コロナ禍のおかげで、普段は取りかかる気がしないことでも、やってみようかという気がおこる場合があります。
その一つが、花道具の整理です。
私のガラクタではありません(^^;
祖父の品です。私が小さい頃に亡くなって、その後70年間、ずっとほうってありました。
花を本格的にいける者は誰もいないので、何だか訳ありそうでなさそうな物が山のように残って・・・・それをかき分けながら、ほんの少しだけ整理をしました。
幅 28.4㎝、高 37.5㎝、重 4.6㎏。
銅版が貼ってあり、中に木製の花止めが入っているので、これは間違いなく花器ですね。
あらためて見てみると、
なかなかの造形美。
割れもダイナミック。
表面は意外になめらかです。
所々に瘤も。
底を見ると、中は空洞です。
どうやら、素材は竹のようです。
切り口を見ると、年輪は無く、ボツボツと小穴があいています。
やはり、竹ですね。
ものすごく大きな竹です。
この部分で、5㎝以上の厚さがあります。
相当枯れているのに、重いはずですね。
もうひと踏ん張りして、この花器に冬の花でも入れてみましょうか・・・でも、ちょっと自信が(^.^)
それにしても、太い竹ですね。それに、なかなかの造形美を供えていますね(^_^)
これだけの竹の素材は、滅多になさそうですね!
遅生さんのお祖父様は、このように凄いものを使って花を活けていたんですね!
故玩館の中には、まだまだお宝が沢山眠っているようですね\(^O^)/
このような巨大な竹が存在するのか、半信半疑でした。
やはり、本土の気候では無理ですね。沖縄や東南アジアの竹ならありそうです。
偶然のなせる技とはいえ、自然の造形美には驚かされますね。
かなり気候に恵まれた環境で育ったものと推測されます。
自然に放置すればそれまでですが、それを活かした方が偉いと思います。
素材も技も、生かすも殺すも人の知恵ですね。
いくら大きな竹といっても寿命はしれてますから、こうしてやれば、百年以上いきられる勘定になって、竹の精も満足しているのではないでしょうか(^.^)
全てにおいてダイナミック。
是非、どどん~と活けて下さい。
楽しみにしています~(^_-)-☆
この流派(遠州流)は書院での生け花が主で、一人では持てないような大きな木をいける事もあるそうです。
骨董の小器に、庭の花を入れるくらいならなんとか(^^;