エッセイ -日々雑感-

つれづれなるままにひくらしこころにうつりゆくよしなしことをそこはかとなくかきつくればあやしゅうこそものぐるほしけれ

  百花繚乱大相撲と栃ノ心

2018年01月25日 | 雑感

 

2018年1月25日

 

初場所は大混乱の中で始まった。こんなときに“百花繚乱”、という言葉を使っていいのか

わからないが、そう茶化したくなる大相撲の状態だ。

相撲界は性懲りもなく不祥事を繰り返す体質の団体だが、とりわけ今回の日馬富士の暴行事件に

始まり、彼の廃業で終わった出来事は大きかった。


白鵬、鶴竜の役割もわからないし、協会の不明瞭な対応・内部抗争にもいらいらさせられる。

日馬富士は本当に廃業せねばならなかったのか、私は彼の相撲は結構好きだった。


ばかばかしいから今場所は見ないつもりだった。

しかし、蓋を開けてしばらくすると結構面白くなった。

まず、日馬富士が最初からいない。そして白鵬、稀勢の里が早々と脱落する。

すると、自分にも優勝の可能性が出てきたと思うのか、皆目の色を変えて頑張りだしたように見える。

無表情な鶴竜や高安はさておき、闘志をむき出しにした顔つきが今場所はよく見られる。


頑張っているのは鶴竜と栃ノ心だ。

                    

鶴竜は昨日悪い癖の引き技で玉鷲にやぶれて一敗となったが、栃ノ心は宝富士に勝って一敗

を守った。

栃ノ心が、立ち合いが近づくにつれて全身が真っ赤になってゆくのを見るのは面白い。


モンゴル力士が多い中で、他の国の力士は極めて少なくなった。

私はまじめに取っているジョージア出身の栃ノ心に一度は優勝賜杯を手にとってほしいと思う。

まだ4日残っているが。

彼ももう31歳、力士の平均現役年齢に近づいており、優勝する機会はそれほどないだろう。


ところで、モンゴル以外といえば、エジプト出身、十両の大砂嵐がいる。彼は先日無免許運転で

追突事故を起こした疑いで取り調べられている。

これも今場所の百花繚乱といったら不謹慎か。