて学んだあとは、学んだ知識を活かして、事前走行と同じコースを再び走行して燃費を計測します。

(車に取り付けた燃費計)


その後、事前走行と燃費の比較を行います。データを集計した診断書をお渡して、走行に同乗していただいたインストラクターの方から、それぞれの運転について解説していただきました。

(インストラクターによる解説の様子)

(エコドライブ講習 診断書)


みなささんとても真剣に聞いておられ、ちょっとした工夫で燃費が良くなることを実感されていました。

エコドライブは、環境にやさしいことはもちろんですが、燃料費の節約とともに、車間距離の確保や急加速のない安全運転にもつながりますので、是非エコドライブを実践してみてください。

なお、エコドライブ講習会の休憩時間を利用して、大阪市環境局が所有している電気自動車の試乗会も実施しました。

(電気自動車)


多くの方に試乗して頂き、とても好評でした。エコカーへの関心が高まるきっかけになったと思います。

御堂筋Talkin’About inアイ・スポット「大阪リ・デザイン計画」の御案内

2012年01月13日 | 御堂筋Talkin'About
2012年1月23日(月)に、御堂筋odonaの2階にあるまちづくりの情報発信施設「アイ・スポット」において、御堂筋Talkin’About inアイ・スポット「大阪リ・デザイン計画」が開催されます。


御堂筋Talkin’Aboutとは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集まり語り合う“サロン”です。

2011年12月21日(水)には「大阪古地図探訪」をテーマに開催されています。その時の様子はこのブログでも紹介しています。詳しくは下記のページをご覧ください。

御堂筋Talkin’About inアイ・スポット「大阪古地図探訪」レポート

今回のテーマは「大阪リ・デザイン計画」です。

企業競争力の強化、まちづくりなど、デザインの力は多様な側面から注目されていますが、デザイナーの持つ創造性が経済や文化、地域活性化に活かされるためには、企業や行政の連携の形をうまくデザインする必要があります。
今回は、大阪から素晴らしいデザインを次々に生み出すためのシクミについて、参加者のみなさんとともに考えます。

この場での交流がきっかけとなって、新しいネットワークやアイディアが生まれるかもしれません。ご興味のある方は是非アイ・スポットに足を運んで下さい。

概要は下記の通りです。

日 時:2012年1月23日(月)午後7時~午後9時

会 場:アイ・スポット(大阪市中央区今橋4-1-1 淀屋橋odona 2階)
    ↓場所は下記をご覧ください。
    http://www.city.osaka.lg.jp/keikakuchosei/page/0000018184.html

話題提供:『co-design』プロデュース塾塾生
ナビゲーター:生駒 伸夫(生駒ビルヂングオーナー)
小川 清(平岡珈琲店店主)
山納 洋(大阪ガス)

参加費は無料です。事前に申し込みの必要はありませんが、定員は30名です。(先着順)受付は当日の午後6時30分からになります。