大阪のまちづくりぶろぐ

大阪でまちづくり活動をおこなっているみなさんの情報発信や交流を行うためのブログです。

大植英次プロデュース「大阪クラシック~街にあふれる音楽~」が開催されます!

2012年08月31日 | イベント
 平成18年度からはじまって今年で7年目を迎える「大阪クラシック」。今回は9月2日(日)から9月8日(土)の1週間、御堂筋や中之島界隈のオフィスビルやカフェ、ホテル、音楽ホールにて開催されます。

(チラシの画像)

 「大阪クラシック」とは、大阪フィルハーモニー交響楽団の当時音楽監督であった大植英次氏の「大阪の街を音楽で溢れさせたい」という提案を大阪市と大阪フィルが事業化した催事です。「クラシックはホールで聴くもの」という概念を破り、オーケストラ(アンサンブル)が街に出かけて、オフィスビルのエントランスやホテルのロビー、公共施設等さまざまな場所で演奏するにあたり、多くの企業・団体の支援・協力を得ながら、継続し、また発展してきています。
 7回目となる今回は、大阪フィルハーモニー交響楽団に加え、関西フィルハーモニー管弦楽団、大阪交響楽団、日本センチュリー交響楽団、相愛オーケストラが新たに参加。また、公演回数が昨年の83公演から90公演に増え、普段クラシックに触れる機会の少ない親子連れ向けの公演も開催されます。観光施設の割引もあり、今までになく充実した魅力ある内容となっています。
 朝から晩まで1日中御堂筋に音楽があふれる、そんな初秋のひとときをお過ごしになりませんか。


○大阪クラシックの概要
期 間
平成24年9月2日(日)~9月8日(土)の 7日間

場 所
御堂筋や中之島界隈のオフィスビルやホテル、カフェなど全26箇所・28会場
主 催
大阪クラシック実行委員会
・大阪市
http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000176456.html
・公益社団法人 大阪フィルハーモニー協会
http://www.osaka-phil.com/oc2012/
・御堂筋まちづくりネットワーク
http://www.midosuji.biz/news/2012/2012_09_02.html

港区築港エリアを歩いてきました!(2)~都市景観資源探訪その8~

2012年08月28日 | 都市景観資源
 前回に引き続き港区築港エリアを紹介します。

○天満屋ビル
 地下鉄の中央線をコスモスクエア方面へ乗っているとトンネルに入る前に見えるレトロな外観のビルです。1936(昭和11)年に建築されたビルで、アールを強調した外観と丸窓やスクラッチタイルを用いたデザインが印象的です。現在は飲食店等で利用されてます。入口に大きな段差があるのは1950(昭和25)年に周辺道路が嵩上げされたためです。そのため、1階部分が半地下となり、ビルの入口が2階になってしまったという歴史があります。また、隣接する商船三井ビルも軒線などの水平ラインや外壁タイルの色などが良い感じに調和しています。建物全体の写真を撮るポイントがないのが残念ですが、是非とも後世に残したい建物です。

(天満屋ビル/右に見えるのが商船三井ビル)

(天満屋ビル/見上げ)


○天保山渡船場
 
天保山公園(山頂付近)に渡船場はあります。船に乗ると安治川を渡り、桜島(USJ)方面へ行けます。通常は1時間に2便、ピーク時は4便往復しており、料金は無料です。
 私の乗船したときは、近所に住んでいると思われる普段着姿の乗客を中心に自転車に乗って往来していました。船からは近くの観覧車や天保山の観光施設、弁天町のタワーはもちろん、遠くに梅田・中之島のビル群が見えます。暑い日でしたが、海風が大変気持よく感じられました。

(天保山渡船場)

(渡船中)

(船からの景色/遠くに梅田・中之島のビル群)

(桜島側の渡船場)

○おわりに
 
港区のベイエリアと言えば天保山の海遊館や観覧車が有名ですが、周辺には今回紹介した場所のほかにもさまざまな探訪スポットが隠れていると思います。天保山に来た際には、いつもより少し足を延ばし、まちあるきを通じて新しい魅力探しに挑戦してみてはいかがでしょうか?


○今回紹介した都市景観資源
所在地
・天満屋ビル
大阪市港区海岸通1丁目5番28号

地 図

(※)都市景観資源について
大阪市では景観的に優れた、新しい建物や歴史的建造物、橋や樹木等を「都市景観資源」として登録しており、現在、162件が登録されています。「大阪のまちづくりぶろぐ」では「都市景観資源」を取り上げ、大阪の魅力を紹介していきます。詳しくはHPをご覧ください。

港区築港エリアを歩いてきました!(1)~都市景観資源探訪その7~

2012年08月24日 | 都市景観資源
 先日、前回のブログでも紹介した「交通便利マップみなと」を片手に歩いてきました。コースは大阪港駅を出発し、赤レンガ倉庫から順番に主に海沿いを歩いて巡るルートです。

○港住吉神社
 住吉大社の境外末社として、1842(天保13)年に建てられました、当時は天保山上にあったようですが、1917(大正6)年、現在地に移転しました。神社の周囲は緑に覆われ、落ち着いたたたずまいとなっています。
(港住吉神社)

○大阪市築港赤レンガ倉庫
 築港赤レンガ倉庫は、1923(大正12)年に住友倉庫によって建設された建物で現在は耐震上の理由により、閉鎖されています。隣接して「海岸通ギャラリー・CASO」と親水広場があります。ギャラリーでは現代美術を中心に展覧会などが催されています。また、広場は港の風景が一望できる場所となっており、地元のお店やギャラリーなどが中心となった「築光キャンドルナイト」が開催されるなど、にぎわい空間として活用されています。レンガ倉庫の再生整備を含めたさらなる活性化への取り組みを期待したいところです。

(赤レンガ倉庫)

(親水空間)

○中央突堤(ダイヤモンドポイント)
 
中央突堤の一番西端に「ダイヤモンドポイント 大阪港で夕陽が一番美しい場所」と書かれた銘板があります。ダイヤモンドポイントまではやや歩きますが、前方には視界を遮るものがない絶好の眺望スポットとなっています。私が訪れたのは昼間でしたが、夕陽の美しさが想像されます。

(ダイヤモンドポイントからの景色)

(ダイヤモンドポイントの銘板)

○港大橋
 
港大橋は築港周辺を歩いていると、どこからでも見つけられます。圧倒的なスケール感と赤く塗られた鉄骨の存在感が大阪港のランドマークとなっています。港大橋は1974(昭和49)年に完成したトラス橋の一種で、中央径間510mは日本最長です。ちなみに今年2月開通し、話題となっていた東京ゲートブリッジの中央径間は440mですので、港大橋の大きさに改めて気付かされます。

(港大橋)

○今回紹介した都市景観資源
所在地
・大阪市築港赤レンガ倉庫
大阪市港区海岸通2丁目6番
・港大橋
大阪市港区海岸通3丁目

地 図


(※)都市景観資源について
大阪市では景観的に優れた、新しい建物や歴史的建造物、橋や樹木等を「都市景観資源」として登録しており、現在、162件が登録されています。「大阪のまちづくりぶろぐ」では「都市景観資源」を取り上げ、大阪の魅力を紹介していきます。詳しくはHPをご覧ください。


平成24年度版「交通便利マップみなと」を配布しています!

2012年08月21日 | その他
 大阪市と(財)大阪市都市工学情報センターが事務局を務めている「環境にやさしい交通をすすめるプロジェクト」検討会(大阪市港区)では、今年度版の「交通便利マップみなと」を作成しました。

(マップの表紙)

 検討会の目的はその名の通り、大阪市港区にお住まいのみなさまやお勤めのみなさまに環境にやさしい交通行動を実践してもらうというものです。検討会の詳細については環境にやさしい交通をすすめるプロジェクトのホームページをご覧ください。

 検討会では平成18年度より毎年「交通便利マップみなと」を発行し、港区民のみなさまを中心に配布しています。

(マップの中身(表))

(マップに中身(裏))

 「交通便利マップみなと」には、港区内の公共交通機関(バス、電車、渡船の路線図や路線図)や公共施設、観光スポット、港区内の都市景観資源の情報をはじめ、環境にやさしいクルマの使い方やエコ通勤をすすめる啓発情報(自宅や職場の最寄りのバス停時刻表の作成など)、高速道路についての情報(クルマを利用する際、高速道路を上手に使うことで環境にやさしい交通を実践できます)、駅周辺の駐輪場情報や自転車マナー向上の呼びかけといった情報を掲載しています。
 「交通便利マップみなと」は港区内の公共交通施設や区役所などの公共施設でも配布していますし、環境にやさしい交通をすすめるプロジェクトのホームページからもダウンロードできますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。(配布版とダウンロード版は一部レイアウトが異なります)
 「環境にやさしい交通の普及」という多くの人が共感できる目的を掲げることで、地域の事業者、港区や大阪市などの行政機関、大阪大学などの教育機関と連携した活動につながっており、「交通便利マップみなと」の作成にあたっては、阪神高速道路(株)様にご協賛いただくことができました。
 この検討会では、「交通便利マップみなと」の作成のほか、平成18年度からさまざまな活動に取り組んでおり、エコドライブ講習会や小学校で「フードマイレージ」(※)を扱った「買い物ゲーム」などを行ってきましたが、「環境にやさしい交通の普及」のためには持続的な取り組みが大切となります。今年度の活動についてもこのブログでも紹介していきたいと思います。

(※)「フードマイレージ」とは食べ物の輸送によって発生する地球温暖化ガス(CO2)の排出量のことです。「輸送距離×食べ物の量」で算出します。生産地と食卓の距離が遠くなるほど輸送時CO2や大気汚染物質がたくさん排出され、環境に悪影響を及ぼすことになります。

ほたるまちに行ってきました!~都市景観探訪その6~

2012年08月17日 | 都市景観資源
 前回のブログで「PIECE OF PEACE」を紹介しましたが、会場となっている堂島リバーフォーラムがあるほたるまちを見てきました。
ほたるまちは堂島川沿い、中之島の対岸に位置しており、JR新福島駅・阪神福島駅・京阪中之島駅からそれぞれ徒歩3分の場所にあります。阪大病院跡地の再開発プロジェクトとして整備が進められ、「水都・大阪」再生をテーマに「文化・情報」、「にぎわい」、「居住」機能を備え、2008年5月に誕生しました。

(ほたるまち全景)

 「文化・情報」機能としては、朝日放送と堂島リバーフォーラム(多目的ホール)があり、朝日放送に併設するABCホールとあわせて、さまざまな催しが開かれています。また、堂島リバーフォーラムには慶應大阪リバーサイドキャンパス、大阪芸術大学ほたるまちキャンパスが設置されています。

(左手は朝日放送、右手が堂島リバーフォーラム)

 「にぎわい」機能である堂島クロスウォークはスーパーや飲食、フィットネス等サービス施設など周辺住民のための生活利便施設が中心となっていますが、カフェやレストランは、川沿いの散策途中の休憩の場としても利用できます。
 また、「居住」機能として超高層分譲マンションと賃貸マンションがあり、いずれも堂島川が一望できます。

(建物に囲われた中庭、中央には水景)

 街区の真ん中には施設に囲われた広場があります。周辺道路から広場を介して堂島川へ抜けるルートがあり、堂島川へのアプローチが重視されています。また、いずれの施設からも景色のよい眺めとなっています。

(朝日放送前のデッキ/空間堂島川方面を眺める)

 周辺の川沿いには遊歩道と船着き場もあり、水辺空間として整備されています。また、中津藩蔵屋敷跡、福沢諭吉誕生地とわかる記念碑があり、この街区の歴史も感じられます。ほたるまちは街区開発の優良なひとつのモデルとして都市景観資源に登録されました。

(遊歩道と船着き場)

(中津藩蔵屋敷跡の碑)

(福沢諭吉誕生地の碑)

○ほたるまちの概要
所在地
大阪市福島区福島1丁目1番
地 図
(※)都市景観資源について
大阪市では景観的に優れた、新しい建物や歴史的建造物、橋や樹木等を「都市景観資源」として登録しており、現在、162件が登録されています。「大阪のまちづくりぶろぐ」では「都市景観資源」を取り上げ、大阪の魅力を紹介していきます。詳しくはHPをご覧ください。