日に日に世の中が陰鬱になってきました。
おまけに、悪知恵にたけた暗愚宰相の名にたがわず、目をおおいたくなるような愚策の数々(><)
そこで、アハハと笑えるような物がないかと探してみました。
李朝の品という事で入手した「木彫・踊る男」です。
高29㎝
時代、産地ははっきりとしませんが、李朝と言われれば、そうかとも。
タイトル「踊る男」は、私のネーミングです(^^;)
もくもくと踊る後ろ姿。
一生懸命、踊っています。
いくつかの小木を組み合わせて、作られています。
この男、一体、どうして一心不乱に踊っているのでしょうか?
そこで浮かぶのが、幕末に大流行した「ええじゃないか」です。
慶応3(1867)年、「天から御札が降ってくる」という話が広まり、人々は、「ええじゃないか、ええじゃないか」「日本国の世直りはええじゃないか」と掛け声をかけながら、熱狂的に町から町へと踊りまわったのです。中部地方から発したと言われるこの熱狂的踊りは、あっというまに、西日本中へと広がりました。
これは、徳川の治世が行き詰まり、先の見えない社会不安の中で、人々の世直し願望が、無意識に踊りに託されたものだとも言われています。
そういえば、怒りを内に秘めた顔に見えます。
激動の時代に対処できず、私利私欲・保身に走る為政者たち・・・・あまりにもピッタリと、今の日本にあてはまります(^^;)
でも、この踊る男、よく見ると、その顔は、希望を内に秘めているようにも思えるのです(^.^)