ゆんたく日記

ドラマ、映画、旅行等々…自己満足で好きなこと書いていきます。

「自由戀愛」

2006-12-10 20:47:26 | 映画
story
大正初期の東京。天真爛漫な明子(長谷川京子)と聡明で控えめな清子(木村佳乃)は、女学校の同級生として明るい未来への希望を胸に青春を謳歌していた。それから数年後、磐井商会の次男・磐井優一郎(豊川悦司)の妻となり、何不自由ない生活を送る明子。ある日彼女は、清子が嫁ぎ先の家を飛び出し、離縁したことを知る。清子を不憫に思った明子は、翌日清子の実家を訪れ、優一郎の会社で働けるよう取り計らったことを告げる。しかし、明子の無邪気な同情心は、清子の心を深く傷つける。そんな中、面接の席で顔を合わせた清子と優一郎は、一瞬にして惹かれ合ってしまうのだった…。

大正時代に女の人が男の人に負けないようにと自立し始めた頃の話です 社会での自立とともに、結婚に関しても、それまではお見合いが当たり前だったけど、この頃から、自由恋愛で結婚することが素敵だという風潮になってきたそうです 物語はとても単純だけど、今の時代で考えたら恐い展開です ネタバレですが、流れを簡単に説明すると、お金持ちの男性に嫁いだ女性が、かつて同級生だった女性に夫を奪われてしまい、今度は自分が元夫の愛人になる。という感じです。ざっくりしすぎましたがわかりますますかね ま、つまりはドロドロの愛憎劇ですね 
トヨエツがどちらの女性も均等に愛するんですからあきれます「どちらかがいなくなれば僕は壊れてしまう。。」とかはっきり言うんですよ 今の時代だったら即効捨てられるでしょうけど、この頃の女性は許容が広いというか、それでも愛し続けるんですよね。確かにトヨエツが演じれば素敵な男性なんでわからない気もしないでもないけど(笑)それでも2人の女性は一度は傷ついてボロボロになるんですから男性は罪です。その傷つき方がすごくって、ハセキョーはお嬢様で華やかでいっつもニコニコしている可愛い奥さんだったんですけど、夫の浮気を知って半狂乱みたくなって、髪はボサボサ、顔は青白くって、まさに怪演しておりました 佳乃ちゃんも、普段とは違って大人しい役で真顔で淡々と喋るんですけど、不意に不敵な笑みを見せる感じが恐かった どっちも素が美しすぎるんで、壊れた時はとことん恐いんですよ。。 
映像はとても綺麗でした 洋館で、明子に優一郎が靴をはかせるシーンはすごくキラキラしてました あとは、大正時代ということで、洋服が前半は和服、後半は洋服と変化するんですけど、これまた着こなす女優2人が綺麗だから見とれちゃいますよ 
DVDの特典映像で、出演者のインタビューが流れるんですけど、ま、ハセキョー、トヨエツは役とそんなに変わらないんですけど、佳乃ちゃんが、全然違うから面白い さっきも書いたように清子という役は静かで大人しいんですけど、木村佳乃の素といえばハキハキして元気でなんだか楽しそうで、インタビューの声も大きくて慌しくしゃべるんですよね 「ちょっと落ち着け!」と言いたくなる。笑 本人曰く「いつもは明子役でオファーが来る」ということで、その通りだなぁと 違った一面がこの映画で見れるんではないかと思います
最終的には2人共、男性に頼らない自立した女性になります ハセキョーがインタビューで言ってましたが、この時代を生きた女性がいるから私たちがいるんですよね。現代の女性の社会進出の基盤がこの時代にあるような気がします。また、それまではおめかけさんがいて当たり前なんて、きっと女性にとっては辛い時代だったろうなぁとも思います そんな時代を乗り越えてくれて感謝感謝ですね


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