2012年2月20日に行われた御堂筋Talkin’About inアイ・スポット「大阪の観光魅力を考える」に参加してきました。
(会場の様子)
御堂筋Talkin’Aboutとは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集まり語り合う“サロン”です。今回のテーマは「大阪の観光魅力を考える」でした。
今回の参加者は28名。観光ガイドをされている方、大阪でゲストハウスを運営されている方、コミュニティツアーである「大阪旅めがね」でガイドをされている方など、観光業界に携わる方々も多く参加されていましたが、このテーマに興味のある業界外の方も多く参加されており、大阪を活性化させるためには、観光が大切なテーマだということを感じました。
はじめに、英語通訳案内士として海外からの観光客の大阪案内をされている、平須賀玲子さんと上田真由美さんが話題提供者として登場され、
(話題提供者の平須賀さんと上田さん)
○ 大阪を訪れる外国人観光客の現状
○ 外国人観光客が感じている大阪の魅力や実際に何処を案内しているのか?
○ 大阪を観光で盛り上げるには何が必要か?
話題提供者のお話が終わった後は、観光で大阪を活性化するためにはどうするべきかについて、参加者も交えて意見交換を行いました。
参加者からは、
などなど、とても多くの様々な意見が出され、改めて観光に対する関心の高さを感じました。みなさんのお話をお伺いして印象に残ったのは「個人レベルでも外国人観光客と交流することが大切」というお話でした。
わたしは、大阪市都市工学情報センターでの業務を通じて、まちをよく知る人からまちの歴史やご自身の体験を交えたお話をお聞きしながら、まち歩きをする機会が多くあります。すると、何でもないようなまちに見えても、そういった方々との交流を通じて、とても楽しい体験ができることにいつも驚かされています。
また、私自身が旅行した時のことを思い返してみても、地元の方からガイドブックに載っていないような飲食店などを教えてもらったことや、ちょっとした交流があった記憶は、名所を巡ったことよりも良い旅の思い出になっていることに気付きます。
旅の楽しみの多くは、旅先での人との交流を通じて得られるのではないかと感じます。
これから大阪が観光地として選ばれるためには、大阪にいるみなさんが観光客との交流を意識するとともに、交流を通じて大阪の魅力を伝えるために、それぞれが自分の住むまちを良く知り、“わがまち自慢”をできるようになることが大切なのではないでしょうか。
このような身近な取り組みがきっかけとなり、世界に発信できる大阪の魅力が磨かれていくとともに、地域への愛着が増して、住みよいまちの実現にも繋がると思います。
前述の通り、御堂筋Talkin’Aboutには様々な方々が参加されており、人と人を繋げるサロンとしての魅力も十分に発揮されています。みなさんもぜひご参加下さい。
次回の御堂筋Talkin’About in アイ・スポットは「大阪のタニマチ」をテーマにして、3月21日(水)に開催される予定です。詳細につきましてはわかり次第このブログでもご案内いたします。
(会場の様子)
御堂筋Talkin’Aboutとは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集まり語り合う“サロン”です。今回のテーマは「大阪の観光魅力を考える」でした。
今回の参加者は28名。観光ガイドをされている方、大阪でゲストハウスを運営されている方、コミュニティツアーである「大阪旅めがね」でガイドをされている方など、観光業界に携わる方々も多く参加されていましたが、このテーマに興味のある業界外の方も多く参加されており、大阪を活性化させるためには、観光が大切なテーマだということを感じました。
はじめに、英語通訳案内士として海外からの観光客の大阪案内をされている、平須賀玲子さんと上田真由美さんが話題提供者として登場され、
○ 大阪を訪れる外国人観光客の現状
○ 外国人観光客が感じている大阪の魅力や実際に何処を案内しているのか?
○ 大阪を観光で盛り上げるには何が必要か?
について、つぎのようなお話をされました。(お二人のお話をまとめて要約しています)○ 外国人観光客が感じている大阪の魅力や実際に何処を案内しているのか?
○ 大阪を観光で盛り上げるには何が必要か?
(話題提供者の平須賀さんと上田さん)
○ 大阪を訪れる外国人観光客の現状
昨年の東日本大震災の影響により、訪日外国人は激減したが、現在では少しずつ回復している。大阪を訪れる外国人の内訳は、約1/4が韓国、約1/4が中国、約1/4が香港・台湾などのその他アジア諸国、残りの約1/4がアメリカやヨーロッパなどの国々ですが、最近は20~30代の中国人女性が増えており、彼女たちが好む旅行商品や観光案内が必要になると感じている。
○ 外国人観光客が感じている大阪の魅力や実際に何処を案内しているのか?
訪日外国人が日本に期待していることの第1位は食事、2位は買い物、3位は温泉、4位は自然景観や田園、5位は名所・旧跡。特に食事への期待は、過半数の人が抱いており、くいだおれのまちである大阪には大きなポテンシャルがある。大阪で人気のスポットは、もちろん大阪城だが、アジアの方は高いところを好まれるので、梅田スカイビルも人気がある。ただ、梅田スカイビルへのアクセスの悪さには困っている。アクセスのしやすさも観光では重要な要素だ。なお、アジア人はお寺に興味がなく、食と買い物に関心があり、心斎橋の100円ショップやユニクロ、道具屋筋などを案内すると喜ばれる。
○ 大阪を観光で盛り上げるには何が必要か?
能楽や落語など伝統文化を体験できる場所や大阪の工芸品である河内木綿や天満切子などに気軽に触れることが出来る環境づくりが必要だ。日本の伝統文化や歴史を体験できる施設が集約したテーマパークがあると良い。また、MICEやエコ、グリーン、文化、医療、スポーツなど、これから伸びていく観光コンテンツを官民が協力して育成する必要性も感じている。
大阪の魅力は人。人を中心とした体験を提供するべきだ。また、大阪らしい水辺景観を楽しめる場所や移動手段を手軽に利用できる環境づくりも必要だと思う。
大阪の魅力は人。人を中心とした体験を提供するべきだ。また、大阪らしい水辺景観を楽しめる場所や移動手段を手軽に利用できる環境づくりも必要だと思う。
話題提供者のお話が終わった後は、観光で大阪を活性化するためにはどうするべきかについて、参加者も交えて意見交換を行いました。
参加者からは、
・食と人が大阪のアピールポイント
・個人レベルでも外国人観光客と交流することが大切
例えば、日本酒の飲める居酒屋を案内するなど、貢献できることはある
・大阪にある歴史的建造物をもっと観光に活用するべき
・水の都として、実際に水辺を楽しめる場所をもっとつくるべき
・日本の自然や空の美しさは、アジアからの観光客にとって魅力なので活用すべき
・地元にとっては当たり前のことも、海外からの観光客にとっては魅力がある
・住民が自分の住むまちをもっと知り、案内出来るくらいになるべき
・外国人観光客に向けたマップや案内板などの充実を図るべきだ
・行政も民間も、もっと海外からの観光客を受け入れる体制をつくるべきである
例えば、電車のアナウンスでの対応や深夜まで対応する観光案内所を設置するなど
・買い物を通じて大阪でお金を落としてもらうことが必要
・大阪の職人技を活かした“大阪ブランド”をつくるべき
・町工場や商店街などのツアーをつくると面白いのでは?
・関西は観光振興のとりくみについてもっと連動するべきだ
・観光ガイドの認知度を向上させる必要がある
・個人レベルでも外国人観光客と交流することが大切
例えば、日本酒の飲める居酒屋を案内するなど、貢献できることはある
・大阪にある歴史的建造物をもっと観光に活用するべき
・水の都として、実際に水辺を楽しめる場所をもっとつくるべき
・日本の自然や空の美しさは、アジアからの観光客にとって魅力なので活用すべき
・地元にとっては当たり前のことも、海外からの観光客にとっては魅力がある
・住民が自分の住むまちをもっと知り、案内出来るくらいになるべき
・外国人観光客に向けたマップや案内板などの充実を図るべきだ
・行政も民間も、もっと海外からの観光客を受け入れる体制をつくるべきである
例えば、電車のアナウンスでの対応や深夜まで対応する観光案内所を設置するなど
・買い物を通じて大阪でお金を落としてもらうことが必要
・大阪の職人技を活かした“大阪ブランド”をつくるべき
・町工場や商店街などのツアーをつくると面白いのでは?
・関西は観光振興のとりくみについてもっと連動するべきだ
・観光ガイドの認知度を向上させる必要がある
などなど、とても多くの様々な意見が出され、改めて観光に対する関心の高さを感じました。みなさんのお話をお伺いして印象に残ったのは「個人レベルでも外国人観光客と交流することが大切」というお話でした。
わたしは、大阪市都市工学情報センターでの業務を通じて、まちをよく知る人からまちの歴史やご自身の体験を交えたお話をお聞きしながら、まち歩きをする機会が多くあります。すると、何でもないようなまちに見えても、そういった方々との交流を通じて、とても楽しい体験ができることにいつも驚かされています。
また、私自身が旅行した時のことを思い返してみても、地元の方からガイドブックに載っていないような飲食店などを教えてもらったことや、ちょっとした交流があった記憶は、名所を巡ったことよりも良い旅の思い出になっていることに気付きます。
旅の楽しみの多くは、旅先での人との交流を通じて得られるのではないかと感じます。
これから大阪が観光地として選ばれるためには、大阪にいるみなさんが観光客との交流を意識するとともに、交流を通じて大阪の魅力を伝えるために、それぞれが自分の住むまちを良く知り、“わがまち自慢”をできるようになることが大切なのではないでしょうか。
このような身近な取り組みがきっかけとなり、世界に発信できる大阪の魅力が磨かれていくとともに、地域への愛着が増して、住みよいまちの実現にも繋がると思います。
前述の通り、御堂筋Talkin’Aboutには様々な方々が参加されており、人と人を繋げるサロンとしての魅力も十分に発揮されています。みなさんもぜひご参加下さい。
次回の御堂筋Talkin’About in アイ・スポットは「大阪のタニマチ」をテーマにして、3月21日(水)に開催される予定です。詳細につきましてはわかり次第このブログでもご案内いたします。