今回は以前から書きたかったアメリカ犬事情です。
長くなるので数日で分ける予定です。
真面目なお話しなので苦手な方はパスしてね。
え~まず、アメリカと言う国は東から西まで時差が3時間あり
国土が広いのですが、地域別に分けると
「北東部」「南部」「中西部」「西部」と言うように
大まかには4つの地域に分かれています。
今回はその「北東部」と「南部」にまつわる犬のお話しなのですが、
上記の地図の青色部分が 北東部 と言われる州で、
ニューヨーク州などを含む9州から構成されています。
コネチカット州も北東部に位置します。
そして赤色のグラデーションになっている州が 南部 と呼ばれる地域です。
かなり広範囲なのですが、色が濃くなるほど南部色が強くなり
一番濃い赤の5州は 「ディープサウス(深南部)」
と呼ばれ、通常ルイジアナ州、ミシシッピ州、アラバマ州、
ジョージア州、サウスカロライナ州が含まれます。
余談ですが深南部の州は非常に保守的な地域でもあり
未だに有色人種に対する偏見も根強く残っています。
さらに余談ですが、特に南部の州では共和党支持者が多く、
北東部州や西海岸州には民主党支持者が多い、
という政治的特色も見られます。
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そして本題ですが、実はここ10年の間
アメリカ南部州から北東部州への
「犬たちの救出と輸送」が行われ続けています。
今回はそのことについて。
2014年5月25日付けのニューヨークタイムズに掲載された
「Adopt a Dog With a Southern Drawl(英語)」
と言うコラムを紹介したいと思います。
著者はニューヨーク市在住 J. COURTNEY SULLIVAN。
タイトルは「南部なまりの犬の保護」。
細かく言えば「南部特有のゆっくりした話し方の犬の保護」
になるんですが、なんか変な訳だしワンコは話さないので…(笑)
「南部からの保護犬」と言うことで。
「もし輪廻転生ができて他の誰かになれるなら
私は自分の犬、ランドンになりたい」
と言う書き出しから始まる文章。
ランドン(オス)は60パウンド(約27キロ)のレトリバーミックスです。
朝食にはスクランブルエッグを食べ(固めがお気に入り)、
午後は外で長時間走り回って
夜は飼い主(筆者)と同じベッドで大の字になって眠ります。
そして夏にはメイン州のビーチへバカンスへ。
ファッション誌「Vogue」のオンライン版に
写真が掲載されたこともあるランドンは
(彼にとってはどうでもいいことですが…)
家族の一員として愛情を受け、大切に飼われています。
拝借画像(参考写真)
そんなランドンですが、彼の人生(犬生)のスタートは
現在の幸せからはほど遠い所にありました。
3年前、生後8週間だったランドンは
南部テネシー州の「アニマル・コントロール(保健所)」に捨てられ
母犬と6匹の兄弟と共に安楽死(殺処分)させられる予定でした。
がしかし、運よく安楽死の1時間前に救出され
一命をとりとめたのでした。
その後、北東部のニューヨーク州マンハッタンにある犬保護団体
「Bideawee」に母犬を含む全頭が輸送、
レスキューされ里親探しを行ってもらった結果、
数日後に筆者がランドンをアダプトしたそうです。
拝借画像(参考写真)
「アメリカ犬事情 南部州から北東部州へ救出される犬たち その2」へ続く
注)これより以降、基本的には上記の
「Adopt a Dog With a Southern Drawl」に沿って
書いていますが「写真」と「※」はイメージ画像と追加情報です。