日本の食文化・和食が世界無形文化遺産に認定。食文化に深く根ざした伝統料理の大切な麹は「国菌」に定められています。

日本の誇る和食「WASHOKU」の美味しさとヘルシーは世界で高く評価され麹の不思議な料理力を世界に向けて情報発信します。

大腸がん予防に「ニンニク」

2013年09月14日 | ビオキッチン京都

『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>大腸がん予防に「ニンニク

 医食同源という言葉があるように、「食物」と「健康」は切っても切り離せないもの。そこで今回のORICON STYLEと朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』

■近年急増している「大腸がん」

 同番組では、現役の医師たちに「医学的に本当に効果のある食品は何ですか?」という緊急アンケートを実施。さまざまな食品が挙がるなか、予防医学、皮膚科、呼吸器内科の3つの診療科の医師が太鼓判を押したのは「ニンニク」だった。ニンニクといえば「滋養強壮」「疲労回復」「夏バテ防止」など様々な効果が巷では言われているが、その本当の医学的効果とは?

 予防疫学を専門とする松尾恵太郎先生(九州大学大学院 医学研究院 予防医学分野 教授)に話を伺ったところ「ニンニクは、大腸がん予防に効果があるという報告がされています」とのこと。現在、日本人の死因第1位となっている「がん」(厚生労働省「平成23年人口動態統計」より)。中でも大腸がんは、男性で3位、女性で1位と近年亡くなる方が急増しているという。大腸がんができる原因はまだ解明されていないが、加齢やストレス、喫煙などの生活習慣によってできる大腸ポリープ(良性腫瘍)が関係していることはわかっている。実はこの良性の大腸ポリープが、何らかの原因で突如悪性化し大腸がんへと変貌することがあるのだという。

■ニンニクにだけ含まれる物質「S-アリルシステイン」が鍵


 これまでニンニクの大腸がん予防効果が認められた医学論文は100編以上にのぼるという。では、どのような成分が大腸がん予防に直結しているのか?石川秀樹先生(京都府立医科大学 特任教授)に伺うと、ニンニクに含まれる成分の中に“S-アリルシステイン”があり、弱っているNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を正常に戻す働きがあるという。このNK細胞はがん細胞をはじめとする体内の危険な悪者を見つけると、攻撃、退治してくれる言わば“体内のパトロール隊”。このNK細胞が働きすぎて弱ったときに助け舟を出すのがS―アリルシステインであり、同物質は今のところニンニクにしか含まれていないことがわかっている。

 同番組では、ニンニクの生産量日本一の青森県に注目し、そのなかでも最多生産を誇る十和田市を訪問。ニンニク農家の方々10名(大腸がん発症リスクが高くなるといわれている50代~60代の男女)に大腸の内視鏡検査を実施した。結果、大腸ポリープはわずか2個(50代~60代の日本人、10人あたりの平均7個)もちろん大腸がんも無し。食生活をみていくと、毎日1玉のニンニクを摂取している家庭もあった。

■S-アリルシステインを効率よく摂取する方法

 大腸が健康なニンニク農家さんを調査したところ、ニンニクをたくさん食べていることに加えて、熟成されたニンニクでS-アリルシステインを効率よく摂取していることがわかった。順天堂大学医学部附属練馬病院・栄養科係長の高橋徳江先生と家庭料理研究家の奥薗壽子氏は、家庭でも手軽に摂取できる調味料として『ニンニク塩麹』(※1)を考案している。

 ニンニクは熟成させることでS-アリルシステインの含有量が増えていくことがわかっており、ニンニク塩麹は通常の生ニンニクに比べ、たった一晩で2.7倍に増加。サラダや刺身、焼き物などに使えば香ばしさが食欲をそそる万能調味料となる。残暑厳しいいまこそ、うまくニンニクを取り入れて健康体をキープしよう。

食で健康「がん予防の食事」

2013年09月14日 | ビオキッチン京都

食で健康「がん予防の食事」

(NHKきょうの健康)
日本人の死因第1位のがん。実は、毎日の食事を見直すことでリスクを減らすことが可能だ。医学的に証明されたがん予防の食事のポイントと、それを踏まえた料理を紹介する。

1.がんのリスクと生活習慣
 がんは老化現象の1つであるため、完全に予防することは困難です。
しかし、食事を中心とした生活習慣の改善により、リスクを減らすことはできます。

たとえば、禁煙や節酒を心がけることで、肺がんや大腸がんなどのリスクを下げることができます。
適度な運動をし、太り過ぎややせ過ぎに注意することもがん予防に役立ちます。

食事では、「野菜と果物をしっかりとる(野菜350g・果物50~100g以上)」「塩分や塩蔵食品は控えめにする」
「赤肉、加工肉のとり過ぎに注意する」という3つのポイントを押さえて、さまざまな食材を使いバランスのよい食事をとることが大切です。

また、熱すぎる飲食物は口腔や食道の粘膜を傷つけます。ある程度冷まして、熱すぎない温度で食べるようにしましょう。

2.がん予防のポイントを押さえた 夏野菜たっぷりレシピ

●焼きピーマンのあえ物
(1人分 エネルギー量83kcal/塩分量0.8g)

材料(2人分)/分量
・ピーマン(一口大に切る)・・・60g
・パプリカ(赤・黄/一口大に切る)・・・各50g
・ねぎ(斜め切り)・・・1本分
・赤とうがらし(種をとる)・・・2本
・アボカド(粗みじん切り)・・・1/4コ分

・しょうが(薄切り)・・・少々
・砂糖・・・小さじ1/3
・酢・・・大さじ1・1/2
・しょうゆ・・・大さじ1/2
・こしょう・・・少々

<作り方>
(1)フライパンに油をひかず、ピーマンとパプリカを入れて焼く。表面に焦げ目がついたら取り出す。
(2)ねぎと赤とうがらしも同様に、油をひかずに軽く焼く。赤とうがらしは火からおろしたあと、冷めてから手で小さくちぎる。
(3)ボウルに1を入れ、2とアボカドを加え、Aを加えてよくあえる。

●やわらか豚肉とゴーヤの卵炒め
(1人分 エネルギー量339kcal/塩分量1.6g)

材料(2人分)
 /分量
 ・豚ロース肉(薄切り/一口大に切る)・・・90g
 ・ゴーヤ(薄切り)・・・1/4本分(100g)
 ・ねぎ(斜め薄切り)・・・1/2本分
 ・しょうが(薄切り)・・・少々
 ・卵・・・2コ
 ・かたくり粉・・・小さじ2
 ・サラダ油・・・大さじ1

 ・塩・・・2つまみ
 ・紹興酒・・・大さじ2
 ・水・・・大さじ2

 ・オイスターソース・・・小さじ2
 ・こしょう・・・少々

<作り方>
 (1)ボウルに豚ロース肉を入れてAをもみ込み、かたくり粉をまぶしてサッとゆで、氷水で締める。
 (2)ゴーヤ、ねぎ、しょうがは油をひかずにフライパンで焼いて取り出す。
 (3)サラダ油をひいたフライパンに溶いた卵を入れ、卵がまだ少しやわらかいうちに2を加えて炒める。
  さらに、1とBを加えてさっと混ぜる。

レシピ作成:中国料理店 総料理長 菰田 欣也(こもだ・きんや)