窓に映った部屋 

小さい頃、叱られては、窓に映った部屋に逃げたいと思っていました。同じ部屋なのに別世界に見えて。

持ちすぎ

2004-07-29 19:39:08 | 日記(カテゴリ外)
幼稚園のとき、毎朝カバンの準備が遅くて叱られた。何回確認をしても、何かを忘れて叱られるような気がした。

小学校のとき、次第に持ち物を完璧に持っていくことを諦めるようになった。持ち物だけではどうにもならない危機が多いことに気付いたのかもしれない。

それでも、一時期、ランドセルとは別の手提げカバンに大きな国語辞書を入れて持ち歩いていたのは、ただそれが自分の特徴になってくれることを期待したからだった。

今、毎朝カバンの中身が決められず見えない何かに叱られている

今の私は辞書で特徴を示せるようなものではなくなってしまった。できることなら自由で澄んだ時間を詰め込んで行きたい。 焦る心で本を選ぶ。 もしその本がハズレだったら?二冊三冊四冊持っても全てハズレだったら?

朝はいつも、小心が試練を受けている。