遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

竹花入れ⑩編笠細花活け

2023年01月04日 | 花道具

今回の品は、非常に変わった竹花入れです。

口径 4.8㎝、底径 4.5㎝、胴径 9.8㎝、高 75.7㎝ 。明治。

最初は、どちらが上かわかりませんでした。

反対向きでも行けそうですが・・・

花を挿れる上部が、これではあまりにも哀れ(^^;

それに対して、

この向きなら、

無限の宇宙が広がっています(~.~)

この花器の見どころは、美しい幾何学模様の竹編みです。

編み方はよくわかりませんが、縦ヒゴと横ヒゴを組み合わせてあります。

ずーっと下へ続いています。

ここで終わり・・・・な、なんと、下の竹が割られていくつかのヒゴになっているではありませんか。

この品を最初見たときには、竹棒に編んだ竹笠がかぶせてあるのだとばかり思っていました。

ところが実際は違うのですね。竹棒を細かく割って、縦のヒゴを作り、それに横ヒゴを編みつけていった物なのです。縦ヒゴは34本もあります。とても手がこんでいます。

よく見ると、小さな焼印が押されています。作家物だったのですね。

花器の横には、長~い落としが置いてありました。

底には、鉛の重りが入っています。

これはもう、花を生けざるをえませんね。

例によって、椿の花(^.^)・・・だけでは芸がなさすぎるので、お多福南天も一緒に。

うーん、いつ倒れてもおかしくありません。

やはり、何かで固定するのでしょう(^.^)

 

 

コメント (8)
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